作者のひとり言
先日、熱帯魚のプロショップへ行くとコンクリートの床に直径2センチほどの大きな鱗が何枚も落ちていました。薄紫色のちょうど桜貝を少し半透明にしたような鱗です。熱帯魚の飼育を趣味としている者には、すぐアジアアロワナの鱗と分かります。自分の背中の鱗をポロリと落としたアロワナが水槽の中でせわしくからだをくねらせています。全長80センチぐらいの個体です。「おじさん、これ新しく入荷したやつ?」と聞くと「それは違う、客から引き取ってほしいと言われて、買い取ったんや、さっき暴れて水槽に戻したとこや!」アロワナは古代魚の仲間で、大きく分けると3種になります。(グリーンアロワナ/レッドアロワナ)(ノーザンバラムンディ)(バラムンディ/スポテッドバラムンディ)生息の分布は、インドシナ半島南端部、マレー半島、
ニューギニア、オーストラリア北部などの河川です。寿命は70〜80年と長命です。環境さえ良ければ飼い主より長く生きることになるのです。あのガラスを割ってしまったアロワナもあと半世紀は生きるのでしょうか。実は私もアロワナを飼育したことがあります。しかし、体長40センチになったところであきらめることにしました。ショップは「飼いやすい魚ですよ」なんて簡単に言いますが、飼っているうちにたいてい手に負えなくなるのです。
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