それでも私は芝が好き(^ー^)

私は庭でBBQをするのが夢でした。
青い芝生にテーブルと椅子を出して、友だちを呼んで楽しい語らい、、、、、良いですね〜。
 僕は英国風よりアメリカンの方が好きなので、外構はオープンガーデンにしましたし、庭のほとんどを芝に、、、、
と思っていたのですが、なかなかそんな贅沢な使い方は出来ませんでした。(@@)
でも何とか家族会議をして、芝の良さを妻に理解してもらって、半ば強引にBBQが出来る位の芝を許可してもらったのでした。

 でも、いざとなったら芝張りって結構面倒なんですよね〜。ただ空いている土地に芝を並べただけでは、なかなか芝が元気に生えてくれませんし、土の入れ替えや水はけ、水やりや雑草の事も考えると、、、、、
 色々考えると面倒ですから外構を業者に頼む時に一緒に芝張りを頼んでしまっても良いのですが、ここは1つ自分でやって見ませんか?
 良く考えれば、芝なんて草なんですから、条件が良ければ勝手に生えてくるような物ですよ。
難しく考えずチャレンジしてみましょう。
 ここでは、あまり難しい事は省いて、出来るだけ簡単に芝を張る方法と、維持に付いてお話しましょう。
芝に付いては、みなさんこだわりがお有りのようで、詳しく紹介されたホームぺ−ジは沢山ありますが、私のホームページではちょっと違った視点で、「芝は草である」と言う事を前提でお話いたします。

下地作りが一番大事!

芝を張る上で一番大切なのは、下地になる土作りだと思います。だからと言って、芝用の土を園芸店で買い込んでくる必要は全く無いと思っています。だって、高いですよね〜。15Lで300円位するでしょうか?
水はけが良い土ならば何でも良いと思います。但し砂利っけの多い物は避けて下さい。
 一般的に外構屋さんの使用している土は、川砂や山砂と言われている物だと思います。御覧の土は2tダンプで軽く1杯で、恐らく2立米位でしょうか。これだけの土をDIY ショップで買っていたら、えらい金額になってしまいますし、運ぶにしも、、、、、
 そこで、土は建材屋さん若しくは土建屋さんに行って購入する事をお勧めします。思いのほか安く分けてもられるので、DIYショップの値段がぼったくりに感じるかも知れません。私は知り合いに頼みましたので日本酒1本で分けてもらいましたが、普通は1米立当たり5000円くらいでしょうか?
ちょっと普通の値段は解らないのですが、とにかく安いですよ。それに、ある程度の量であれば運んでくれるはずですので、後はねこ(写真に写っている砂を運ぶ一輪車)を用意するだけでOKです。

これが土を入れる前の庭です。
雑草が生え放題で、周りより若干低いので、雨が降ると水びたしになってしまいます。右側のコンクリートのたたきの部分はこけさえ生えてしまっています。
 ここに砂を敷く訳ですが、今回は雑草はそのままにして砂を全面に敷いてしまいます。ここで重要なのは、水を排水する勾配をきっちりと計り砂を敷く事です。
 芝の張りかたの本によると、ふるいにかけると有りますが、今回は購入した山砂の状態が良いのでそのまま使用する事にしました。
砂が敷き終わりました。先ほどの砂の山をほぼ2/3を使用して、厚さ平均8センチ程敷いたでしょうか。
 水平を出す為に2m程の角材と水平器を使用しました。次に水を十分にまき、土から水が浮く位にドボドボにします。この時、水が溜まる場所が有るようならそこが低いと言う事なので、砂を足して一定勾配になるように調整します。
 実際には芝を敷く前に、肥料入の土を薄く均一の敷きました。これが本当に必要かどうかは解りませんが、念のためね(^ー^)
大体、この広さ(4m*5m)で10袋程です。

これで芝張り終了です。
 成るべく早く芝目を詰めたかったので、今回はびっしりと張る平張りにしましたが、その他に目地張り、市松張り、筋張り等があります。
 芝はDIYショップで1坪400〜800円程度で売っています。種類は高麗芝と姫高麗が一般的です。
 姫高麗の方が高麗より若干高いですが、葉が細かく細いので、手を加えれば高麗より綺麗に仕上がります。しかし、一般的に葉が細いタイプは耐寒性や耐病性、耐摩耗性が低下してきますので、十分手入れが必要になります。

 芝を張った後、目土と言って全体に土を薄くかけます。これをする事によって、目地に砂を詰める事が出来ます。

 以上が芝の張り方(我が家の場合)です。
たいした事はしていませんが、勾配と下地さえ少し考えてやれば、一番上の様な緑の芝のある庭が完成します。
芝に凝っている方にこれを見せると、何にもしていない様に思われるかも知れませんが、私は芝はそれで良いと思っています。
 本来強い草なのですから、、、、、、、

 ただ1つ注意して頂きたい点は、芝を植える時期です。一般に5〜7月に行うのが良いと言われていますが、私の経験上は名古屋、三重で3月〜10月くらいまでは良いようです。ただ、みなさんが芝を購入するのはDIYショップが多いと思いますので、芝を売っている時期で、根元に付いている土が黒グロとしていて、少し緑色の物を選んで下さい。時期外れで売っている芝は土が乾燥していたり、根ぐされしていたりで、あまり良い物はありません。物に寄っては、敷いても葉が青くならない物もあります。

 暑い時期に芝を敷く場合は、毎日たっぷりと朝夕水やりをして下さい。昼間は水が暑くなるので芝をいためます。そして、芝を張ってから1ヶ月は踏まない様にして下さい。せっかく根が動いているのに、その根をいためてしまいます。

DIYショップで売られている芝はおおよそ1坪単位で売られていますが、平張りをすると、必ず足りなくなります。
実際に張る面積の2割〜3割増しで購入すると良いでしょう。あまった芝にはしっかりと水をかけて乾燥を防げば、多少はそのままで持ちますので、枯れた芝が出て来た時の張り替え用にする事が出来ます。



それでは、芝の張り型に付いてお話いたします。
おおまかに上記の5種類が有ります。

 一番生育が早く綺麗に仕上がるのは平張りです。しかし、芝の数が多くなるので、若干お金が掛かります。と言っても、坪当たり500円程度の芝ですので、たかがしれてますが、、、

次に目地張りは若干芝を少なく出来ます。1年程経つと間がふさがって綺麗に仕上がります。しかし、目地の土が雨等で流れないように注意して下さい。

 市松張りは約面積の半分で芝が済みますが、その分土を入れなければなりません。一見一番費用の掛からない方法のように思えますが、私は後々土が流れたり、芝が一面に生えるまで時間が掛かる等あまり良い方法だとは思えません。

 次に十文字張りです。この張り型は一見綺麗に張れますが、雨が降ったり、水をやる時に目に沿って土が流れやすくなりますので、傾斜地では特にこの方法は取らない方がよいでしょう。

 逆に傾斜地には筋張りが良いでしょう。芝を筋状に張る事で土の流出を押さえる事が出来ます。この方法で傾斜地に張る場合は、特に上の方の土が下に行きますので、上の方は土を多めにして下さい。

結局芝って、、、、、

 結局芝って、なんでしょう?
男性は芝のある庭に憧れ、女性は花のある庭に憧れる、、、、、、
我が家も僕は芝のある庭、妻は花のある庭を目指しています。
妻の言うには芝はただの草だそうです。確かに芝は草だと私も思います。春になれば花も咲くし、冬になれば、日本芝は枯れます。
 芝はとても奥が深く、1年中本当に綺麗な芝にするためには、オーバーシーディングや除草剤、肥料や草刈り、
芝の種類や目土等、本当に手の掛かる物だと思います。
 しかし、家族や友だちが集まって憩う庭にある芝は、それ程綺麗である必要は無いと思うのです。
人に踏まれ、椅子やテーブルの下敷きになり、ゴルフの練習ではげて後悔するような芝では、ただ緑を鑑賞す
るスペースになってしまいます。
 自己満足のためや、コンテストに出す芝庭であればそれでも良いのでしょうが、私はそこで家族が集まって、子供が安全に飛び跳ねて遊ぶ事ができる事こそが、芝庭の良い所だと思っています。
 そして、もしはげても、自然に元に戻る。これが一番大切だと思うのです。
ですから、我が家の庭の芝は決してゴルフ場のグリーンの様には綺麗ではありませんし、常に少々長めにしています。

 ある程度の手を加えれば、ある程度綺麗になってくれる庭を私は目指して、手をいかに抜くかを考えながら、日頃から芝の手入れをしています。
 みなさんも、あまり頭を堅くせず、完璧を求めず、うまく芝とつき合って下さいね。