雑記帳 過去から発掘

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1988年6月10日

「X68000」

 X68000というパソコンを手に入れた。

 このX68000というパソコン、何から何まで斬新である。80系に慣れ、悩まされた目には何から何までが羨ましい。

 何よりもメモリが連なっていること、リロケータブルなオブジェクトが常識であること、これらの事はX68000でなくても、いわゆる68系のマシンならあたりまえと言われてしまいそうだ。しかし、今までの68系マシンとは決定的に違うものをこのX68000は持っている。

 それは、外観のマンハッタンシェイプに象徴されるように「強烈な自己主張」がある。

 目立つ外観もそうだが、設計思想をみるに88や98はもちろん、同じ68系であるFM7とも比べ物にならない何かを感じる。

 昔の話で恐縮だが、かつてアップルUをとり巻いていた一連のソフトウエアに同じようなものを感じたことがある。

 そのころのアップルは、ハードの限界をソフトで越えようとするプログラマの根性を、そこはかとなく感じるものであった。

 ところがこのX68000は、それとは異質の「オイラの使いたいハードはこうあるべきである」の集大成のようなマシンに見えてくる。そこからは、おのずと冒険的な思想がただよってくるのだ。

 この事はともすればビジネスマシンとしてはそっぽを向かれそうな雰囲気がある事は否めない。言い方をかえれば、マニア受けするマシンであるということになる。

 

1989年12月20日

「MSX2」

MSX2+というパソコンを手に入れた。

 MSXといえば、元祖MSXを、ギャラガやりたさに衝動買いした思い出がある。

 そのころのMSXは16KBメモリー機が主流で、確か市場の約半分を占めていたと記憶している。そんなご時世に64KB実装モデルなんか買ってしまったからたまらない。

 すでに所帯持ちだったオイラは、薄給の半分以上を道楽につぎこんでしまったわけで、しばらくの間、山の神からどのような待遇を受けていたかは諸君のご想像にまかせることにしよう。聡明なる諸君の推測通りの事が起こっていたのである。

 それはともかくこのMSX2というパソコン、何と大それたシロモノである。VRAMのサイズは88よりもでかく、なんと言ってもMSX-DOSというMS-DOS紛いのちゃんとしたDOSを使うことができる。こう書くと、CDOSやIDOS、CP/Mがあるではないかと言われそうだが、その頻度と標準性の点で全く88のそれと比べて異質である。聞くところによると、近々MSX3なるマシンが出るらしい。

 そのマシンはZ80のオブジェクトレベルで、完全上位コンパチブルの16ビットCPUが登載されるという。また、この石の処理速度が問題だ。8086を遥かにしのぐとも言われるこの石、こんなものをつまれたら、ますます88の立場が危うくなってしまうのが少し悲しい。

 しかし、このMSXと名のつく一連のパソコン。少なくともオイラの触ったマシンに限っての事だが、概してキーボードが良くない。タイピングするように作られていないのである。CPUも、より高速化され、拡張機能もより高度なものが採用されると思うが、ハードのスペックが上がっても、マン・マシンインターフェースの基本であるキーボードをケチるようではいけないと思う。

 最後にオイラの血の叫びともいえる話題に移ろう。

 マン・マシンインターフェースについてだが、ゲーム上での入力関係に限っていえば、キーボードはもちろんマウス、ジョイスティック、トラックボールなどがあげられるが、得手不得手はあるはずである。

結論から言わせてもらおう。
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  オイラはジョイスティックとジョイパッドがつかえない。
  ファミコンにテン・キーをオプションで用意してほしい!
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1991年1月20日

「PC−286 BOOK」

 トランスポータブルマシン、80286・12MHz・ノーウエイト。ひとむかし前のデスクトップ機よりもはるかに高性能である。

 『巨大である』という前評判をいやというほど聞かされていたのでさして大きいという印象はない。しかし、さすがにダイナブックのように気軽に持ってまわろうという気にはなれない。

 ずぼらなオイラには、1個のドライブをいぢくりまわして、RAMドライブだの何だのと、いちいち考えるのがうっとおしい。やはりドライブは2つあるのがオイラには正しいありかたなのだ。特筆すべきことは、このマシン、結構速いのだ。書斎に286Vがあるがこれよりも速いのである。この286Vはあまりにも有名な12MHz改造を受けているシロモノなのにである。先日、ちゃうっ氏のダイナブックを見せてもらったが、さすがにコンパクトだ。

 だが、その上で何が動作しているかが問題だ。きっと舶来物のえっちソフトでも動作しているのだろう。これについては、後日確認の余地がある。保守的であると言われそうだが、オイラには98のソフトを捨てることはとてもできない。

井の中の蛙、大海を知らず。 98しか知らぬ人間のつぶやきである。

 

 

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