マカトン法 1972年英国のマーガレット・ウォーカーによって考案されました。
言葉の発達が遅れている人の中でも、
とくに聴覚障害と知的障害とをあわせもつ人を対象として
開発されました。

現在では、知的障害やダウン症、
自閉症をもつ人たちへも広く適用されています。

1976年に完成した言語・コミュニケーションの指導方法。
日常生活によく使われる
350語の核語彙(日本語マカトンでは330語)

それぞれにサインシンボルが作られている。

マカトンという名前は、Margaret Walker、Kathy Johnson、
Tony Cornforthの3人の名前に由来します。

マカトン法はことばの理解よりも、ことばを話すことが苦手な人たちへの
言語・コミュニケーション指導に有効です。
手話に似ていますが知的障害児のためのものなので、 わかりやすく、
実物に近い形のサイン構成となっています。

◇例)おいしい:ほっぺを2回軽く叩く
食べる:左手でお茶碗をもつ仕草、
右手でお箸を作り ごはんをすくって口に入れるジェスチャー
いけない(ダメ):両手の指で×を作る  良い:指で○を描く
特徴 ◇必要最小限の語彙で話す。(二重否定などはしない)
◇やさしく分かりやすいサインで表す。相手に読み取りやすいように。
◇話しことばとサインを同時に提示しながら
◇きちんとした手順で教える(焦らずに)

基本は手話に似ていると私は思います。
*お父さんのマカトンなどは手話とまったくおなじです。
核語彙
(core vocabulary)

日常生活で頻繁に使われることばを中心に、幼児期の言語発達も十分に考慮して選ばれている。単なる語彙(vocabulary)というより、概念(concept)に近い性質を持つ。
マカトンサイン 330語の核語彙についてそれぞれ決まった手指による動作表現(サイン)がある。

◇実物そのままの姿を形にしているものが多い。
◇難しい動作などが少ない。片手で表すサインが多い
◇一般的な動作で十分伝わる語彙は特定のサインを決めない
提示方法 トータルコミュニケーションの流れを背景として、
話しことばとサインを同時に提示する方法(同時提示法)をとることにより
◇口語文法の語順と一致することから健常者とのコミュニケーションが成立しやすい
◇サイン言語の使用によって発声や発語が妨げられることがなく、
むしろ、疎通性がよくなることから、伝える意欲が高まり発声、発語にもよい刺激を与える。
言語指導
プログラム
文の中のキーワードとなる語だけをサインとして表現する(キーワードサイン法)。
助詞や時制の変化も基本的には用いないので、
発達的に遅れたひとでも幼児でもすぐに慣れることができる。
また、マカトンサインは生活空間の拡大に合わせてステージ化(1〜9)してあり、
第1ステージから段階を追って学習することができる。
◇指導(formal)場面:言語指導プログラムを用いて
第1ステージから系統的に指導する。
指導の明確性と他機関との連携の簡素化が図れる。      
◇日常(informal)場面:日常生活場面で柔軟に適用していく
マカトン
シンボル
肢体不自由児・者にとっても有効なコミュニケーションの手段として考案された、マカトンサインに対応したシンボル。
[作成基準]
@語彙とシンボルが対応している
A単純なデザイン
B描写が容易
[特徴]
@核語彙が表す言語概念の具体的意味内容を表す
A消え去らず永続性があるのでその概念を強化し続ける
Bことばやサインによって与えられたものに色や特徴などの視覚情報を付加することができる
C並べ替え、置き換えなどの言語操作が可能

◇マカトン法を用いた指導によって、言語面だけでなく
社会性や学習態度の向上といった変化も報告されています。

◇ マカトン法を学ぶには 年に3回くらい、東京、北海道、大阪などで マカトン法ワークショップが開かれています。 また、不定期ですが日常生活の中で取り組むお母さんを対象とした講座も 開かれています。1日参加で初級の修了証がもらえます。 受講費は少々お高く、1万円だったかと記憶しています。