いたのか…2
私の後を着いて回る異形の少女…
あの子はいまだに私から離れていく気配はない…
愛着はないが、慣れはある奇妙な関係…
アナタはそういうものがありますか?
あの奇妙な少女の行動は今になっても、全く予測できない。
私は振り回されている、と云うか好きにされているのか。
だが、する事と云えば、私の前に現れては、ただ私をじっと見上げているだけである。
おっと、と驚く事は合っても、恐怖はない。
慣れと云うのは怖いものだ。
彼女の行動はこんなものである…
私は自分の部屋でよくベッドに横たわり、小説のネタを考える事が多いのだが、その時間たるや休日ともなると半日ほどは
部屋を出る事がない。
ネーム出しが一段落し、喉を潤す為に私は階下の台所に行くためドアを開けた。
唐突に真横に彼女は立っていた。
何か興味深げに私を見詰めている。
私は彼女に軽く視線を向けると、何事もなかったように階下へ降りていった。
その夜の事…
私は早めの睡眠をとるために玄関行きのドアを開けた。
また真横の廊下に彼女はいた。
じ〜、と云う擬音がふさわしい。
そんな視線を彼女は向けてくる。
だが、私は気にしない。
そのまま眠りにいく。
そうやって、互いに折り合いを付けてきたのだから、殆ど習慣である。
私達と彼らの世界は全く干渉しないのが普通である。
殆どの人がそのチャンネルがあるにもかかわらず、自分達の「とりあえず見ているチャンネル」に気を取られているため
彼らのチャンネルが見えないのである。
だからこそ、彼らに干渉されないように私もそうしているのだ。
…もしかしたら彼女は気付いてもらいたいのかもしれない。
だが、私は彼女と視線を併せる事はしない。
そうした時、もし、もしだ。
彼女に「やあ、元気?」とでも云ったらどうなるだろうか?
その時、何か得たいのしれない事にもう一歩踏み込んでしまいそうで、私は怖いのである。