Let’s ドン・キホーテ
ケンさん、陣田さん、松井くん、いづみちゃんの「レッツ ドンキホーテ」は私も登山や渓流釣りのときは良く見る番組だ。
インターネットで茨川を検索していたらドンキのサイトを見つけた。なんじゃろかい?と見てみると1991年5月に「消えた村を訪ねて」という題名で茨川を放映している。ちょうど10年前だ。知らんかった。何とか見たいものだと思ったが、後の祭りと諦めていた。
ところが、このビデオテープが訪問先の筒井みつえさん宅にあったのだ。それもそのはず、当のご本人が案内役として出演されている。茨川放映のきっかけは桑名でライフ・ページというアウトドアショップを経営されている陣田耕二さんの推薦。陣田さんは昔、茨川で渓流釣りや山菜取りを覚えたそうだ。
名古屋TVが北勢町役場に茨川に詳しい人を尋ね、みつえさんに白羽の矢が立った。陣田さんの家は昔タンス屋さんで、茨川にセールスに来ていた。着いてきていた陣田さんに釣りを教えたのは、なんとみつえさんのお父さん(利一氏)だった。「これもご縁やねえ」ということだったらしい。
ビデオを見て
お借りしてきたビデオをうちに帰って早速見てみた。
取材日は91.4.16、小雨が降っていた。石榑峠が崖崩れで、滋賀県側から大回り。茶屋川林道も途中で大岩がごろり。スタッフ全員で岩を取り除く。パジェロは進むがまた崖崩れ。今度は通行不可能で太夫谷あたりから皆歩きとなる。みつえさんも長くつとカッパで奮闘。この頃は林道がかなり荒れていたんだなあ。
茨川に着くと、墓所に建つ筒井しんさんの墓標が映される。転居先の桑名で亡くなりながら茨川に骨を埋めてくれと懇願したと言う人だ。 この頃はまだ倒壊した建物がけっこう残っている。「ここが私の家だったんです」とみつえさんが礎石だけになった荒地を指差す。最奥の沢村さん宅では五右衛門風呂がそのままだ。
郷愁を誘うBGMのなか、昔の茨川のモノクロ写真が次々映される。萱葺きの家、家族の写真、先生と子ども達・・・胸が締め付けられる思いだ。
もう一度見直しながら、ダビングした。元住民の方はどんな思いでこの放送を見たのだろう。