なつかしい作品
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最初の全国公募展入選作品 まだ企業内でデザイナーとして勤務していた30歳のころ 将来の独立を決めていた私は 家内の実家の名古屋市内で 週末陶芸を楽しみながら陶芸家としての基礎作りを重ねていました。そんな中できたのがこの作品です。 釘彫りで模様を描き 黒土をそこに埋めた象嵌仕事です。下絵付けを施して灯油窯で還元焼成しました。 全国紙が公募した展覧会に初めて入選した作品です |
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四日市市市民展初出品受賞作品(1976年作)
33年前 私はまさに陶芸家への道をいつ選択しようかと一人で思い悩み やせ細っていました。(当時47Kg現在63Kg)
結婚し自宅も建てたばかりで 家族を養っていく経済的な自身もありませんでした。 ところが
ある万古焼商社の社長から 私の作った花器を全部引き取って あげるからどんどん創って持ってきなさいとの言葉をいただきました。
陶芸家として独立への方針を早速決めた私は 会社に勤めながらも家内の実家の裏庭を借りて毎週末 作品つくりに没頭しました。
作品が焼き上がると其のつど社長のところへ運びました。 社長は既に亡くなりましたが私にとっては救いの神でした。
そして最初に陶芸コンペに出品し受賞したのがこの作品です。 私が初めて両親に退社独立の事実を報告できたのは一年後のことでした。
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