マルチメディア系のファイルを用意するには、それなりのツールが必要ですが、とりあえずは、ウェブ上にフリーの素材を公開しているサイトが多くありますから、そこからダウンロードするのが手っ取り早いでしょう。Windowsフォルダの下にも .wav .avi などのファイルが転がっている場合がありますので、検索で探してみましょう。変換ソフトを手に入れるには、Google などで「wav rm 変換」などと検索すれば、いろいろなソフトが見つかると思います。
マルチメディア系ファイルをウェブページに貼り付けるための手段を紹介します。
この方法は、ブラウザのバージョンにあまり依存しませんし、聞きたくない/見たくない人には好感的です。単に、<a href="xxx.wav">xxx.wav</a> のようにマルチメディアファイルへのリンクを張っておしまいです。リンクをクリックすると、各種プラグインや外部のアプリケーションが起動されます。(→ <a>)
<a href="xxx.wav">xxx.wav(16KB)</a>
今一番多く利用されているのはこのタグでしょう。Netscape Navigator 2.0で独自拡張されたタグですが、IE3.0でもサポートされました。様々なマルチメディアファイルを再生しますが、貼り付け方やオプションはプラグインによって異なります。再生回数の指定やコントロールの表示など様々なオプションがありますので、<embed> のリファレンスを参照してください。(→<embed>)
<embed src="xxx.wav">
IE2.0で独自拡張された機能で、ページを表示した際に音声ファイルを自動再生します。.wav, .aif .au .mid に対応しています。(→ <bgsound>)
<bgsound src="xxx.wav">
IE2.0で独自拡張された機能で、AVIファイルやVRMLファイルを再生することができます。(→<img>)
<img dynsrc="xxx.avi">
HTML4.0 では、<embed> や <bgsound> は好ましくないタグとして、<object> を使用するように推奨していますが、プラグインに依存した記述になってしまうので、あまり利用されているケースは少なそうです。下記の例は、Creshendoというプラグインで MIDIファイルを再生する時の例です。(→<object>)
<object id=Crescendo classid="clsid:0FC6BF2B-E16A-11CF-AB2E-0080AD08A326" height=55 width=200> <param name="Song" value="xxx.mid"> </object>
IEとNetscape Navigator両方に対応させるには、昔は次のように記述していました。今でもこうしなさいと説明されたウェブページも多いようです。
<embed src="xxx.wav"> <noembed> <bgsound src="xxx.wav"> </noembed>
しかし、IE3.0 も <embed> に対応してしまったので、これだと、IE3.0 以降では二重に貼り付けてしまうことになります。JavaScript を用いて、以下のようにするのが無難なようです。
<script type="text/javascript">
<!--
if (navigator.appName == "Netscape") {
document.write("<embed src='xxx.wav'>");
} else {
document.write("<bgsound src='xxx.wav'>");
}
// -->
</script>
でも、最近はIE2.0の利用者も少なくなってきたので、単純に <embed> のみを使用するのがリーズナブルかもしれませんね。
ブラウザで再生可能なファイルは、プラグインやファイルタイプの設定によって異なります。ブラウザは、拡張子やMIMEコードによって、ウェブサーバーから受け取ったデータをどのアプリケーション(プラグイン)で再生するかを決めます。
Netscape Communicator 4.0の場合は[ヘルプ]-[Plug-Inについて]、IE4.0の場合はエクスプローラ(インターネットエクスプローラではない)の[表示]-[オプション]-[ファイルタイプ]で、拡張子とMIMEタイプとアプリケーション(プラグイン)の関係を見ることができます。例えば、私の環境では、WAVEファイルの拡張子は .wav で、MIMEタイプが audio/wav 、アプリケーション(プラグイン)が SNDREC32.EXE になっています。
ウェブサーバ側で、今から送ろうとするデータがどういう形式であるかを示すためにMIMEタイプを設定する必要がある場合があります。MIMEタイプの設定方法はウェブサーバーアプリケーションによって異なりますが、例えば、NCSA httpdやApacheの場合は .htaccessに下記のように記述します。(最初の1行は、.wavという拡張子のファイルのMIMEタイプが audio/wav であることを意味します。)
AddType audio/wav .wav AddType audio/aiff .aif .aiff .aifc AddType audio/basic .au AddType audio/x-pn-realaudio .ra .ram .rm AddType audio/x-pn-realaudio-plugin .rpm AddType audio/midi .mid .midi AddType audio/x-mp3 .mp3 AddType audio/nspaudio .la .lma AddType video/mpeg .mpg .mpeg .mp2 AddType video/x-msvideo .avi AddType video/quicktime .mov .qt AddType video/vdo .vdo AddType application/x-director .dcr .dir .dxr AddType x-world/x-veml .wrl
マルチメディア関係でよく利用されるアプリケーションやプラグインについて説明します。(ABC順) プラグインの入手は、gooなどの検索で探すか、雑誌の付録のCD-ROMに収録されていたりします。