ネゴ

  

「ネゴ」って言葉知ってますか?方言なのか古い言い回しなのか不明ですが。

以前取り引きしていた、ある県の業者の方がしきりに使っていたので印象に残っているのですが、どうも、頼み込む、とか、ねじ込む、とかいうようなニュアンスのようです。例文として「A社にネゴして○○円に負けさせる」なんて事よく言ってました。ひょっとして単に「値切る」という意味なのかもしれませんが、そのねっとりとした語感が印象的なので強引に使ってみました。

仕入先へのネゴ、下請けへのネゴ、顧客へのネゴ、代理店担当者へのネゴ、上司へのネゴ、同僚へのネゴ、部下へのネゴ、事務員へのネゴ、タクシーの運ちゃんへのネゴ、ホテルのフロントマンへのネゴ、炉端焼きの親父へのネゴetc.

最近、つくづく思うのは、自分にはネゴする才能がないなってこと。この営業というシゴト、業績を伸ばす上でネゴはきわめて有効な手段であり、極端な話、この才能だけで永年生き残ってるなぁーって感心する方も何人か思い当たるような・・・。

私の場合、ネゴされることは頻繁にあるような気がするのですが、かなり気持ちよく対応させてもらっている自負はあります。反面、どうしてもネゴせざるを得ないときは、無意識に相手に逃げ道をたくさん用意してしまって、結局なにも状況は変わってない、ってこともよくあります。

ネゴの上手い人をよく観察していると、その方法は様々ですが、相手の感情をコントロールしつつ、巧みに意識をこちら側へ引き寄せ、最終的にはある到達点に追い込んで行きます。無論、これが一般的なビジネスにおける人間関係なんでしょうが、正直、尊敬の念を禁じ得ません。

これ、実は女性を口説く才能にも非常に共通点が多いような気がしてます。

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