RealMedia入門

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RealMedia / RealAudio / RealVideo についてちょっと調べてみました。一夜漬けでかき集めた情報なので、あまりうまくまとまっていませんが、間違いとか、もっとよい情報とかあればご指摘ください。

■ RealMediaとは

RealMedia とは、米国 RealNetworks 社が提供する音声や動画などのマルチメディア配信技術の総称のようです。RealAudio + RealVideo + α = RealMedia といった感じでしょうか。

■ ファイルフォーマット

RealAudio クリップ(*.ra)
RealAudio 音声ファイルです。
RealMedia クリップ(*.rm)
RealMedia の音声や動画像ファイルです。RealVideo 用の .rv ファイルは存在せず、.rm ファイルを用います。
RealAudio メタファイル(*.ram)
コンテンツの再生方法を記述するテキスト形式のメタファイル。開発時期が古いので .rmm ではなく .ram となっていますが、.ra にも .rm にも対応します。
RealPlayer プラグイン用メタファイル(.rpm)
プラグイン用のメタファイルです。

■ 関連ソフト

RealPlayer Basic / RealPlayer Plus
RealMedia を再生するソフト。単体ソフトとしても、ブラウザのプラグインとしても動作する。Basic は RealNetworks 社から無償でダウンロード可能。Plus は有償版(US$29.99)。
RealJukebox Basic / RealJukebox Plus
CD のダウンロードや、再生、MP3 への変換が可能なソフト。Basic はビットレートが 96Kbps に制限された無償版。Plus は制限無しの有償版。
RealProducer Basic / RealProducer Plus
RealAudio ファイルや RealVideo ファイルの作成ソフト。Basic は無償版。Plus は有償版(US$29.99)。少し前までは RealEncoder や RealPublisher というソフトもあった模様。
RealSlideshow Basic / RealSlideshow Plus
プレゼンテーション用のスライドショウを再生するソフト。Basic は無償版。Plus は有償版。
RealSystem Server Basic / ... Plus / ... Intranet / ... Professional
マルチメディアコンテンツの配信ソフト。無償版の Basic、有償版の Plus、イントラネット版の Intranet、プロ用の Professional などがある。少し前までは RealServer と呼ばれていた。

■ Webページにリンクで貼りつける

単に、*.ra や *.rm のファイルに対してリンクを貼ります。リンクをクリックするとコンテンツがダウンロードされて、再生が始まります。

<a href="xxx.ra">[再生]</a>

■ プラグインコンテンツとして貼りつける

プラグインコンテンツとして張りつけます。<object> をサポートしているブラウザであれば <object> を解釈し、Netscape Communicator 4.* など、<object> に対応していないブラウザのために、<embed> による貼り付けを包含しています。現在はこの形式が一番オススメのようです。*.rpm ファイルは *.ram ファイルと同じような形式です。

<object id="ID1" width=100 height=100
    classid="clsid:CFCDAA03-8BE4-11cf-B84B-0020AFBBCCFA">
<param name="SRC" value="http://xxx.yyy.zzz/xxx.rpm">
<param name="CONTROLS" value="PlayButton">
<param name="AUTOSTART" value="true">
<embed height="240" width="320" controls="ImageWindow"
    src="http://xxx.yyy.zzz/xxx.rm?embed"
    type="audio/x-pn-realaudio-plugin" autostart=true>
</object>

■ ストリーミング再生させる

ストリーミング再生とは、コンテンツをダウンロードしながら再生することです。ダウンロードが完了する前に再生が始まるので、体感速度が向上します。xxx.ram ファイルはテキストファイルとして作成してサーバーにおいておきます。リンクをクリックするとブラウザはまず xxx.ram をダウンロードし、その中に記述されたファイルをストリーミング再生していきます。

【xxx.htm】
<a href="xxx.ram">[再生]</a>
【xxx.ram】
http://xxx.yyy.zzz/xxx.ra

■ ストリーミング連続再生する

xxx.ram ファイルに複数のコンテンツURLを記述しておくと、それらのファイルを連続再生します。

【xxx.ram】
http://xxx.yyy.zzz/xxx.ra
http://xxx.yyy.zzz/yyy.ra
http://xxx.yyy.zzz/zzz.ra

◆ ボタンを押したときに再生する

下記のようにして、ボタンを押すなどの JavaScript イベントの延長で RealMedia コンテンツの再生を開始することができます。うまく最初にキャッシングさせることができれば、JavaScript によるゲームの効果音にも使用できそうです。

<object id="ID1" width=100 height=100
    classid="clsid:CFCDAA03-8BE4-11cf-B84B-0020AFBBCCFA">
<param name="SRC" value="http://www.yyy.zzz/xxx.rpm">
<param name="CONSOLE" value="CON1">
<param name="CONTROLS" value="PlayButton">
<param name="AUTOSTART" value="false">
</object>

<script type="text/javascript">
<!--
function func() {
    document.ID1.DoStop();
    document.ID1.DoPlayPause();
}
// -->
</script>
<button onclick="func()">OK</button>

■ 再生時のパラメータ

<object> や <embed> を用いて再生する場合、次のようなオプションを使用することができます。

<param name="SRC" value="...">
コンテンツのアドレス(URL)を指定します。必須。
<param name="AUTOSTART" value="...">
自動再生を開始するかどうかを TRUE または FALSE で指定します。
<param name="NOLABELS" value="...">
ラベル(タイトル、アーティスト、著作権)を表示しないようにします。
<param name="CONSOLE" value="...">
外部からの制御の際に用いるコンソール名、もしくは _master か _unique のいずれかを指定します。(詳細不明)
<param name="RESET" value="...">
RealPlayer Control for ActiveX のプレイリストをリセットする。TRUE または FALSE を指定。(詳細不明)
<param name="AUTOGOTOURL" value="...">
自動的に URL にジャンプ。TRUE または FALSE を指定。
<param name="CONTROLS" value="...">
画面に表示されるコントロールの形式を下記の中からひとつ以上指定します。複数指定時は空白を入れずにカンマ(,)で連結してください。
  • All
  • ControlPanel
  • InfoVolumePanel
  • InfoPanel
  • StatusPalnel
  • StatusBar
  • PlayButton
  • StopButton
  • VolumeSlider
  • PositionSlider
  • PositionField
  • StatusField
  • ImageWindow

■ 関連リンク


Copyright (C) 2002 杜甫々
初版:2002年3月10日
http://tohoho.wakusei.ne.jp/wwwreal.htm