フリーダム
  初心者による
        初心者の為の
             マガイ物情報
注)この通りにやってブローしても
    知ったこっちゃありませんので悪しからず
 
追加装備を付けよう
その1 :気持ちE〜ボタン


フリーダムコンピューターには空燃比計を取りつける端子が付いていますが、ここに何も付いていない状態ではパソコンの画面上のA/F電圧の表示が5Vを表示しています。
そこで空燃比計の端子に配線をしてアースしますと、A/F電圧の表示が0Vになります。
アースを外すと徐々にA/F電圧の表示が増加していきます。
この配線の間に押しボタンスイッチを取り付けてください。



その2 :セッティング以外での効用


サーキット走行時にログを取得しながら、コントロールラインの上で押していけば、後々ログを確認した時に何処がコントロールラインかが把握し易くなります。
また、押しボタンスイッチの代りにセンサーなどにしておけばブレーキのON、OFFも取得する事も可能です。
まだまだ可能性を秘めたこの端子の使い方を皆さんも考えてみてください。


 


便利?なセッティング方法
その1 :はじめに


このセッティング方法は鈴木”角”氏(師)から教えていただいた手法を私なりにアレンジ(デチューン)した物です。
ネットを通じてかねてより指導して頂いていたのですが、先日ついに実地で手取り足取り指導してもらえるチャンスがあり、その知られざる秘術の氷山の一角を垣間見るに当たったわけです。
そこで解かった事は、私がこんな物と思い込んでいたセッティングはこんな物ではなく、まだまだ良くなるって事です。
もしコレを読まれている皆さんの中で、理想空燃比に学習させて出力増量補正で1.18倍して満足してしまってる方が見えましたらはっきり言わせてもらいます!
「そのエンジンの潜在能力はそんな物じゃない!」、と・・・
この機会に是非貴方ももう一度トライしてみる事をお勧めします。


 
その2 :下ごしらえ


噴射量MAP
<全域は削除..全域学習のリスクに無頓着な初心者に無理な全域学習をさせないため>14.7:1に学習させた噴射量MAPを用意してください。
その噴射量MAPをFCSSのメインメニューの全域噴射量調整を使って1.18倍し、分かりやすい名前をつけてセーブします。
14.7/1.18=12.46で仮想の空燃比は約12.5となります。

点火時期MAP
恐らくデフォルトがあると思いますのでそれを用意してください。
全ての領域<の点火時期>を5度ずつ小さくしてください。

各種補正係数
出力増量補正値を1.0にして下さい。
出力増量補正の開始アクセル開度を5%にして下さい。

加減速補正、非同期噴射補正はデフォルトにして下さい。


 
その3 :セッティング開始


まずは日常使用領域から始めましょう。
普通に軽く乗ってみてください。当然“まったく駄目“だと思います。
そこで出力増量補正値を1.05倍にしてみてください。(仮想空燃比12.5/1.05=仮想空燃比11.9)
それでもシックリ来なかったら0.05ずつ増やして行って下さい、何処かで“おっ”と思う所がきっとあります。
次に点火時期関係の中の出力補正進角の値を+2ずつ増やしながら様子を見て行ってください。
出力増量補正値出力補正進角を増減させながら、ココだと思う所を探って行ってください。
ココで留意すべき所は、時々、元の値に戻してみる事です。コレは増やせば増やすほど または減らせば減らす程パワーが出る、トルクが増える、フィールが良くなる と言った錯覚に陥いるのを防ぐためです。

 


その4 :ここは良いけどここはなァ


ある程度セッティングが決まってくると、街乗りでもこの状況ではコッチのセッティングが良くって、あの状況ではアッチのセッティングの方が良かったしなぁ・・・
と思うはずです。
こうなったらココでの一連の作業はひとまず終了です。


 
その5 :ログデータを取得しよう


次にログデータを取得します。ファイル名は、噴射増量量と点火進角量が後々わかり、尚且つ同じファイル名になってしまわない工夫をして命名しましょう。
その上でセッティングの時と同様の走らせ方をしながら満足のいっている個所で“気持ちE〜”ボタンを押しましょう。

追記
<さて それではログとりに出かけることとしましょう。
そして ”ここだっ!”というフィールの時に”気持ちE〜ボタン”をプッシュ スイッチを押し続けることによってログの12番 外部入力電圧に変化が現れます。
スイッチを押していない時は5V 押している時は0Vという表示となります。
これでログ上に印を付けることが出来るわけです。
今まではログ上で”この辺だったよなあ?”なんて記憶を探りながら見ていたのが、もっと絞りこんでゆけるわけですね。>


 


その6 :解析


まず、紙に噴射量MAPと点火時期MAPと同じ枠組みの表を書いてください。
では先ほど取得したデータを表示しましょう。外部電圧、回転数、吸気圧(スロットル制御ならスロットル開度)、出力増量補正フラグの4つを開いてください。
外部電圧が0Vで出力増量補正がONの所の回転数と吸気圧からMAPの何処を読んでいたかを推測して、表にこのケースでの噴射増量と点火進角を書き込んでいってください。
ココで留意すべき点は外部電圧は手でボタンを押しているから切り替わりの時にタイムラグがあるって事です。ここは人によってマチマチですので、自分の反射速度を考えて少しずらして考えて下さい。

 


その7 :残りの部分も


今までは街乗り領域でしたが、同様の手順で全開域まで進めて行って下さい。
ただし、全開域はエンジンにとっても、免許にとっても危険と隣り合わせです。
ノッキングや油温、油圧、排気温度に十分気を配って進めていってください。


 
MAPに書き込もう
その1 :とにかく地道な作業です


では、元の噴射量MAP、点火MAPに蓄積された増量データを計算機を片手に加味して行って下さい。
ただし、点火時期は全ての値を−5しておいてください(イヤな予感がするのう)


 
その2 :ローマは一日にしてならず


さあこうして幾多の困難を乗り越えて完成したデータをフリーダムに入れてあげましょう。
そして、全域噴射量調節で0.91倍を施し、MAPに反映させてください。
そして出力増量補正の噴射量を1.10倍、進角量を5にして下さい。


そして・・・・・

また新たなる旅路が始まる・・・・・

若者はまた一回り大きくなって帰って来るだろう・・・・・

いつか、父(師匠)より大きくなって・・・・・

旅は終わらない・・・・・

投げ出してしまわない限り・・・・永遠に

(中世フランス ロマン派の詩人 カク・デ・アルジャンキーニの言葉より)


つまり、これを繰り返して煮詰めて、煮詰めてドロドロになるまで煮詰めたおしてください。