主張先での宿はビジネスホテルを主に利用します。ここは様々な業種の人間が、偶然行き交う交差点のようなところ。お互いを見るとでもなしにそれぞれの仕事に思いを馳せます。 駐車場ではどうしてもナンバープレートに目がいきます。げっ、こいつ軽く1000キロは走ってきてるよー。 夏でもきっちりスーツを着込み、部下を引き連れ物々しくチェックインしている大企業風紳士。心なしか社名を言う声が大きく響きます。 飛び込みで入って宿泊料を値切っている、ややラフなネクタイ姿のおじさん。困惑するフロントマンに食い下がります。 最近増えたのが作業服姿の職人で、必ず団体でロビーでの一時をすごしています。私も現場は多いけども、確かに若い人には、旅館よりもプライベートを保てるホテルの方が人気です。 明らかに奥さん・子供とおぼしき連れ合いと一緒の中小企業風営業マン。出張に便乗してこのまま週末は観光旅行ですか? あ、私のことじゃありません。 そして朝、ビジネスホテル利用者は、さまざまな心境で、それぞれの事情を抱えて、会社のカンバンをぶら下げて出発していきます。ちょっと!あなたまずいんじゃないこんな遅い時間に出発してちゃ。もっと真剣にやらないと。ま、夕べは遅かったんだろうしお互い無理しないでいきましょう・・・・。 |