ここはH県Tさんのハウス。ほぼ事後報告でネタにさせていただきました。 現在、関係団体や専門誌などで養液栽培界の論調を作っているのは、大学や公的機関のお偉い先生方。話題の到達点は決まっています。「日本の資材は高すぎる!」 すべて間違いとは言いませんが、公務員には理解できない世界もあるのですよ。 「○○県方式」も流行りですが、誤解を恐れず言わせていただくと、その多くは例えるなら、「旧東欧メーカーの自動車?」 ここの園主、Tさんはトマト初心者、土耕はやりたくないし、メーカー製システムを買う予算も無いという、典型的な新世代経営者です。ハウスは当然もっとも安い差し込みのパイプハウス、暖房機とカーテンは中古流用です。 ここに導入するシステムは、ヨーロッパ的考えに影響を受け、私が温めていたものです。コンセプトは、「シンプルにして最高のパフォーマンス」。自動車に例えるなら、スーパーセブンのガレージキット。 |
![]() 簡単に仕様を説明しますと ・培地はロックウールで、当然「グロダン」 ・灌液は点滴チューブでやはり「ネタフィム」 ・養液は信頼性重視でEC制御希釈タンク方式 ・給液制御はツインタイマー+極秘アンチョコ ・温湯ボイラ(灯油焚き) ・地面のシート下に廃液回収ライン 物理的特性・安定性でにおいて現状ではベストの培地、正確で均一性に優れた給液装置、正確に調整される培養液、故障や栽培上の事故などリスクは最小、要は各部品に100%仕事をしてもらうだけです。栽培者の管理がダイレクトに反応する仕様です。 値段は・・・・まあ一般的なメーカープラントよりはかなり安いと思います。坪でいうとン千円。 |