羽ばたきの回数

 蝶が飛ぶときの羽ばたきの回数なんて状況によって当然ながら変わるように思います。
蝶が落ちつて飛んでいるときはゆっくりだし、採集者の網をかいくぐって逃げるときは
当然ながら速くなりますから。


キチョウの飛翔を低速シャッターで後ろから撮影すると、
(1)のようになり、見事に翅がぶれて写っています。この写真の
翅のぶれの角度とカメラのシャッター速度から考えてみます。
この翅のぶれの角度はおおざっぱですが写真(2)上で約12度。
このときのシャッター速度は320分の1秒です。
羽ばたきの速さが翅を振り上げた状態(3)から振り下ろし
た状態(4)まで一定とすれば、羽ばたき回数はおおよそ
10回/秒になります。

 ちょっと実際の羽ばたきを見た印象より多すぎるようですね。
実際は(3)や(4)の時は写真上での翅のぶれが(1)に比べて小さい
ことをみてわかるように、このあたりの翅の速度は遅いものと考えられ、
そこを考慮する必要があると言うことでしょう。
 もうちょっと、データを集める必要がありそうです。

(1)

(2)(3)

(4) 

           

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