稲妻重工社製 LSM−09型が警察に正式採用された頃、同機の軍事利用も検討されていた。 しかし間接部の耐久力に問題があると見ていた稲妻重工開発部は改良案等も検討してみたが 間接構造そのものの問題であるとの結論に基づき、新型歩行システムを開発する事となった。 既存のシステムも含め研究開発は難航したが軍の開発協力も有り、バイオニクルシステムの 採用により新型歩行システムは完成した。 完成した脚部は同時期に完成していた試10型用の上半身に装着され、XLSM−15型と して3機製造され、軍へ実戦テスト機として納入された。 その戦闘振りと姿から「SCORPION(蠍)」と敵味方双方より呼ばれることとなり、量産型の 名称もこの呼び名が元となっている。 写真の赤い機体は利火斗大尉が搭乗し「アンタレス(蠍の心臓)」と呼ばれ、特に恐れられてい る機体の第二期兵装時の姿である。 固定武装として、スタビライザー先端部のエネルギーブレードにより近接攻撃、またブレード間で エネルギー粒子を発生させ超高速で撃ち出す、テールブレイカーが装備されている。 又脚部を変形することにより高速移動形態へ変形でき、脚部先端は格闘用アームになる。 又各種オプション兵装もあり、その中でもハイパーブラスターは機体本体からのエネルギー供給に より最大出力時には5台の歩行戦車を一瞬で破壊できる火器である。 (ただしその際はこちらも行動不能になってしまうが) |
(1) | (2) | 第一期兵装時 |