去る2月17日(水)、三重県立水産高等学校にて本年度の授業実践ネットワーク研究会の交流集会が行われました。当日は春のように暖かい日で、北は員弁高校から南は紀南高校まで、約20人の先生方の参加がありました。
《当日の様子》
@公開授業(水産高校:大藪典江教諭)
地歴科 地理A 「国旗と国家」(2年製造・増殖科)2限続きの特別授業⇒指導案はこちら(準備中)
「国家の理念や成り立ちに深く関係している国旗をテーマにとりあげ、普段見なれている国旗を違う観点から見てもらうことを目的とする。また、能力や学習意欲がばらばらなクラスにおいて、ある程度の知識を無理なく学習してもらうねらいもある。世界史・地理の導入として、また学年末後の{消化}授業においても活用が可能である。さらに、高校に限らず小中学校でも工夫して取り上げられる内容である。」(指導案の本時の授業内容と目的より)
授業風景
生徒たちの様子
A昼食
昼食はこの地方(三重県志摩地方)の名物料理「てこね寿司」をご馳走になりました。水産高校の先生の手作りです。
具として使われる刺身は普通、かつおなどを使うようですが、この日ははまちでした。これがまたとろけるような美味しさで最高でした。
てこねの由来は、昔、志摩地方の漁師が忙しい仕事の合間の食事時に狭い船上で、「獲れた魚を、いちいち醤油をつけながら食べるのは面倒だ…まとめて醤油につけてしまえ!ご飯は、日持ちするように酢をうっておこう……そうだ!いっそうのこと両方をいっしょに混ぜてしまえ!」と、魚、ご飯、醤油を手でこねて食べたことから「てこね寿司」が生まれ、やがて「てこね」と称するようになったといわれています。また、弘法大師が志摩に来た時、「てこね」を教えたという説もあるそうです。
⇒「てこね」のレシピはこちら
B午後の実践交流会
午後は水産高校会議室で、1.公開授業についての質疑応答、2.出席者による授業実践資料交換会などが行われました。
《出席者が持ちよった授業実践資料の内容》
・「進め!電波少年〜南北アメリカ大陸横断ヒッチハイク」からペルー・ボリビアを見る
・現代史入門:世界が動くときとは?〜南アフリカ共和国の挑戦〜
・私の政経資料集(3分間スピーチのための)
・わたしの考える「地球にやさしい暮らし」レポート
・ヨーロッパの国の名前とその表記について
・「カナダ」に行ってみよう
・オーストラリアの農牧業
・卒業制作WHW(World History Web:世界史ホームページ)作成のしおり⇒わたしが今年取り組んだ実践。
・環境問題「久美子さんの一日」、二つの朝鮮、アイルランド民族問題、臓器移植とドナーカード、オーストラリア、「オウム真理教」裁判、香港・中国、車椅子体験
・現代社会通信:父よ!母よ!犬よ!猫よ!みんなよ!
・「日の丸」と「君が代」のはなし
・「遠くて近い国」=ブラジル:地理教師が見たブラジル・レポート
Cミニ巡検
水産高校実習船「はまゆう」にて英虞湾を周遊、リアス式海岸地形や真珠養殖いかだなどの見学。
これが実習船「はまゆう」です。もう1隻の大型実習船「しろちどり」(453トン、定員69名)は、当日パラオへの遠洋航海実習中でした。こちらの小型実習船「はまゆう」は、1級小型船舶操縦士の資格取得のための実習のほかに、ジェットスキー実習やスキューバダイビング実習のためにも使われるそうです。
公開授業、実践交流会、ミニ巡検と、いつもながら盛りだくさんの内容でした。
もっと詳しく知りたい方は、本研究会の委員長である四日市商業高校の北川淳一教諭までお問い合わせください。