■得度習礼■2003年8月2日〜12日■



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   『オリエンテーション』


『得度』、一般的に言われている『出家』のことである、それをすると浄土真宗本願寺派の僧侶になれるのだ。
10泊11日の合宿を受け、本願寺に行って得度式を受けてやっと得度できるのである。
それは簡単なことか短いのか長いのかどーかわわからん、浄土真宗本願寺派は俗に(西本願寺派)というのだけど
わしが行ってる大学は真宗大谷派(東本願寺派)の関係の学校なんだけどここの連れは
たった1日で得度できるのである、僧侶になれるのか、わしらの得度と僧侶のレベルは一緒かどうかわからんが、
いろいろあるようだ、一日だったらくそらくなのになぁ。
ともかく得度式を受けるための合宿、『得度習礼(とくどしゅらい)』にわしは行ってきたのである。


■2003/08/02    『第1日目』


この日の日記はあいにく残っていない、というか書いていない(笑)
相当せっぱつまったスケジュールだったからであろう、日記書く暇なんてなかったわいや。
覚えてる範囲で書こ。
4時に起きて、つーか、それまでの生活が朝の6時ごろに寝る生活だったから寝てねー(笑)
寝てないまま睡眠ゼロのままわしは得度習礼に行くことになった。
場所は京都の桂?ってとこか?すぐ近くに阪急京都線の「桂駅」あったんだったかな。
そのへんに本願寺得度習礼所というところがあるので、自宅から親父が車で送ってくれることになった。
出発したのが5時すぎだっけな、ついたのが7時。集合時間は8時30分。少し時間があったので
ファミレスで暇をつぶすことにした、探しに探しまわってついたのが
『FRENDRY』という三重にはひとつもないファミレス、このフレンドリーという看板に
笑ってしまったのわ、わしだけかな(笑)
んで、暇つぶして現地について、親父とのお別れ。わしは刑務所に入るんじゃねーのか…と半分思っていたので
かなり心細かったが居てもしょうがないので誘導員の指示に従い習礼所に入った。
10日分の下着や衣服を入れたどでかく重いかばんを持ちながら指示される教室へ向かった。
入り口の手前には120名の名前が書いてあって、それを班でわけてあるようで、わしはなんと1班だった。
この時点でまた鬱に…。1班の席に座り、120名全員集まり、いろいろ始まる、なんだっけ、もーわすれた(笑)
それが終わり部屋へ向かった、10畳、12畳はあったかなぁ?6人部屋だった。
そっけない部屋で、TVはもちろんない、新聞もない、ラジオもない、パソコンもない、ゲームもない・・・。
あるのはエアコンと旋風機と布団と衣服を入れる棚。
エアコンはあってかなり安心した!!
オヤジたちの時代はエアコンがなかったらしく四六時中地獄と聞いてたからな。かなり安心。
荷物を置いて、落ち着くまもなく部屋にあるスピーカーから
「白衣、肌襦袢、布袍、輪袈裟を着用して本道に集まってください」と放送があった。
白衣(はくい)とは真っ白の浴衣みたいな感じ、肌襦袢(はだじゅばん)は白衣の下着みたいな感じかな、
その上に布袍(ふほう)をいうものを着る、これはまっくろ黒い浴衣みたいな感じ、坊さんがよく着ておるね。
輪袈裟は「わげさ」首輪みたいな感じや(笑)
上の服は、基本的に得度習礼中この格好である、ほぼ一日この格好。
こういうのは大嫌いで動きにくいし、動くとすぐ着崩れするし、もー超嫌だった。
んでどーだったかなぁ、その格好で本堂いって話きいて、ここの案内を歩きながらされて、
めちゃめちゃつかれて気づいたら就寝だったような気がするな(笑)



2003/08/03   『第2日目』


この日の日記もない。むちゃなスケジュールにぶったおれたのであろう(笑)
この辺で新しいスケジュール表をもらったんだったかな。
得度式までの基本的なスケジュールはこんな感じだ。

  5:30〜5:50  起床、洗面
  5:50〜6:05  掃除
  6:15〜       朝の点検(班全員で集まり体調を聞いて、指導員の連絡を聞く) 
  7:00〜 晨朝勤行(じんじょうごんぎょう)朝のお勤めである、一時間ほどの正座をしてお経を唱える
  8:00〜 朝食
  9:00〜 午前の講義
 12:00〜 昼食、課題
 13:00〜 午後の講義
 16:30〜 日没勤行(にちもつごんぎょう)夕方のお勤め、これも一時間ほど正座し、お経を唱える。
 18:00〜 夕食・課題
 19:30〜 就寝勤行(しゅうしんごんぎょう)寝る前のお勤めである、これは30分くらいの正座にお経・・・
 20:00〜 勤行の中心となる班が毎日当てられ、当たってる班の練習時間である、1班はいきなりなので地獄だった(笑)
 23:00  そして消灯、就寝

課題というのは実践テストみたいなもので、実践というか、先生の前で一対一でその与えられた課題をみてもらう。
課題は7つあって、
1.領解文(りょうげもん):これはかなり長い文章を暗記して、それを先生の目の前で言う課題
2.正信偈 (しょうしんげ):正信偈というお経を暗唱して先生の目の前で唱えて合格をもらう課題、結局一番最後に残った課題である;;
3.和讃 (わさん):和讃もお経、これは本を見て、唱えるもの
4、衣体(えたい):黒衣(黒浴衣みたいなもん)のたたみ方のテストと五条袈裟というむちゃくちゃな構造の袈裟の結びかたのテスト(笑)
5、荘厳(しょうごん):本堂の構造、部屋、飾り、門、などの写真を見せられて、それの名称をあてるテスト、むずかった。
6、御文章(ごぶんしょう):これはお経?ではないが、そんな感じのやつを本をよんで正確に言えるかのテスト)
7、焼香(しょうこう):これはお焼香の作法である、ちゃんとやり方があったんだよ。

んな感じで習礼中に7つのテストをやらねばならん、めんどくせーーーーかった。



2003/08/04   『第3日目』


日記書いてあった!

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3日目である、ようやく日記を書くことができる時間ができた。
初日、2日目は全くといってよいほど、休める時間がなかった、休み時間はたった数分。
その休み時間も着替えに奪われてしまうので休む暇なんてなし。
少々できた時間にはタバコを吸いにいった、タバコは吸えるのである(笑)
中毒物だからね、すえなかったらやばくなる人大多数だろう。
忙しい中のタバコはめちゃめちゃうまかったー。
日記を書ける時間ができた、というか今は実は講義中なのであるが…。
大学の講義みたいな感じでみんな先生の話し全然聴いてね〜
つーか、寝てるひと居るし、昨日の講義やったら教室からおいだされてるやろなぁ(笑)
あ、授業終わった、ではまたいつか・・・。
昨日初めてした1時間ちょっとの正座、地獄だった。

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2003/08/05   『第4日目』


この日も日記なし、やヴぁそうだ。

一行だとなんなのでわしの部屋の住人を紹介しようかな。
6人いて、上から。
1、ツムラさん 40歳、和歌山県出身で、おもろいおっさんであった。
  46歳のうちのおやじよりふけていたので、50歳超えておるかと思った(笑)
2、ヤマナさん 23歳、鳥取出身で今京都いるらしい。調子の良いムードメーカ的な存在のにーちゃんである。
3、カミツカサくん、21歳、わしとため、かなりまじめ君で、テストの時よく助けてもらった。
4、わし。
5、シノモトくん、19歳、今話題の佐賀県出身、言葉のなまりのせいか、顔はやんちゃ坊主な顔してんだけど
  しゃべってみるとめちゃめちゃいい子だった。佐賀県に巨石パークは本当にあるらしい!へぇ。
6、ムネオカくん、18歳、一番最初にしゃべって一番仲良くなった子。
   この子は超スーパーな天然ボケで「おまえ天才やな!!!」とわしが連発するくらいの
   ボケをかましてくれるのだ(笑)たまに真面目な事をいうのだが、かなりの話題から的が外れていて
   それも天然ボケになってしまし、カラ周りをするムネオカくん(笑)わしが丁寧なツッコミで抑えた(笑)
   
という個性的な人物が集まった部屋、この部屋でよかったー。
そしてこの班は寝言を良く言うのである
1日目にムネオカくんが「なしとげねば」と寝言をいったのを確認したのがわし含め数人いる、
なにをなしとげねばならないのか?もちろんこの得度習礼だろう。
この寝言の解明にその日は部屋が爆笑の嵐だった(笑)
それからまたムネオカくん、なんと講義中の居眠りの途中に寝言を言ったのである(笑)
わしの横、しかも一番前に座って、爆睡して、
「違うって!!!!!!!!!!」と、大声で叫びやがったのだ!!!!(笑)
一瞬の間があり、教室は大爆笑(笑)先生は自分の講義を全否定されたのをビビッタのか、ポカーンとしていた(笑)
「す、すいません」と顔を伏せるムネオカくん、やはり天才である(笑)
そしてわしも寝言言う「イーワン」といったらしい、思い当たるのは麻雀の一萬のイワーンだ、麻雀をしてたのかなぁ。
シノモトくんも行っていた、笑いながら「もうちょっと(笑)」っと(笑)6,7日目あたりだったかな(笑)
40歳のツムラさんも「ほぉ〜〜(笑)」と寝ながら笑ってた(笑)
ヤマナさんも「やっぱりこうやるんじゃないですか・・・」「あぁ無理っしょ」と自問自答的な寝言いってた(笑)
ほかにもかなりの数の寝言があり、解明不明なものもある、よってこれはXファイル行きだ(笑)


2003/08/06(水)  『第5日目』


日記あったー。

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約得度習礼も半分終わった、でもあと半分もある、この辛さがあと半分も続くと思うと、
超鬱だ、想像するとまじ吐き気をもよおすくらいだわい。
今のところこの習礼で辛いのはやはりこの宿泊であろうか
本当は激痛に耐える約1時間の正座が一番きつい、やばい、酷過ぎるのだが。
やっぱそれを続ける要素の宿泊だろーなー。
生まれてこのかた、2泊3日以上の家以外でのお泊りはしたことがないからなぁ
そのへんにある近い旅館に一泊しただけですんげぇ疲れるわしである
それが10日も続くのだ、今の6日目だけでも逃げ出したい気持ちが溢れ出している。しんどい。
11時に就寝、そして5時30分になると仏教讃歌という歌々がスピカーから大音量で
流れ出すのである、一曲目のAメロは「やさしさに〜であったら〜♪」
そんなやさしさに起こされる気分は超最低なものだ。
けっこうポップな曲で、最近はまってる合唱曲もんに近いく、ちゃんと聴くと名曲だな!と感じるくらい
なのに、3,4日目になると、さすがに超うざくなってくる、うざくてたまらない。
せっかくの名曲をうざいめざめのイメージで嫌いにならなければならんとはもったいない><、、。

部屋で休憩してるとシノモトくんが言った「この生活に慣れてきました。(佐賀なまり(笑)」
瞬時に一同「えーー!!!」と否定(笑)しかしシノモトくんはさらに
「ちがいますよ、テレビとかケイタイとか俗世間のものがないのに、それが全然きにならないじゃないですか。」
「あっそういやそうやな」と一同つぶやく。
たしかにわしもそうだと思った。わしはテレビやラジオやネットがないと生活できないような体が形成されている。
とくにつらいと思われるのがやっぱりインターネットができないことだろう。
しかーーしそれも今、まったく気にならないんだなぁ、なんでだろうな。
日記が更新できないのが、少し気になるけども、今こうして書いてるから許されるか。
そして不思議だけどケイタイなども全然きにならんのだなぁ、それにつながっている、友達などもだ。
ホームシックもないしやな、信じられんさびしがりやのわしが、摩訶不思議だ。
でもそれは慣れたというか、やはりこの期間の間自分のことで、この期間のことで一杯一杯だからだろうなぁ。
ちょっとあきらめもあるかもしれん、割り切りというか。
あと6日!わしファイト!!!!家に帰ったら寝まくったる!!!!

朝5:30〜夜11:00、用事が詰め詰めで急がしすぎる毎日であるが
今、日記が書ける理由は、1つ、この期間に『課題』というのがある〜中略〜
という7つの課題が終ったからである、予想をはるかに越えた早い段階で終ってほっとしている。
んでその課題をコンプリートした人は自習という面目で自由時間があたえられ、日記を書いておるわけ。
他に筆記試験などあるのだけど一息ついたところだ。
あと6日耐えられるのか、正座はできるのか・・・。
我慢我慢の毎日である。
終った頃に見るこの日記が楽しみだなぁ。さ、寝よ。
PM11:00

2003/08/07(木)   『第6日目』


今日も疲れた。1時間の正座は尋常じゃない、拷問に近いものがある。
我慢我慢の1時間、わし一人なら15分であきらめて足をくずしてしまうだろうな。
皆、120人が一緒に我慢しながら耐えてるからわしもたえることができるんだろう。
そしてムネオカくんと正座我慢勝負をしておるからでもある、
正座に限界がきてたまに畳に手をついてしまうことがある、んでもって
ムネオカくんとの勝負というのは先に手をついたほうが負け、
負けたほうはジュースをおごるという勝負である。
それからあまり畳に手をつかなくなった、勝負のおかげもんだ。
二人とも我慢しちまうから結局はじゃんけんでジュースをおごるのを決めた(笑)
でも正座はきついわ。

今日の昼飯はカレーだった、野菜カレー、じゃがいもにニンジン、ブロッコーリー。
あぁ定番カレーかとおもいきや、ナス入り!しかもこれがめちゃめちゃうまいかった!
ここの食事はカレーに限らずなんでもうまかった。精進料理を想像してたんだけども
予想を裏切るかなりうまい食事、学校の学食の5.6倍以上はうまい!!!
献立も毎回違うし、毎回こだわってるし、うまい。
あきないからなぁ、おかわりしちまうし、料理だけなら12日間余裕だな、
むしろそれ以上通い続けてもかまわんのぉ。
今日は21時からフリー、もう就寝モードだ。
あと5日か・・・はぁ・・・。
しかしカレーがでるとはおもわんかったな(笑)
チンジャオロースもでたしな(笑)
チキンピラフもな(笑)

2003/08/08(金)   『第7日目』


五目焼きそばが昼飯にでた。
麺の上に片栗粉のねばねばの液体に麺と具にチンゲンサイ、鶏肉のから揚げ。
とてもシンプルな五目そばだけど、ハラショーにうまかった!
だけどもこんな昼にこんなおもたくおもい飯もどーかとおもうなぁ
昨日の昼もカレーやったしよ。夜にたらふくくいてーよ。
今日の夜飯は鉄火丼だったわ、どんぶりにご飯、とろろにマグロ。うますぎ。
サガミ(ファミレス系料亭)にでてくる料理よりうまかったばい。

今日朝起きると雨がふっていて、朝のお勤めの後に指導員が
「今、台風がきています、直撃するようですよ」
と言った瞬間、本堂に「おぉ〜〜!」と驚きの歓声があがった。
台風なんでめずらしくともなんともないことなんだけども、
外の世界、俗世間から隔離されている我々にとっては初めての外の情報だったせいか、
その外の情報に歓喜してしまったのだろうな、言い過ぎか(笑)

今日も日記が書ける暇ができた、当番が昨日ですべて終わり、これから最後まで夜は暇に
なるようだ、最高だね。この暇が予定通り進めばかなり楽なのが予想されるね、うっしゃ。
しかし正座からは逃げられない。つれぇぇ。
あと4日。


2003/08/09(土)   『第8日目』


あと2日、明後日には帰郷でける日だ。
なので今日のスケジュールは今までよりずっと楽で、毎日あった夕方の一時間の正座がなく楽だったわ( ̄ー ̄)
それがなくてもいろいろ正座は時間はやっぱりあるからしんどいわなぁ><、。
ともかく明日朝起きて、飯くって、頭を剃る「剃髪式」があるのだ!!
この得度習礼所に入る前は3mmの頭だった、そして少し伸びてきたところに
明日、ばっさりである、ばっさりつーか、なんつーんだろな(笑)
トゥキンは楽しみだけど、つるつるはさすがにつらいな・・・。

そして本願寺に向かい、得度式を受け、我々は僧侶になるのである。
これは資格としてみとめらるんかね?つーかなるやろーこんなとこに10日間も閉じ込められてよー、
履歴書に「資格:僧侶」ってか?(笑)どーやろな(笑)

明日本番だー、あさって帰りだー!!!!!!!

やっぱ飯うまいわ、今日はトンカツ定食がでやがったよ、大学の5倍うめー。
食堂のトンカツ定食とかって、サラダとセットでしょぼーいスパゲティーみたいなもんもついてくるやん?
なんの味付けがなしの麺が。でもここはそんなんとちがってっちゃんとしたスパゲティーをいれてたからね!!!
こだわるなーーーすげぇな!!!!!!うまかった!!
食堂のおばちゃんに「ごちそうさま!!!」っつっといた。

あぁ正座つら。


2003/08/10(日)   『第9日目』



さっきシノモトくんが「朝流れてる曲売ってるかどうか事務所に聴きに行きましょうよー」
というから付き添っていってきた。指導員の応答は「もう絶版したからないよ(笑)」だった(笑)
よほどのものづきじゃねーとこんなのほしがらねーよ、指導員が笑った理由はわかっていた(笑)
朝流れている曲というのは毎朝起床時間の5時30分になると、部屋のスピーカーから大音量
で流れ出す、それである。それは仏教讃歌といって何曲かあるうちの数曲だ、って前書いたかな。
シノモトくんはそれがめちゃめちゃ気に入ったらしい(笑)
ある種わしと同じ感性の持ち主なのだろうか。
部屋の皆につたえると「いらねーーだろ!!!(笑)」と大爆笑(笑)
やはりめざめの曲なんてうざすぎて誰がほしがるものか(笑)
佐賀生まれのシノモトくんは何かが違うみたいだ(笑)

只今、21:30分、消灯時間まではかなりの時間があるけども
それまでにもうすることはないので、皆意見一致で寝ることにした、就寝だ、早(笑)
指導員にバレタラやばそうだけど、大丈夫だろな。
あぁなんかハラヘッター。
他の部屋電気ついてる(笑)
今この部屋にいる全員の似顔絵をかいたんだけどかなり似てる!
あぁこれはパソコンには書き起こしできねーのが辛いねぇ。


2003/08/11(月)   『第10日目』



明日には家に帰ることができる!!!!うれしい!!!!!!!
今日は『剃髪式』が、あった、髪を剃る式、そして本番。
なぜうちの宗派が髪をそらなきゃいけないのか・・・忘れた(笑)
9人の理髪師を集めて、9人づつ剃る作業が続く。一人一人時間がかかるので
並んでる時間が長かった、その間にタオルを熱湯でぬらして、頭に巻いて
頭を蒸す作業を他人にしてもらっていた。頭をそりやすくするためかな?よーわからんが。
洗面所でタオルを濡らすんだけども、相当の熱さらしく「あっつ!!」という悲鳴がいくつも聞こえた。
頭に巻いたときもめちゃめちゃ熱かった、やりすぎやろあれ。70〜80度はあったぞ、あほ。
順番が徐々にやってくるんだけど大して緊張はしなかった、数ヶ月前から覚悟をしていたからだ。
心がまえいうやっちゃ。
せっけんを用意して理髪師がいる机に向かい剃る作業が始まる、わしを担当した理髪師は
9人のなかで一番若く経験なさそーな理髪師のタマゴっぽい女の人だった、
剃る前に横のベテランっぽいおばちゃんに順序聞いてたし(笑)
しっかりしてくれよ、とちょっと焦るわしだった、
剃ってる途中も「あっ」とか「あぁ」とか言うし、めちゃめちゃ怖かったつーの。
結果的には綺麗に剃れてたと思うけど。剃ってる時ガリガリいうてめちゃめちゃ痛かったし!へたくそ!!!
鏡に向かい、丸坊主を確認した、もともと3mmしかなかったから見た目あんまかわらんけど、
やっぱトゥキンやな、ほんまもんのトゥキンや(笑)
触ってみるとすんげーへんな感触に違和感やったわ。
生まれて初めての感触めっちゃびびったし、しかもそれが自分の身体にあるわけやし、きもちわりー。
言うならばトカゲやワニの肌というか鱗の感触みたいな感じかな、きもちわり。
みんな集まってるところにいってみると、一人、剃りのこしありまくりの子がいて、みんな大爆笑してた(笑)
こりゃあんまりやわ、まばらに3mmのそりのこしがめっちゃあるん(笑)かわいそうに。
髭剃りで調整することをすすめておいた、つーかそうするしかねーだろな(笑)

そして昼飯くって、1時30分から本願寺のほうに向かった、得度式のためである。
本番の前に別の場所で練習をする。そして本堂に向かい、リハーサルを行ったのち、17時から本番。
リハーサルのとき、一般客が普通に本堂にいた、感じは普通のお寺だ、あそこは参拝量とらんらしいからなぁ
いつでも人がいるらしいわ。
しかしやはりでっかく広い寺だったなー、場所使いすぎやろつーくらい、300畳くらいあるんちゃうけあの本堂。
うちの5,4倍はあるなぁ。
で、リハーサルは、その本堂で正座してお経をあげた、
異様な雰囲気だった、足が痛くてその雰囲気に浸れなかったなぁくそぉ、リハーサルだしな。
5時に本番。120名が本堂に入る、1班のわしは一足先に入った、
すると本堂には電気がついていなかった、真っ暗状態だった。
うっするら明かりがあるのは内陣(ないじん)、本堂に阿弥陀如来の仏像があるらへんやね、
そこと、わしらが集まるまわり。合計ロクソク4,5本だったかな、かなーりくらく。
さっきの異様な雰囲気か数倍になって緊張感もさらにたかまってた。
まっくらの中での得度式にどんな意味があんだろうかね。わかんね。
わからんが、なにか式典にふさわしい感じはしますわな。
10分くらい、シーーーーーーンとした本堂に正座してると、内陣の後ろから
本願寺の門主様がでてくるのである。門主というのは浄土真宗本願寺派宗祖、親鸞聖人の血を引き継いで、
親鸞が作ったこの本願寺の住職みたいな感じである、本願寺作ったの親鸞ちゃうけど、ニュアンスはそんな感じで。
つまりお偉い人なのだ、わかりやすくいうたら、天皇家みたいな感じやろかなぁ。
その人がでてきて念仏して、数分の作法のうち、暗記した領解文(りょうげもん)を120名一斉で言った。
そしておかみそりというのがあって門主さんがひとりづつかみそりを頭に3回あてていく式。
どーでもええとおもうけど、意味あんのかな?(笑)
そして得度式第1部が終わり、この時点で我々は僧侶になったのだ、わーい。
後は説明はぶく、意味ないしな。つーかもう11時すぎてるし、明日4時30半起きやで、あほかつーの・・・。
ともかく明日でこの合宿はおわるんだー開放されるんだー、普通の生活に戻れるんだーうれしいぽっぴーカキピー!!!
もううれしいの言葉以外でてこねーな。


2003/08/12(火)   『第11日目』


今日は解散の日にもかかわらず、朝4時30分に起きて、また本願寺に向かい、本願寺のお勤めに参加した、
気分はもうそれどころじゃなくて帰ることばかり考えていたからかなり気がぬけていたのであろう。
そのお勤めが1時間30分くらいあったらしいのだ、わしはもう足がいたくてうごきまくり。
後ろのほうに座っていたので周りをみていると、1時間を越えたあたりから皆限界を超えたのか
ムズムズ動き始めていた、甘かった・・・最後にこんなきついお勤めをしなけりゃいけないとは・・・。
でもそれは時間の問題でおわりゃ開放じゃ、と開き直ったのか、足を崩し始める人も(笑)
それにしてもまじきつかったー、本願寺のお勤めは10分で終わると聴いていたのにどういうこっちゃいな。
それから親鸞聖人の御骨が納骨してある、大谷本廟に向かった、もう得度式終わったからどーでもいいろがーーー!!
帰らせろや!!!!と心のなかで叫びながら嫌々参拝した(笑)
この大谷本廟みたことあるなぁっとおもって記憶を探ってみたら中学生の時に一回きたことがあったわ。
うちの門徒さんの御骨を治めにバスにのってきたんだったかな。この大谷本廟の横には清水寺があるんですぜ。
そっちがいきてぇよ(笑)

まーそんなこんな愚痴をいいながら西山別院得度得度習礼所に戻り、荷物を片付け部屋の掃除をし、
本堂に集まって、閉所式と、解散式を、した、本当に本当のさよならバイバイである!!!!!
開放された!!!!!!!!!
わしは無事仮釈放されたのであった。
ほんまに出所やなぁ(゚Д゚)爻(´ー`)

2003/08/12(火)   『第11日目その2』


現在、家である。日記を読んでみると、走り書きよろしくで、かなりおおざっぱな日記で、
一見すると、なんか早い10日間やなぁと錯覚してしまうけれど、実際はそうじゃないんだよなー。
思い出すと、かなーーーーーーり長い10日間だったぞほんまに。
わしが優秀なのか天才なのかどうかしらんが、課題やテストのほうはなんなく通っていったが
生活と正座の面ではもーほんまにきついもんがあったわいや。終ったのが夢のようやでほんまに。
もう二度ときたくねーなーーー僧侶なんてどーでもええしなぁ。
しかし寺の住職になるためにはもう一度違う教習で10日間そこにいかなければならないらしいわ
まーどうなるかわからんけどなぁ。
はーほんとしんどい10日間でした、自分をほめてやりたいです。
僧侶になる、という目的の得度なんだけど、そんなモチベーションないのによく10日間もったよな(笑)
僧侶になりたいかた、どーぞ、この得度習礼10日間受けてください、我慢我慢我慢の10日間ですわ!!!
もう我慢したもん勝ちってところあるんからなぁありゃぁ。でもきっついぞ!愚痴の毎日、我慢の毎日。!忍耐じゃ!
あーーーーーー自由になった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





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