夢走学舎では晴耕雨読ならぬ晴走雨読を提案いたします。
陸上競技を題材にした小説をご紹介。
小学校高学年から中高生向け。もちろん、大人も楽しめます。
『サイド・トラック 走るのニガテなぼくのランニング日記』
著/ダイアナ・ハーモン・アシャー

ジョセフは中学一年生。ADD(注意欠陥障害)があり、集中しなくてはいけないときに気が散ってしまう。 そんなジョセフが、陸上競技クラブに入ることになってしまい、クロスカントリーに挑戦する。
大キライな運動。だけど、最後までやりぬくだけでいい、歩いてもいい、と監督に励まされ、なんとか続けるうちに……読後感さわやかな、楽しい物語。
『ヨンケイ!!』
著/天沢夏月

慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、100×4リレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク……。
天才的な兄の存在から屈折してリレーをやりたがらない1走、自信がなくスランプを抱えたエースの2走、強豪校から逃げてきた転校生の3走、リレーへの思い入れが強いばかりに保守的で頭でっかちな部長の4走アンカー。
はじめはリレーで重要なバトンの繋ぎもまったくうまくいかなかった4人だが、お互いが本音でぶつかり合ううちに、しだいにチームに変化が――。
4人のバトンが繋がるとき、感動に胸が熱くなる。最高の青春スポーツ小説!
『ダッシュ!』
著/村上しいこ

実力は平凡、リーダータイプじゃない三雲真歩が、南沢中学校陸上競技部の次期キャプテンに指名される。「どうして、わたしが?」という問いに答えは出ないまま3年に。
キャプテンらしくふるまえない、タイムは出ない、おまけにみんなと軽口をたたくこともできなくなってしまった。レギュラーだった4×100メートルリレーの第1走者も、新入生にとってかわられそうに。不器用でも、本気で欲しいものには全力ダッシュをかけられる自分でいたい―ぱっとしない真歩は、生まれ変わることができるのか?
熱い思いを秘めた、新しい陸上青春小説が今、生まれる!
『疾風の女子マネ!』
著/まはら三桃

“いい男狙い”で運動部マネージャーを志望した女子高生、咲良。そんな彼女が、ある男子の走る姿に思わず目を奪われ入部した陸上部。ひとめぼれした彼はリレー選手だった―。
敏腕で厳しい先輩マネージャーと行動を共にするにつれ、描いていたマネージャー像を覆され、その存在意義に目覚める。咲良自身のおごった感情との葛藤、部員たちとの衝突などを通し、大きく成長していく姿を、痛快かつ颯爽と描いた青春物語。
『白をつなぐ』
著/まはら三桃

駅伝は箱根だけじゃない! 「全国都道府県対抗男子駅伝」を描いた感動物語。
箱根駅伝の余韻が残る1月、広島駅のホームに中学生から社会人までの福岡県を代表する駅伝チームが降りたった。原爆ドームと宮島厳島神社のふたつの世界遺産を結ぶコースを走り抜ける「全国都道府県対抗駅伝」に出場するためだった。
年代も練習環境も違う選手たちが、それぞれの悩みや葛藤を抱えながらも思いをひとつにゴールへと襷をつなぐ。彼らを支える家族や指導者たちの思いを乗せて……。 走者ひとりひとりのドラマとともにレースは展開し、そして、最終区間は胸に迫る意外な結末へ! タイトルの「白」の意味とは?  巻末に駅伝解説者、金哲彦氏インタビュー掲載。
『駅伝ランナー』
著/佐藤いつ子

12歳の走哉は、脚が速いわけではなかったが、走ることが好きだった。地区駅伝の大会でクラスから参加するヒロシのチームに勇気を出して声をかけるが、「補欠なら…」と返されてしまう。
悔しさを必死に呑み込み、毎朝自主トレを続ける走哉。そして大会当日、チームにアクシデントが起きて…! 才能は全ての人が授かるわけじゃない。でも、あきらめない!
あさのあつこ氏驚愕の、新人デビュー。心が奮う青春駅伝小説!
『あと少し、もう少し』
著/瀬尾まいこ

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。
頼りない顧問のもと、寄せ集めのメンバーがぶつかり合いながら挑む中学最後の駅伝大会。襷がつないだ想いに、溢れる涙が止まらない傑作青春小説。
陸上部の名物顧問が転勤となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが……。
元いじめられっ子の設楽、不良の太田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。
『夏から夏へ』
著/佐藤多佳子

速く走るだけでは世界を相手に戦えない。リレーでは、速く確実なバトンつなぎも重要だ。
2007年世界陸上大阪大会でアジア新記録を樹立。08年北京五輪のメダルにすべてを賭ける日本代表チームに密着した、著者初のノンフィクション。酷暑のスタジアム、選手達の故郷、沖縄合宿へと取材は続く。大阪と北京、2つの夏の感動がよみがえる!
2大会のアンカー走者・朝原宣治との文庫オリジナル対談つき。
『風が強く吹いている』
著/三浦しをん

箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。
「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ?
十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。
自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……
風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
『一瞬の風になれ』
著/佐藤多佳子

春野台高校陸上部、一年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感…。ただ、走りたい。
天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。
「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート。
『チーム』
著/堂場瞬一

ゴールの瞬間まで目が離せない ノンストップ駅伝小説!
箱根駅伝出場を逃した大学のなかから、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。 究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、何のために襷をつなぐのか。
東京〜箱根間往復217.9kmの勝負の行方は――選手たちの葛藤と激走を描ききったスポーツ小説の金字塔。
巻末に、中村秀昭(TBSスポーツアナウンサー)との対談を収録。
『ランナー』
著/あさのあつこ

長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の碧李は、家庭の事情から陸上部を退部しようとする。だがそれは、一度レースで負けただけで、走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳にすぎなかった。
逃げたままでは前に進めない。碧李は再びスタートラインを目指そうとする―。少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作。
『奈緒子』
著/百瀬しのぶ

長崎県波切島。奈緒子はその島で、走ることが大好きな少年・雄介と出会った。しかし、船で沖へ出た日、誤って海に転落した彼女を助けようとして雄介の父が命を落とす。
「父ちゃんを返せ!」雄介から詰め寄られ、奈緒子はずっと罪の意識に苦しんでいた。それから六年―。再会した雄介は、“日本海の疾風”と呼ばれ、高校陸上界のトップランナーになっていた。
雄介の走る姿を見ているだけで、奈緒子の胸は高鳴り、熱くなる。伝説の駅伝コミック『奈緒子』原作の映画を完全ノベライズ化! 青春の痛みと汗をタスキにして、奈緒子と雄介、ふたりの時間が再び動き出す。