えっ!! こんなにたくさん飲むの!?
病院でもらう薬の種類の多さにビックリ!
病医院にかかった時に出される錠剤の種類の多さに戸惑う方は多いと思います。しかし、これにはカラクリがあります。これから風邪薬を例にとってご説明しましょう。
風邪をひいたときに、まずお世話になる市販の総合感冒薬(ルル、ベンザ、パブロン、ストナ等々)の成分表示の部分を見てください。そこには多いものになると9種類以上の薬が配合されています。薬にうるさい方々でも、この部分にはあまり目を通していないようです。そうですよね、ゴチャゴチャと…わざと見にくく書いているんじゃないか?と、勘繰りたくもなりますよね。市販の総合感冒薬って?
市販の総合感冒薬は、その人のその時の症状に合わせたものではなく、一般的な風邪で起こりやすいであろう症状に合わせた処方内容になっています。
たとえば「ハナ風邪」だけの場合でも、総合感冒薬の中には解熱鎮痛剤や鎮咳剤がすでに混ざって配合されているわけですから、これを飲むということは、そのときに本来は飲まなくてもよかったはずの「余分な薬」を同時に服用したと同じことになってしまっているわけです。
医療用薬の錠数のナゾ
総合感冒薬は、大人なら1回に2錠か3錠の服用でよい場合が多いので、飲んでいる薬の種類(成分)が少ないように感じられますが、これは大きな誤りです。
少数の例外を除けば、医療用の薬は通常、1錠中に1種類しか有効成分を含んでいません。ですから多彩な症状になれば薬の種類、言い換えれば錠数が増えてあたり前なのです。
それに比べ総合感冒薬では錠数と本当の意味での薬(成分)の種類の数とは関係ありません。錠数で全体の薬の量を調整しているに過ぎないのです。
もしも、医療用の薬を用いて市販の総合感冒薬と同じ数の有効成分を服用しようと思うと、この場合は、一度に9種類以上の錠剤を飲むことになります。単なる風邪で医師が9種類も薬を処方することは通常ありえません。そういう意味では、「え! こんなにたくさん!?」の医療用の薬のほうが薬の種類としてはうんと少ないのです。しかもその時の症状に合った、あなただけの薬なのです。