手作り工具/道具

ベルトグラインダー

ベルトサイズ:幅50mm 長さ900mm
ベルトは100mm幅の市販品を半分に切って使用する。
これも節約のひとつ!


以前から欲しいと思っていた「ベルトグラインダー」は買うには高価すぎる。
贅沢は禁物と思い、いろいろと考えた末に作ることにした。
今までは総てを手ヤスリで削っていたが、これで少しは楽になるかと・・・
工夫や苦労の過程を紹介するが、完成したのが右の写真。
先ずは「材料」の準備
動力モーター:直流/速度可変/約100W/減速ギヤー付き(廃品)
・ドライブ用キャプスタン:コピー機のロール(廃材)

ホイール:荷車キャスターの輪(直径15cm/ベアリング付き)
・ホイールの外周ベース:ホーローなべ
・ホイールの外周クッション材:厚さ3mmネオプレンゴム板

アイドラー:市販品,
・アングルや金物:一部市販品/一部手作り
・ベース板:厚さ15mmフローリング材

全体構想と設計
・一番難儀をしたのは「ホイール」
 50mm幅の材料がどうしても見つけられなかったので、幅30mm直径15cm/ベアリング付きの荷車キャスターの輪を加工することにした。
・ナイフのブレードをフォローにするには、7インチ以上は欲しかったがベルトの長さから考えて無理なので、この寸法で辛抱する。
・アイドラーは工具店の方が直径50mmの強化プラスチック製のものを探してくれた
・イメージ図を作成し、段ボールに実物大の型紙を起こした。
部品の製作
・「ホイール」は幅を50mmとするために直径16cmのホーロー鍋を台所から拝借した。
      (少し歪んでいるが辛抱) 
・エポキシ樹脂で固定し、その周囲にネオプレンゴムをウレタンゴムノリで張り付け、直径は約6.6インチに仕上がった。
・心棒はセンターにボルトを通す孔をあけた木材を接着し使用した。
・アイドラーは、片軸受けなので市販のアングルを加工して角度可変の金具を作った
仮の組み付け
・個々の部品が出来る度に取り付け位置を決めるべく仮組付けを行い進めた。
いわゆる「現物合わせ」である。

ホイールの軸受け金具は、ベルトに張りを与えるために手前に引っ張れる様に蝶番で取り付け、スプリングで張力調節が出来るように考えた。
(スプリングはタイヤチェーンを張る為の物を切りつめて使用した。)

やっと完成!
・モーターの角度や位置も微調整が出来るように止め金具を工夫し取付けて完成。
・水平設置状態でも使用可能であるが、相当な重量があるためにテーブルの上に立てたり斜めにしたりすれば、任意の角度で使用することが出来る。

悩み悩んで頑張って・・
 勤めの間の時間にコツコツと・・・
約一ヶ月の作業となった。

「やれば出来る」「やろうとする意気込みと根性あるのみ」

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