【5】5月28(火)//グラナダを出発して「コルドバ」の市内観光。
この古都では10世紀頃にタイムスリップした感覚におそわれる。カルタゴ人に始まり、
ローマ、ビザンチン、西ゴート、アラブからの侵略の履歴が、今という時間軸で知ることが
出来るからであろう。
夕方、メスキータ、ユダヤ人街などのコルドバ観光を終えてセビーリャのホテルに到着。
ギラギラした太陽が没するのが何と21時40分頃だから、夕方6時と言ってもまだ日中である。
2泊するホテルは「MELIA LEBREROS」。
幸いなことに大通りを隔てた前にデパートがある。


【6】5月28日(火)//セビーリャでの音源調査

スーツケースの受け取りもそこそこに早速デパートに行き、CDゲットの作業に入った。
やはり、分類はスペインから見たLa musica del mundoであった。
数10枚はあったであろうか。ピアソラとガルデルが何と過半数を占めていた。両者とも
タンゴをヨーロッパ大陸(コンチネンタル)をはじめ世界中に広めた古今の功労者である。
納得!
ここセビーリャでは専門店調査を入れても両手を越える数量の成果はなかった。入手盤の
殆どはアルゼンチン・マイナーレーベル原盤の編集ものであった。
「***タンゴ」とタイトルと表示された地場産CDは存在しても、ハードロックと区別の付か
ないような演奏であった。


なお、この国には「TANGO」という言葉の使い方が「TANGO ARGENTINO」とは別にあるの
かも知れない。
既述のように、アルベニスの「タンゴ」というタイトルも、アルゼンチン・タンゴと直結するもの
ではなくリズムのイメージ表現として付けられたものではないだろうか。
「IGUANA TANGO」のタイトルもそういったコンセプトからの命名なのかも知れない。
後述するが、バルセロナでは「TANGO」表示のライブハウスに飛び込むというミスをやって
しまった。

次にその一例を示しておこう。

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タイトル: IGUANA TANGO(イグアナ・タンゴ)

演奏: 紛れもないロック・ミュージックであるから、
     エレキ・ギターとドラムスを中心に
     スペインらしくアコスティック・ギターと
     スパニッシュ・ギターを随時持ち替えて
     いる。4人組。
     全曲にボーカルとコーラスが入る。

録音: 1999年、スペイン