ヤマビルに対する回答
Jin様 04.06.02
これを避けるには液体より少し粘りけのあるタイガーバームなどが効果があります。薄く2cm程の幅で靴の足首の所に塗っておけばそこまで登ったヒルはUターンしていきます。見ていて面白いです。但し、コストと効果が維持する時間は検証していません。
私の場合、長靴が最大の武器となっています。こまめに取れる利点と共に、中に入ったヒルも何故か乾燥してゴミのようになっています。ここ2年ほど咬まれていません。
もう一つ、思い切り咬まれる事です。ヒルに無知だった丁度今頃の季節、フジキリ谷からカクレグラ、佐目子谷と回った時お腹と言わず背中と言わずこれはもう沢山咬まれました。こういう体験をすれば少々の事では驚きません。
蛇足ですがヒルは踏まないで下さい。踏めば靴の裏に付いてやがて表に登ってきます。蠢いていたらなるべく踏まない様に気を付けて下さい。
ヒルを気にしなくなると鈴鹿が数倍楽しくなりますよ。
ヤマビル研究会様 02.02.18 http://www.tele.co.jp/ui/leech/index.htm
1 ヒルを食べる生物 ヤマビルには天敵がいません。これは、ヤマビルを捕食する動物がいないという意味です。実験過程で『しぶしぶ』食べるものがいたことはあったようですが、自然界で好んで捕食する動物はいませんでした。
2 血液以外の餌 ヒルは吸血動物が身近に通らない場合は、土中の有機物質を食べます。
3 ヒル絶滅の影響 ヒルの吸血対象はサル、シカ、カモシカでしたが、森林開発などによってエサが不足したこれらの野生動物が里山までおりてきて、それらに付着していたヤマビルが人間に吸血するようになったと考えています。
4 パンストの効果 ヒルは吸血するまでに時間がかかりますので、パンストをはき、なおかつ、仲間同士でこまめに確認をすれば吸血を未然に防ぐことがでると思います。
5 ヤマビル対策 前述したとおり、ズボンと靴下のすきまなど、ちょっとしたところからはいりこみますので、こまめな確認が吸血を防ぐと思います。同じ場所に長時間とどまらないこと(こしをおろしてすわりこまないこと)も、大切なポイントのひとつです。
Bone様 02.02.10
ヒルを食べる生物 鈴鹿山系では、ヒルは石灰岩系の山に多いが、花崗岩系の山には殆どいない。何で? 石灰岩系の山と花崗岩系の山では、それぞれ特有の植物帯が見られるが、動物ではその生息地に差はないように思われる。ヒルの時期に石灰岩系の山に移動する生物も聞いたことがない。イワナの腹には川虫などの生物が入っているが、ヒルを食した形跡を確認したことがない。でも強いてヒルを食べる生物は言えば、貪欲なイワナくらいしか考えられない。
血液以外の餌
ヒルの生態も分からないので、これまた全く分からない。ヒルは石灰岩系の湿った谷に好んで生息するが、何かおいしいものがあるのでしょうか?
ヒル絶滅の影響 中高年のオジンは脳梗塞や心筋梗塞の予防にアスピリンを服用していると聞いている。友人の医者からは、これはアスピリンが血液を固める働きをする血小板の作用を弱めて、血管の中で血液が固まらないようにして、血栓が出来るのを予防するためと聞いて納得。最近犬猫病院に行くと人間と同じ病名の付いた病動物の通院が多くなっているようだ。鈴鹿の動物がヒルを食すると仮定すれば、きっと鈴鹿の動物は脳血栓や心筋梗塞が少ないはずだ。確かに片麻痺の動物がいたとハンターから聞いたことがない。時々鹿が川辺で死んでいるのを見かける。鹿はヒルを病気の時抄薬としていて、体の調子が悪くなると川辺にヒルを食べに来る習性があるのかと愚考してしまう。ヒルはその抗血小板作用と謎に秘められた抄薬的作用を持っているかも知れない。ヒルを乾燥して粉にして毎日少しずつ服用すれば何か良いことがあるかも知れない。(試してC型肝炎や他の病気になったり、死んでも知らないよ!!! 試すなら御自分の責任で試してね。(^O^))ヒルが絶滅すれば、きっと鈴鹿の山に何らかの生態系のバランスが崩れるはずだ。
パンストの効果 こんなもの着けられない。とてもじゃないけど、こんなものをはいていたら山でヒルに喰われたといってスネを出せない。妻にちょっとパンストを貸してなんてとても言えない。試せない。男用の前開きのパンストが出たら一度試してみたい。
ヤマビル対策 四日市のS店で買った山ヒル用のスプレーを根気よく使ったが、とても効果があったとは言えなかった。山行の前にスプレーをたっぷり振りかけて、その上にスパッツと着けて、更にスパッツの上からスプレーを振りかけても、靴の中にヒルのお姉さんがお尻を振って吸着しておられた。家族で山に出かけても私だけはいつもヒルに好かれる。昨年はバイクで青川峡を走行していたら、何も触れていないのに顔と首とスネに3匹(匹でよいか?)のヒルさんに吸い付かれた。その後は風呂に入るたびに掻く快感。今まで女の人にもてたことは無いが、ヒルだけは私を見捨てない!!!ヒルが石灰岩系の山に多いとか私がヒルに好かれているなど、ヒルにも嗜好があるらしい。今年はヒルを捕まえてきて、酸、アルカリ、唐辛子、生姜、ワサビなど試したい。しかし茨川で昼食をとっていると、ザワザワと音を立ててヒルが木々を伝って寄ってくると聞いている。ヒルが熱や二酸化炭素を嗅ぎつけて集まってくるなら、汚いけどアンモニア、超音波発生器、アルミ箔なども試してみるべきだ。
御池杣人様 02.02.07
1)ヒルを食べる生物 知らん
2)血液以外の餌 これまた知らん
3)ヒル絶滅の影響 どんな影響があるか、わからんが、必ず影響がある。それは自然の摂理にとってマイナスの方向では。あれだけ生息なさっておられるのだから、そこには必ずご生息の意味があるはず。どんな意味?と問われても答えられぬが、生命体が登場し、人間よりもはるかな長い年月を鈴鹿でお過ごしなのではなかろうか。そこには未熟な後進の人間にはまだ説明つかぬ理(ことわり)があると僕は思う。論証できぬけれど。
4)パンストの効果 知らん。はいたことがないから。はく気もなし。
5)ヤマビル対策 良寛さんじゃないけれど、山ヒル様に献血するときは、「すればよろし」。それなりのサロンパス・プシューと、簡単には入っていただけないように足元に気をつけて。それだけでいいのでは。ばたばたあわてる必要もなし。山ヒル様のご生息なさっている地、そこに僕たちはお邪魔するのだから、どうぞよろしく、だけどできるだけお控え下さいと、鈴鹿の先達に敬意を表して。それとできるだけご生息なさっていないルートを歩くということか。
補足 02.02.14
百科事典を何種か眺めてみた。
1)ヒルは己の体重の10倍も血を吸うことができるとか。すごい。60キロの人に換算してみると、ほぼ600リットル。僕の自動車は満タンにして55リットルじゃ。おそれいりました。
2)ヒルは3回ほど満腹になると、それで1年生きられるとか。あとの日々を何して過ごしておられるのだろう。ロマンじゃ。こざかしい人間が浅知恵働かせてもかなうものでもない。そこで1首。
本歌 名にしおはば 相坂山の さねかづら 人にしられで くるよしもがな (三条右大臣)
身に塩をば 御池ケ岳の 奥の平 ヒルにしられで くるよしもがな (近藤朝臣)
現代語訳 (ヤマヒル様にできるならお目にかかりたくないので、)この身に塩をば振って登ろう。だけど効果は疑問だ。あこがれの御池岳奥の平、あの地に立つまでに、ヤマヒル様棲息なさる場所は数知れず。だから、ヤマヒル様に知られずに来る(行く)方法があればよいがなあ。
管理人解説 一句の置き換えと言い、全体の流れと言い、相変わらずお見事。まだ腕は錆付いていないようだ。御池ヶ岳と言うのも古式ゆかしい。「ヒルに知られで」登るにはやはり息を止めるしかない。映画「グランブルー」のモデルとなったジャック・マイヨール氏(仏)は長時間素潜り潜水の驚異的な記録を打ち立て、人間科学の常識を破ったのである。子どもの頃に見たTVドラマ「金メダルへのターン!」では速水鮎子のライバル海門
政美が無呼吸泳法を編み出した記憶がある。これをマスターすればヒルどころか、8000m級の山にスイスイ無酸素で登れると言う恩恵もある。
ところで私も600リットルの御飯を一度に食べて、あとは年中ゴロゴロしていたいものである。
歩人倶楽部隊長様 02.02.07
1番ヒルを食べる生物 文部科学省の学習指導要領には明記されていない。しかし、あんなものを食べる生き物を一度みてみたいね。 ヒルの食べ物といい、生育環境といい、特異だから天敵がいなくてもそんあには繁殖できないと思う。
2番血液以外の餌 中高年の血ばかり吸っていると、やがては成人病になると思う。ヒルさん、偏食はいけないね。
3番ヒル絶滅の影響 この質問は簡単だ。答えは、沢や谷は中高年の登山者で埋め尽くされる。 その結果、私の好きな花が少なくなる。花が少なくなると、その谷には行かなくなるから、 私のフィルム消費量が減るので、地球環境も少しはよくなるが、日本の経済が若干悪くなる。 てなことを言っていると、たろぼう様に怒られるかな?
4番パンストの効果 有効性はあまりないと思うが、くれぐれも半ズボンにならないこと。志茂田影樹氏なら許せるが、 おじさんのストッキング姿は許せない。
5番ヤマビル対策 ヒルのいる山へ行かないのが一番だが、どうしても行きたいなら、ちょっとくらいやられても文句をいわない。
管理人 02.02.08
1.ヒルを食べる生物 人間は食物連鎖の頂点にいることになっているが、その人間様の血を吸い、且つ天敵がいないとなればヤマビルこそが生物界の王者である。ヒルを捕食する生物ということで心当たりがあるのはアマゴとイワナ(サケ科の陸封魚)である。渓流魚は普段カゲロウの幼虫を食べているが、それらが羽化した後は流された昆虫やミミズなどを食べる。胃からヒルが見つかったと言う話を聞いた。ヤマビルもミミズも同じ環形動物だから不思議ではない。しかし食われるのはうっかり流されたマヌケなやつであり、魚が陸に上がってヤマビルを追い回すはずも無く、天敵とは言えない。
2.血液以外の餌 ヒルの餌と言えばヒルメシである。だからトーストとベーコンは食べないだろう。永谷園の朝餉と夕餉も除外しても良かろう・・・てな悪あがきを書いてスペースを埋めているのは本当の答えが分からないとき。この質問は降参。
3.ヒル絶滅の影響 ヒルを捕食する生物がいない以上、絶滅しても生態バランスに大して影響ないように思われる。しかし例えば、クマなんぞ日本中からいなくなった方が登山者は安全で万々歳であると言えるだろうか。ヒルだって同じである。この地球の先住者を無下に絶滅に追いやる権利は人間には無い。種の多様性に言及するほどの知識は私には無いが、色んな生物がいる方が賑やかでいいじゃないかと思うのである。生態バランスは複雑且つ神秘的なものであり、人知の及ぶ所ではない。
ところで日本ジカとヤマビルの分布に相関性があるという研究があって興味深い。ただしまだ因果関係はよく分かっていない。
4.パンストの効果 パンストは二重に履くと効果ありとヤマケイに載っていた。しかし私はそんなものを履くくらいなら、潔くヒルに食われるほうがマシである。
5.ヤマビル対策 ヒルは呼気に含まれるCO2に反応するので、山から下りるまで息を止めて歩けば探知されないと思う。無呼吸で歩けそうもないと言う人は竹馬に乗って歩く事をお勧めする。しかもできるだけ長いやつが効果的だ。さらにヒルは素肌と靴下、衣類の間に潜り込んで血を吸う性質がある。だから衣服を着なければいいのである。総合的に述べれば素っ裸で竹馬に乗って、しかも息をしないで歩けば完璧だ。このスタイル、案外鈴鹿で流行するかも。
昔ながらの方法としては靴下に塩を擦り込む。ただし当然沢登りには不可。現在はヒルノック、ヤマビルファイターなどヒル専用の薬剤があるようだが、私は訳の分からない化学物質を肌や衣類に付けるのはいやなので使った事は無い。使っている方はご報告を。また筋肉消炎鎮痛剤(サロンパス・アンメルツ等)も多少効果はあるようだ。業務用散布剤としてヤマビルキラーもある。
吸い付いたやつを無理にはがすと傷が深くなる。キンカンを塗るかタバコの火を押し付けるとコロリと落ちる。タバコを吸わない人はライターであぶっても良いが、ゴアテックスに穴をあけて泣きを見ないように。
ところで薬剤はネーミングにひねりが無い。私なら散布剤にはビートルズの名曲に引っ掛けて「フールオンザヒル」(ヒルの上に振る)とする。冬季五輪に掛けて「ダウンヒル」もいいかも。