大丈夫ですか?
あなたの「かかりつけ薬剤師」
工夫と努力が見えない?
医師は、患者さんが思っているより以上に薬の種類や数、粉薬の場合は味や粉の量にも気をつかって処方しています。もちろん薬剤師も患者さんの訴えや状態をもとに、できるだけ少ない薬ですむように医師と連絡をとりながら常にあなたのことをみつめています。これは大いに評価されてよいことなのですが、外からはあまり見えていませんね。
専門職の仕事は地味?
心ある専門職は常に勉強しています。努力しない専門職は、自動車の運転で言えば「ペーパードライバー」。生命にかかわる医療の世界では先生と呼ばれる資格はありません。このことは、うかうかしていると、あっと言う間に患者さん(国民)に見捨てられてしまうことを意味します。心ある専門職は常に勉強しています。これはたいへん地味なことですが、とても大切なことです。
専門職ってなに?
専門職たる医療人でも万能ではありません。そもそも人間の体のことや、薬のききめのしくみ、病気の原因など、掘り下げていけばまだまだわからないことだらけである以上、即答できることの方が少ないかもしれません。しかし専門職を自称する者なら、少なくとも「あなたの立場」で考えてくれることでしょう。ときにはあなたのためを思うあまり、耳の痛いことを言わなければならないことだってあるかもしれません。
副作用が出た!?
薬の専門職としての薬剤師は、「科学者が真実に対しては徹底して忠実である」ように「少なくとも現実に起っていること」に対しては徹底的に忠実であるべきです。
たとえば、あなたが薬をのんでいて、何か変わったことが起ったとしましょう。現在あなたに起っている症状が、薬による副作用であるものなのか、そうでないものかは、即座に断定することはできません。しかし原因はともかく、少なくとも「いま現にあなたになんらかの症状が出ている」ことはまぎれもない事実です。
そういった訴えがあった場合は、薬剤師はプロとしてできうる限りの対応を取ります。しかし、あなたに「それは薬の副作用です」とか「関係ないからほおっておきなさい」とか、最終的な断定をすることは決してありません。
薬剤師も人間ですから、内心「怪しいナ」とか「関係ないと思うけど…」と思いながらも「薬剤師としての方法」で、あなたのために最善と思われる手段を講じることでしょう。診断行為が禁じられている薬剤師には、そうすることが「医療人としての仕事に忠実なことである」と思うからです。これはけっして患者さんを見離しているのではなく、薬剤師からの積極的アプローチのひとつなのです。
患者さんの不安は?
いま、薬漬け医療が批判されています。もちろん不要な薬を使うことは「薬は基本的に有害である」という事実から考えても当然の事です。しかし、偏った報道などからもたらされる「偏見に基いた考え」が固定してしまうということは、その患者さんにとっても社会にとってもたいへん不幸なことです。
副作用のない薬などこの世にありません。ですが「その副作用があなたに現れるかどうか」とは別の次元の問題です。何かヘンだな? 副作用が出てるんじゃないかな? いらない薬まで飲んでいるんじゃないかな? と感じたら、疑問や不安をそのままにせず、薬剤師にその疑問をストレートにぶつけてみて下さい。あなたのかかりつけ薬剤師は真摯な態度でそれにこたえてくれるはずです。