つくるのはトマト、しかも大玉の桃太郎系をロックウールで、という、 2000年現在では面白くも何ともないとも言われそうな栽培です。 今年前半、トマトの市場価格は空前の安値を記録しました。 背景にあるのは、 韓国を中心とした外国の強力な輸出攻勢? 「桃太郎」ブランドに偏重しすぎた市場・産地とそれに飽きた消費者とのズレ? 今の日本のトマトって、単純に、不景気だから、野菜がすべて安いから、 では片づけられないような大きな壁に突き当たってるような気がするのです。 で、何でそのトマトをつくるのかと言いますと、実は特に理由はありません。 強いて言えば、やはりトマト栽培は王道っていうか、以前から憧れるものがあったし、 この最低の状況の中では失敗もさして気にならず、 色々と実験的なこともやれそうな気がしたことくらいでしょうか。 具体的には今後紹介していく事として、1ヶ月分の休日と2ヶ月分の給料 をつぎ込み、とりあえず定植までが完了しました。 |
![]() ![]() ![]() 揃いの良いタキイ「ピット苗」を買い、ロックウールブロックに直接仮植。 品種は、「桃太郎ヨーク」と一部「桃太郎J」です。 1週間育苗した後、定植用スラブに定植しました。スラブはグロダンのマスタータイプ25センチ。 システムは基本的には前出のTさんのと同じですが、予算と手間の都合でさらにシンプルになっています。 |
![]() 一人でやるにはやはり多すぎたかぁー? ひとつひとつの作業がなかなか終わらず、 幾度となく「こんなにやるんじゃなかったかなぁ・・・」 と後悔しました。 が、のちに気持ちも切り替わり、何度も細かく 方針変更しながら、効率的に作業を 進められるようになりました。 最初のテーマを「どれだけ手を抜けるか」にするか! 黒いホースがぶら下がっているのは、このハウスは 春には水稲育苗用に開放しなければいけないため、 配管を埋設できず、頭上に取り付けてあるためです。 |