1. 鈴鹿山脈/登山日記

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  • 空と森の王者 イヌワシとクマタカ

  • 著者:山崎 亨
  • 発行:サンライズ出版
  • 2008 (H20) 218p A5 書誌

中国山地・氷ノ山でのイヌワシとの出会い、鈴鹿でのイヌワシ発見・繁殖確認・合同調査の実施、そして記録映画の撮影と、一気にイヌワシの世界へ連れて行かれる。

鈴鹿山地で同居しているイヌワシとクマタカ、異なる生態の二種の猛禽にとって、生活環境として鈴鹿の山々の現状が気になる一冊。植林ばかりではイヌワシは餌場を確保できない。

シカが遊ぶ早朝の稜線でのこと。2m近い猛禽が頭上に飛来・滞空し、獲物として値踏みを受けている感触。あれは何物だったのか。この本と出会って解決出来たようだ。

今回、「森の賢者カモシカ」とともに再読した。(作成 2012-08-01)

  • 森の賢者カモシカ 鈴鹿山地の定点観察記

  • 著者:名和 明
  • 発行:サンライズ出版
  • 2009 (H21) 185p A5 書誌

霊仙山・綿向山における定点観察の記録により、カモシカの生態や生息環境などについて述べている。

定点観察は著者による目視と踏査により、約30年間、休日の伐採地で行われたもの。この間、植林成長に伴い観察が難しくなるとともに、観察数の減少(繁殖するカップルが消えた)があり、観察地を霊仙山から綿向山に移動している。しかし、綿向山の伐採地でも観察数が減少しているとのこと。

繁殖、子別れ、縄張り争いなど興味深い生態記録がある。また、ニホンジカとは直接に相互を排除する行動は観察されないが、増加傾向にあるニホンジカからの圧迫がカモシカを追いやる可能性は否定していない。

最終章では、なんと名古屋市内に生息するカモシカの話題もあり、大変に面白く、今回再読させていただいた。(作成 2012-07-28)

  • 鈴鹿のかもしか

  • 著者:佐久間孝司
  • 発行:リーブル出版
  • 2021 (R03) 163p 書誌

写真集。日時や場所のデータは未記載だが、毎日新聞の報道では藤原岳や竜ヶ岳で定点観測の結果という。

写真には単独だけでなく、二頭、三頭で写っているものもある。稀に山中で出合ったり、鈴鹿スカイラインで自動車の前に飛び出されたりしたことがあるけれど、こんな姿は見たこともない。菰野町図書館にて閲覧した。(作成 2023-04-23)