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JEEPブレーキOH

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最近、片効きが激しく危険なのでブレーキのOHをしました。
ジープは4輪ドラムブレーキで、フロントはツーリーディング式です。ドラムブレーキはディスク
ブレーキより、OHは面倒ですが、ポイントを抑えれば以外に簡単です。

1週間前は外部へのオイル漏れは無かった
ですが、作業当日はタイヤへのオイル付着
が、確認できました。
まずは、ジャッキアップ。
馬掛け。

フロント左のブレーキ内部です。
オイルだらけ・・・
これでは、ブレーキが効かず・・・

まずは、しっかり構造を覚えます。
左右片側ずつが、原則です。
反対側が見本になりますので・・・

パイプ、スプリング類を外し、シューも外します。
ホールドスプリングを外すのと、リターンスプリングを外すのがちょっと
コツありです。
外すのは、案外無理やりでもいけますが・・・
それなりの道具を準備しましょう。

次は、ホイールシリンダーを外します。
バックプレートに4本のボルトで固定されて
います。
アクスル側の1本がスパナで無いと外れませ
ん。バックプレートも外せば別ですが・・・

外れたホイールシリンダーです。
調整部分を外した所です。
引き抜くだけです。

ブーツを外します。
手で簡単に外れます。

ピストンを抜きます。
手で抜けるはずですが・・・固着しかかっていると
外れません。
プライヤーで抜きます。
それでもダメなら、ホイールシリンダーごと交換
です。
今回は1箇所だめでした・・・交換・・・

外れたピストンです。
サビサビ・・・
こんなもんです。
2000番のペーパーでシリンダー内、ピストン共に磨きます。

OH中。
ピストンカップは、写真右のようなピックツール
が有ると作業しやすいです。
手を突き刺さない様注意しましょう。
僕は今回も突き刺しました!!

カップ、ブーツ部分はラバーグリス、金属部分はブレーキグリスを使用
しました。
調整部分もグリスを忘れずに塗布しましょう。
ネジの部分と、摺動部分です。

新品のホーイルシリンダーです。
全て組み付け状態で入荷します。
写真が無いですが、この1個以外はカップキットを購入しHOしました。
整備が終わったら、バックプレートに取り付けます。
ジープの場合、フロントは4種類のピストンが有りますので、取り付け位置
を間違え無いように!

バックプレートのシュー接触面へブレーキグリス
を塗布します。
そしてシューを嵌めます。

次に、シューホールドスプリングを嵌めます。
まずはピンを通します。
そしてスプリングシート

次にスプリングを嵌めますが、反対側のスプリングシートを嵌める際
難儀なので、スプリングをあらかじめ縮めてインシュロックで固定。
SSTもありますが、もっていません・・・
しかしこれが効果絶大!!
スプリングシートをいれ回してロックして終わり。
後はインシュロックを切って完了。

リターンスプリングを嵌めます。
これが難儀!!
右の写真のツールが無いとかなりやり難い
です。
バイスグリップなどでもやれますが・・・
スプリングに傷が入ります。

ツールがあってもスプリングは嵌りにくいです。
穴の先にスプリングを引っ掛ければ後は、
ドライバーのグリップででも叩けば、簡単に入っ
てくれます。

組み付け完了です。
ドラムを嵌め・・・
今回はドラムを止めているビスも交換しました。
長年使用していると、頭がなめかけているので
早めの交換をお勧めします。

オイルをいれ、ゆっくりブレーキをアオリ、ライン内へ送ります。
大半のエアーはこの段階で出てきます。(車の構造にもよりますが・・・)
その後、ブリーザーからエア抜きです。
僕は写真のような真空タンクを使用して、作業します。
これがあれば、一人でエアー抜きが可能です。

エアー抜きが終わったら、エンジンをかけ、ブレーキを数回踏んでなじませ
ます。
その後、クリアランス調整。
フロントは、一般的な調整機構です。アクスルの軸側へまわすと狭まり、
外側へまわせば広がります。
ブレーキが軽く掛かるまで、ギャップを詰めます。
その後、15ノッチ広げて完了!
これを、4箇所やって終了です。
リヤもやりましたが、調整方法は違います。
リヤに関しては、省略しますが、知りたい方が居ましたらメールしてください