![]() ![]() ↑デンマークの「オーデンセン農場」小鉢付ハーブのスペーシングNFT栽培という珍しい経営です。ハーブ約15種、天然ガスによる自家発電、スローフィルター+UV殺菌による養液リサイクル、ナトリウムランプ補光+炭酸ガス、と行った内容ですが、驚いたのはその売上額、どう計算しても坪20万円はある?? ←デンマーク・フュン島の鉢物生産農場「PKM農場」園主のクリスチャン・マッセルさん。一人で 温室6.5ha、路地12haの途方もない経営。北欧というお国柄だなと思ったのが、クリスマスツリー用のもみの木を900万鉢!(デンマークの人口は500万人)も生産していること。特に今年はミレニアムで、クリスマスは盛大に行われるそうです。
↓オランダのトマト生産農場「ドーヴェスタイン農場」4.5ha。見学者には伝染病防止のため不織布の白衣と靴カバーを着けてもらいます。添乗員のカイモリさんにモデルになってもらいました。今作の最終収量は、驚愕の10a当たり63t!!しかも無農薬で!!廃液ゼロで!!後で触れますが、オランダのロックウール栽培技術は偶然ではなく、高度な理論的蓄積でここまで来ています。 ![]() ![]() ![]() ↓オランダのパプリカ生産農場「ハイスマン農場」1.4ha。栽培しているのは赤のPargo1種のみで、黎明期である日本のように何品種も同一圃場で栽培することは、管理上考えにくいとのことでした。で、今作の最終収量は、やっぱり驚異の10a当たり28t!!同じく農薬・廃液なしで!! ![]() ![]() ちなみにロックウールはグロダンの新製品「ヴィタグリーン」といって、粘土粒子を混入させたタイプです。あと、温度管理の話を聞いていたら、こりゃ日本じゃパプリカ生産はかなり厳しそうな気がしてきました。写真は、日本よりのお土産の七福神の置物を渡して、今回のツアーのコーディネーター、アイダさんより説明を受けているところ。 ↓オランダのガーベラ生産農場「サルム農場」2ha。日本でもガーベラのロックウール栽培は増えてきてるけど、このマッチョな園主の光量へのこだわりは徹底しています。軒高5Mの最新ハウスに加え、屋根ガラスを年2回、表裏とも洗うそうです。 ![]() ![]() ![]() ↓最後は、同じくオランダの、今回最も好きになった、コニングさんの農場1.5ha。キュウリ2作とトマト1作の組み合わせです。極めて明るく、ジョークを交えながら親切に、そして熱く語ってくれました。写真の器具はロックウールの水分測定器で、これが最も大切なんだと実演してくれました。写真のトマトは彼が今、アメリカ向けに企画している高品質トマトで、他の農場で聞いた単価より遙かに高い単価で販売される予定だそうです。一緒に写っているのは、案内してくれたグロダン・グループの技師・ジャクリーンさんで、赤ちゃんが産まれたばかりなのに、生産者の厚い信頼を受けて、バリバリ働いているパワフルな女性です。本当にお忙しい中ありがとうございました! ![]() ![]() ![]() ( ←実はこの視察の翌週、ジャクリーンさんの上司である技師・マークさんが来日し、「養液栽培研究会総会」で、講演をしていただく予定になっていたのでした。同時に日本の生産者への指導、講習もお願いしていて、私の中ではこの一連の内容に激しくインパクトを受けたのでした。ちなみに彼は33歳、私とほぼ同年齢なのに、余りのレベル差にショックも感じたのでした。 この講演が終わったとき、これはひょっとして、オランダの具体的な最新栽培技術が初めて日本に紹介されたのでは?と思い、この歴史的瞬間に立ち会えたことに思わず目頭を熱くしました。 しかしその後、某大学教授の「あんなに細かいことやる必要があるのかね?」という言葉を直に聞き、情けなく、また悔しい思いをしました。 次はこのノウハウを実践に移します。そしてその計画は既に始まっています。興味ある方は是非ご期待下さい! ※ここの写真、もしかして肖像権の侵害?問題のある場合は訂正いたします。「日本語で」メール下さい・・・。 |