伝える、伝わる。広告は、コミュニケーション。

1983年 松阪のデザイン事務所から始まった、グラフィックデザイナーとしての経歴。名古屋の出版社、四日市の印刷会社の企画室、名古屋の広告制作会社等を経て独立。今年でフリーランス6年目になります。積み重ねてきたデザインの経験を様々な形で活かそうと、25年間この広告業界で仕事をしてきました。

デザインをする上で重要なことは「眼を引く」ということと「解りやすさ」。どんなに良いものを広告していても、目に留まらなければ意味が無いし、ヴィジュアルインパクトだけを追求しても、見る人が理解できなければ、それもまた無意味です。ストレートな広告表現は確かにインパクトがありますが、成功したデザインは、人々にもっと具体的な感銘を与え、説得力があります。デザインとは具体的なものを創造していくこと。そして、非常に思慮深いものであり、満足を与えてくれるプロセスであるという事が、経験の中で解ってきました。

実際の仕事においては、クライアントのたてた戦略やマーケティング、販促プランに沿って、オリエンを受けたデザイナーは直感と経験をもとに、大胆な発想と緻密な分析を行います。「眼を引く」という点はデザイナーの技量 に負う事が多いのですが、「解りやすさ」は、クライアントの言いたいことを、まず自分が理解していなければ、解りやすく表現することなどできません。十分な相互間の話し合いがもたれ、「何を達成するために、何をしようとしているか?」「受け手に何を伝えたいのか?」と言う問題から離れることなく、様々な要素(コピー・写 真・イラスト・コスト・スケジュールなど)を折衝しながら企画・デザインを進め、プレゼンテーションを通 じ、自分たちの意志を伝えます。それを理解してもらって初めてデザインしたものが広告として機能し、情報発信者の「思い」が伝わるのです。

広告の仕事に携わる事を通じてコミュニケートする事の重要さ・素晴らしさを発見できました。お互いの意志が伝わっていなければ良い広告はつくれません。 デザイナーの自己満足ではなく、クライアントとの直接的な関わり合いを大切にし、その「意志」に、デザイナーの文化を供給し、アイデアを盛り込んでいく事が、効果 を発揮するデザイン・成功する広告の秘訣だと思います。


コミュニケーションツールとしてのグラフィックデザイン。

インターネットの普及に伴い、メディアの持つ役割の変貌は著しく、広告業界も再構築を余儀なくされています。そんな状況下において、ネットと連動し相乗効果 を発揮するメディアとしての印刷媒体の充実は必要不可欠です。特に、二極化と多様化が顕著な今日のマーケットにおいて、消費者とのコミュニケーションを密にし、きめ細かい対応をしていくために、より的確な情報伝達のためのコミュニケーションツールとして、優れたデザインを提案していきます。


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