Un diario de viaje a Espan~ol de Nina & Enrique《RESUMEN》
ニーナ〈晴子〉とエンリケ〈宏〉のスペイン旅行記《要約版》
期 間: 2002年05月23日〜06月02日
旅行団体: I’ll “ゆっくり旅するスペイン旅行
スペインは、アルゼンチン共和国の旧宗主国というタンゴ・ファンにとって重要な国であるにも係わらず、二人とも初めての訪問であった。
一言で云って、大変楽しい、ちょっと贅沢な11日間の旅であった。
私達のわがままを寛大に扱って頂いた“ツアコン”さんや同行の各位には、この紙面をお借りしてお礼申し上げたい。
さて、「旅行記要約版の作成」と切り出したのはいいのだが、毎日が歴史を追うことと食べることに感動しながら費やされていた訳だから、「文字」にしようとすると結構曖昧なものになってしまう。
やはり、日頃興味を持って現地旅行案内書に目を通しておかなかった報いであろう。
そこで、私達二人が特に印象に残った訪問先などをピックアップして、写真と共に書きしるすことにした。
【1】5月23日(木)//アムステルダム空港内売店で発売直後盤を入手
トランジットのため、イベリア航空搭乗ゲートへと移動している途中でCDショップを見つけて入った。
展示CD数は少なかったが、たった1点だけタンゴがあった。
紛れもなくオランダを代表するタンゴ楽団でブェノスアイレスでも結構人気のある「Sexteto Canyengue」
の見慣れないカバーデザインが見えた。早速、搭乗券を示して買った。
リーダーでバンドネオン奏者であるカレル・クラアーエンホフがクラシックのオーケストラやコーラス隊と
ともに、ピアソラの作品や自作のタンゴなどを録音したものであった。
よしよし幸先いいぞ。しかも、クレジットの録音時期はまだ今年の4月。出来たてのホヤホヤである。
日本には未入荷であろう。一般性があるので今秋にはネット販売などで輸入品が出回るだろう。
【2】5月24日(金)//スペイン入国後におけるタンゴ音源(以後すべてCD)の初収穫
午前中はプラド美術館などマドリード市内観光、午後はセゴビアへのオプション観光であった。
夕食は全員が参加してホテル(面した道路名を取り込んだ優雅な名前)でとった。
実はこの夕食時間の前40分ほどを隣りのデパートへ飛び込んだ。勿論、CD売り場である。
聞きしに勝るタンゴ不毛の国スペイン。私にとって無意味なCDスペースが拡がっていた。
店員にアルゼンチンタンゴのCDはどこかと聞いたが、キョトンとしていた。言葉が通じないのかと思い、
第2弾の質問を浴びせようとしていた。
その時、彼女は笑顔で(Con sonrisas)私を奥の方へ導いて行き、この一角だという手振りを示した。
それは何と「LATINO〜Musica Iberoamericana(ラテン〜中南米音楽)」の札が出ている棚の片隅で
、さらに「Varios(いろいろ)」と書かれた部分であった。僅か10数枚のものが無造作に並べてあった。
諦めるなと、呆れて立ちすくむ自分に言い聞かせながら、4〜5枚をパタパタとめくってみた。
その次あたりで指と目が止まった。
ElL ARTE DEL TANGOとタイトルされた「TANGO QUATTRO」というグループのCDがあった。
4重奏にチェロの客演奏者が加わった5重奏。メンバーはクレジット表が密封されているため不明
だったが、ご当地演奏者の録音盤であることは分かった。輸入販売されていたことがある。
曲目にピアソラの四季やプラサの曲が入っていたので文句なく“買い”であった。
さらにもう1枚、分母数の少ない中から見つけた。「ensamble NUEVO TANGO」という7重奏団で、
これもECで活動する演奏者による貴重盤。以前、少量輸入されたようだ。
カバー写真から見て、バンドネオンは入っていないが、ピアノ、バイオリン、ベースにオーボエ、打楽器
、ギターとチェロが加わっていて興味をそそる楽器編成であった。
頬が緩んだのであろうか、いぶかしげにまだ後ろに立っていた彼女にもう1枚づつ欲しいと云った。
軽く頷いてレジの方に行ったのはいいが、遠くから振り向きざまに肩をすぼめて首を振っていた。
予約は出来るがUnos dias(数日)かかるという。これは当てにならないし、明後日はラ・マンチャ経由
でグラナダに出発してしまう。深追いは止めた。
最初のオランダ盤とマドリードでの拾いもの2枚のCD表カバーとコメントを次に掲載しておこう。
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