渓流釣りと稚魚の放流

若い頃から歩いていた山中の渓流で、いくらかの魚を見ることはあったが気にも止めていなかった。
初めて里山の放流釣り場に連れていって貰ったとき渓流釣りを覚えた。
そう言えば、湯の山線(当時は三重交通が経営)の車中で、枕を並べた魚を見せて貰ったこともあった。
独りで山に入り、いろいろと試してみたものの「大きい魚」には殆ど会うことが出来ない。
私はそのとき既に、奇特な方々の行為による放流魚をむさぼっていたのだった。
その事実を知った翌年から放流をするようになった。
基本的には「三重県側はアマゴ」「滋賀県側はイワナ」の生態系を守るように心掛けた。

私のやり方の大部分は世間で言う「源頭放流」になるのか?
兎に角、尾根筋まで担いで登り、水がしみ出すところから川下に向かって順に放流する。
放流した翌年にはたくさんの釣り人がその沢にあつまってくる。
場所は誰にも話してはいないし、休日を避けてやっているのに?
大きく育ち、子孫が増えることを楽しみに・・・・・・・
放流は、アマゴの場合は5〜7cm程度のものを数百匹単位で、
イワナは数センチの物を数千匹単位で運び放流する。
イワナの稚魚は滋賀県ユズリオにある
「池田養魚場」でお世話いただいている。
ここは先代が鈴鹿の山からイワナが居なくなることを残念に思い、始められた孵化養魚場だ。
私は、良き主に出会えたことで放流を現在まで続けられたと感謝している。

私自身は生育の様子を見る楽しみと、おかずの足しにと記録にあるようによく釣りに行った。
しかし、3年以上の越年魚に出会えるケースは数少ない。
魚が少なくなった渓流には人も入らなくなる。 すごい情報伝達だ!

山中で出会う釣り人に私は良く話し掛ける。 「15cm以下はリリースして下さい。」
単に渓流釣りが好きな人には言っても理解してもらえないが、
釣りを愛する人は分かってくれることを信じつつ。
来年もまた翌年も渓流釣りを楽しみたいならば・・・・・・

稚魚の放流

回数
1988 6 2
10 1
1989 3 3
4 3
1990 4 2
1991 3 2
5 2
1992 3 4
1993 3 4
4 1
1994 5 2
6 3
1995 5 2
1996 0
1997 4 4
5 2
1998 3 3
5 4
1999 5 3
2000 4 2
2001 0
2002 0
2003 4 2
2004

2011年新規情報:こちらへどうぞ

山のページに戻る