茨川の見取り図

 現在私の手元に三枚の見取り図がある。

   1.筒井正著「廃村茨川の歴史と伝承」の地図に、ご本人に伺って名を入れたもの

   2.奥村光信氏の絵地図を持参して、筒井みつえさんに名を記入して頂いたもの

   3.佐々木一氏の調査ノート絵図

 三者三様で困ったが、擦り合せもままならず無難に共通点をまとめたのが下記の絵図である。地形図は奥村氏のものを拝借して加工した。(敬称略)

@沢村ヘイジ(八日市から移住)
A筒井利作、春子(元、利明宅)
B筒井竜吉
C石井一正(分教場教師)
D筒井睦雄、正(現名大WV小屋)
E分教場(現八幡工業高山岳部小屋)
F筒井利一、みつえ
G筒井勉
H石井政次郎(正治郎?)
I筒井実
J筒井実蔵

石井さん宅(昭和37年)

 

 

 

 

 

廃村前の茨川三者三様となった原因は以下の理由と思われる。

   ・みつえさん、正さんとも子どものときしか住んでおられず、記憶が風化した。

   ・佐々木先生は全戸訪問しておられない(山仕事で留守であった)

   ・みつえさんの話によれば、離村者の家を売買、貸借することにより家主がたびたび変わっている。

   ・正さんの話によれば、現在の川筋は昔と変わってしまっている。

以上の理由で完全なものではないので、ご参考程度に見てください。

     左の写真は廃村前(撮影年月は不明)集落北の山腹から撮影されたもの。左奥は伊勢谷、右茶屋川。