もう随分前になりましが、日経BPさんより取材を受けました〜。 僕はみなさんもBBSで御存じの様に、本音と建て前の区別無く、ずけずけと自分の思いの限りをお話させて頂きました。だって、家に対して本気で真剣に考えているのですから嘘は付けませんよ〜。取材に来られた方には記事にまとめる作業が困難だったのでは無いかと心配でした〜。 しかし、数日後掲載出来ないとのメールが届いたのです。 ただ、私達1個人がネットと言う媒体を通して出来る事は、メジャーにとってのそれとは格段に自由度が違うと言う事を思い知らされ、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちになりました。 発言の自由が制限される事はいたしかたない事。1個人が発言するのとは訳が違います。 不特定多数が自由に閲覧できる情報のはきだめであるWEB。 と言う事でした。 最後に、私は東日本ハウスで家を建てました。数有るメーカーから東日本ハウスを選んだのですが、私は後悔はしていません。むしろ良かったと思っています。
評価が高い所も低い所もあり、総合的には5.75点と言う事になってしまっていたとしても、これが本音なのです。これはハウスメーカーだけが悪いのでは無いと思います。 私は東日本ハウスで家を建てました。胸を張って言えるようなメーカーであってもらいたい。 切に願っております。 それでは前書きが長くなってしまいましたが、その不採用の記事を読んでください。 |
掲載番号 | 不採用 |
家族構成 | 夫婦(30代) |
所在地 | 三重県四日市市 |
敷地面積 | 約238平米 |
建築面積 | 約139平米 |
設計者 | 東日本ハウス株式会社 |
施工者 | 東日本ハウス株式会社 |
工法、商品名 | 木造在来工法、近代和風やまと |
完成年月 | 1998年2月 |
建築工事費 | 約2650万円(水道・ガス・電気引き込みを含む。外構は含まず) |
本物志向 おそよ50軒、30社ほどのモデルハウスを巡っているうちに、営業担当者との会話が楽しくなり、徐々に家づくりの知識を蓄えていった。そして、一生で最も高価な買い物となるであろう家は、「イミテーションで妥協せずに本物志向で造りたい」と考えた。貯金から家づくりを思い立って、からわずか半年の間に、「本物」を学ぶため、白川郷へ合掌造りを、愛知のリトルワールドへ各国の民家を見学に行き、そのほか、インターネットやテレビ、書物であらゆる情報を集めていった。 そして、2X4工法にするならいっそ輸入住宅、在来工法にするなら宮大工に頼もう、と思うようになった。ところが、あいにく伊勢神宮の式年遷宮で、知り合いの宮大工は皆、多忙を極めていたころで、宮大工への依頼は断念せざるを得なかった。また、2X4のモデルハウスに入ると、高気密のためか、空気がこもるような耳の不快感があった。 当時kaorumanさんは、住宅800戸の造成工事の施工監理をしており、10社程度の工務店やメーカーの建設現場を、地業・基礎工事から眺めることができた。現場の大工さんに話を聞くなどし、その工程を比較・検討した結果、鉄骨プレハブ系は避け、在来工法を扱うメーカー2社と、耳の不快感がなかった2X4のメーカー1社にしぼった。 メーカーの決め所 新居となる土地の地盤が弱かったため、基礎はベタ基礎と決めていた。しかし、残った在来工法のメーカー1社は布基礎。しかも、在来とはいえ、構造材には集成材を使う。 「当時、私の施工していた公園に、集成材でできたパーゴラがあったんです。木の接着面から樹液がにじみ出て、その部分が割れていたのを見ていましたから、集成材に不安がありました。」 残るメーカーは東日本ハウスだ。宅地分譲のの現場で様子を見ていると、基礎がしっかりしていて、構造体はヒノキの4寸柱を使用している。また、2X4と在来工法の両方の良さを兼ね備えた、新木造という工法システムを採用し、機密性が高く、地震にも強い。設備の種類が少なく、選択の範囲は狭かったが、 「初めて展示場に行ったときから、営業担当者に好感が持てました。他社を批判しないし、必要以上に勧めることもありませんでした。モデルハウスには総ヒノキ造りの本格的な和室があって、天井高2700と、業界トップの高さだったこと、そして何よりも、構造材・造作材を問わず、木が美しかったことが決め手です」。 こだわり 仕様に関しては、2階は家族が寝るだけの空間なので、標準仕様程度で良しとし、家族がそろってくつろぎ、客を通す1階は妥協せずにこだわった。特に、リビングの壁は安らぎ感が持てるものを、と奥さんが要望した。当初、モデルハウスにあった総ヒノキ張りで、素地に近い仕上げにしたいと思ったが、あまりにも高価で、手が出ない。しかしクロスは使いたくない、と悩んだ末、設計者のアドバイスにより、通常は天井に使う厚さ40ミリの無垢の赤松を採用。ヒノキは1階廊下に、腰板として貼ることになった。 また、子供部屋は、基準値以上の採光が確保できるとはいえ、1階の寄せ棟によって小さな窓しかつけられない。そこで、寄せ棟側にバルコニーを設け、掃き出し窓をつくるように配慮。設計図の段階で、シミュレーションした結果、改善できたところだ。また、子供部屋の壁は帯状のトリムを使って上下に分け、汚しやすい下部だけ張り替えられるように工夫してある。 「この地方では、冠婚葬祭を家の中で行うところが多く残っています。もちろん、外部でまかなう人もいますが、減りつつあるこうした古い風習を、受け継ぐか絶やすかは私たちの世代の選択にかかっていると思うんです」。将来、双方の両親との3世帯同居もありうることを考えて、広い和室を1階につくったkaorumanさん。いずれ和室に、別玄関を作ることを考慮した間取りだ。時期がくれば、敷地の中にログハウスを建てたいという夢もある。昔ながらの理にかなった良き技法を伝承したいと考える、kaorumanさん。「本物」にこだわった家づくりは、住んでからもなお続く。 ●kaorumanさんのホームページ
写真キャプション (1) 外観→杉の丸太を探してきて自作した外構。 (2) 車とアプローチ→車のキャリアにボートを載せやすいように、アプローチのステップを工夫。 (3) 玄関内部→玄関内部。腰板はヒノキの無垢材。絵画用スポットを設置。 (4) 和室→本間の和室。天井高2700ミリなので、欄間が広い。 (5) リビング→天井、壁ともに無垢の赤松で、素地に近い仕上げ。 (6) テレビ台→テレビ台が入ることを考慮して、コンセント類を高い位置に設置。 (7) 2F→2階子供部屋。図面では正面のベランダがなく、大人の肩よりも上にしか開口がない窓だった。 (8) 構造材→太い4寸柱に背割りを入れてあり、筋交いも間柱に切り込んでいる。安心できる構造。 |