大企業の論理

マスメディア・知人等を通して知る大企業とは、私のような地方中小企業(ですよね社長)サラリーマンからみると、合理的であらゆる面で洗練されていて、やっぱり理知的な人間が多いように思います。で、先日あったこんな出来事。

ある日、本社より連絡があり、取引先のA社(屈指の超優良企業)よりクレームが入っているとのこと。その電話にでたのですが・・・。

実は信じられないことに、たまたま私の会社には、A社の製品と対等以上に競争できる商品があり(ハイテクな商品じゃないけど)、全国至る所でバッティングを起こしているという背景がありました。私の会社はA社の一部地区の代理店に過ぎません。

電話でのA社担当者とのやりとり (A社)「実は御社の販売について確認したいことがございましてね云々・・・」 (私)「おっしゃる意味がよくわからないのですが・・・」 以下、言葉の行間に込められた意味を反映して意訳します。

(A社)「お前なー、ウチの商売じゃますんなよ。お前の会社なんてウチで持ってるようなもんだろーが!お前んトコがダンピングしてんのは解ってんだよ!」

(私)「そんなの全然知らねーよ!それにあそこはウチとの信頼関係でウチからしか買わねーよ!」

(A社)「嘘つくんじゃねー!それにアレはウチの独占だったんだよしゃしゃり出てくんなようっとおしいんだよ!」

(私)「うだうだ言っててもしょーがねーだろーが調べてやろーじゃねーか!」

(A社)「でも俺の名前は出すんじゃねーぞ!」

(私)「・・・・・・」

その日の予定を変更して急遽調査に向かった私は、バッタ屋も含め、A社の代理店同士が泥試合をやっていただけで、彼の言い分は、その代理店からの歪曲した情報を勝手に解釈していただけという事実をつかみ、本社に報告しました。

A社の彼からは謝罪などの連絡は一切ありませんでした。そしてその商品はうちが受注しましたが・・・。

競合相手にうち勝ち、利益を上げて肥大し続けるのが会社の宿命だとすれば、A社の彼の言動も理解できますが・・・ねぇ。

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