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◇1988 1月 関西遠征エキシビションレース ◇

          場所 スーパーサーキット サカイ
 京都でHOスロットレースをオーガナイズされている木下氏のご紹介で 新設サーキットでのエキシビションレースを開催することになりました エキサイティングの渡辺さんとMCRCから4名のメンバーで大阪へ行って てまいりました。HOスロットのレース終了後、木下氏もレベル ロ −タス23 1/24で参加していただきました。この頃、場所もとらず手 軽に遊べるHOスロットレースも盛んに行われていました。
レース終了後、スーパーサーキット サカイの関係者で、現在ゲームセンターの対 戦ゲームで成功された某企業の方がエキシビションレースのお礼にと ダンボール箱を持ってきていただきました。中身は、旧スロットコースで 使用していたレンタル用のコントローラーで部品取り用に残してあった そうです。ブルーメタが美しいアオヤギの初期型アルミ板タイプです。 何よりのおみやげで参加者全員大喜びでした。
 この頃、同じメンバーであちらこちらの営業サーキットへ出没しまし た。ほとんどのコースオーナーは、コース管理に無頓着でグルーコース になっていました。グリップがあがって、コースアウトしたお客さんの レンタカーをコースに戻す手間がはぶけて楽だといった返事でした。 MCRCのレースは、ノーグルーが条件でケミカル類はタイヤコンディシ ョナーかCRCのみと決めてありました。もちろん スロットカーのコ ンディションを保つためでもありましたが、コースの維持管理にもグル ーの使用制限は大切なことをご存知ないようでした。地元の常連さんた ちが走らせているのを10分ほど見ていると 眼鏡が飛散したグルーで くもってしまうコースもありました。1日中コースで仕事しているお店 の方の健康にもよくないし、グルーのかすがガイドブラシに染み込んで 真っ黒になり集電障害になっているコースもありました。先客の走行が 一段落したところで、コースオーナーにお願いして 参加者全員がウエ スでコースを掃除するところからはじめるので 変なグループがきたな と思われたことでしょう。

◇1988 9月 海外青年協力隊員からの情報◇
 この件に関しまして記憶がはっきりしませんので年月日にずれがある かもしれません。
 名古屋のミルクホールさん(ブリキのおもちゃやスロットのパーツを あつかうお店)へいったとき店長から耳寄りな情報をお聞きしました。 インド方面へ海外青年協力隊で参加していたお客さんが日本へ帰る 途中シンガポールで COX2Dのフルキットをみつけたという話で 実際に2セットお店へ持ち込まれ すぐに 売れてしまって、店長も びっくりしたそうです。まだ 眠っている物が あるのですね。
生川氏いわく スロットの発祥地は イギリスで テーブルスロットとか で比較的よく知られているけれど さて、60年代スロットの終焉の地は どこかと問題を投げかけられました。だれも答えられない中生川氏 「俺が新婚旅行で オーストラリアにいったのは、コアラやカンガルーを 見に行くためではなかったのだ オーストラリアについて すぐ電話帳を めくって スロットサーキットを探したのだ 」、一同唖然としているなか スロットブームは 日本国内から フィリピンへ飛び火し 最後はオース トラリアで終わった。それにともなってブームが下火になった国のスロッ トパーツを扱う商社は、輸出入にかかる税金の少ないシンガポールに 集積していった可能性があると 分析したのでした。
そして、この情報は 10月のレースの時にも 話題にのぼり 浜松市の 小椋選手に伝わり伝説がうまれるのでした。・・・続く

◇1988 11月 海外青年協力隊員からの情報U◇
この件に関しまして記憶がはっきりしませんので年月日にずれがある かもしれません。
   小椋氏から「俺シンガポールへいてくる」と生川氏に連絡があった そうです。そこで再度ミルクホールの店長さんに連絡をとり情報を 求めましたが、その後前出のお客は現れず、シンガポール市内でターバ ンを巻いたインド人ビルの4階の倉庫これだけしかわかりませんでした。 しかし そこにお宝が眠っているらしのです。胸がわくわくしたのは、 小椋くん本人よりも まわりのクラブ員のほうだったかもしれません。 そして、クラブ員の見送りもなくひとりシンガポールへ旅立ったのです。
 4日後、東京の空港から連絡がはいりました。「みかん箱5こほどの パーツを持ち帰った」!と 平日にもかかわらず生川氏と浜松へチェックにでかけました。どのような物 がでたのか見たいのと、おこぼれにありつけるかなと期待を膨らませながら 新幹線で自宅へもどる小椋氏より速いスピードで浜松へ向かったのです。  風呂からあがったばかりの小椋氏がさすがに疲れた顔であらわれました。 足元にはアラビア文字とABCと判別のできない文字が 印刷されたダン ボール箱がそのまま置かれています。まずは、シンガポールでの話からで 初日2日目とタクシーの運転手たよりに 商社を探すものの見つからず プラモデルを扱う商社さえ見つからない状態だったそうです。
最終日、滞在中のホテルから徒歩で散策しあきらめかけたとき角地に建 つ古めかしいビルに目が止まったそうです。おそるおそるドアを開けると なんと正面に、ターバンを巻いた髭ずらの男が座っていたそうです。 みんなの物欲の一念がとどいたのか小椋君の普段の行いが幸いしたの か きっとこちらだとは思いますが。案内された階上の倉庫には、大量の タミヤの輸出向けのサイドワインダーシャーシD型をはじめスパーギヤ クラウンギヤなどが眠っていたそうでした。ただただみかん箱5この荷物を よく日本へ持ち帰ってくれたと感謝感謝でした。帰りには、この場でいる パーツがあれば分けていただけるとの事でタミヤのSWシャーシD型と レースでよく使うスパーギヤクラウンギヤを選ばせていただきました。 遠慮しているんじゃないのといってボディーだけしかないけれどとおっ しゃって COXのロータス40 1/24を加えていただきました。
 だんだん文書がていねい語になってきましたね。でもこの気持ちみなさん わかるでしょ。帰りの車の中で生川くんと 一生、浜松に足をむけて寝れないと誓った のは言うまでもありません。
後日、水川さんにお借りしたCOXロータス40 1/24のフロントウインドウ から起こした型より 透明レジンで複製を作成しました。 それが メニューページのロータス40です。

◇1989 5月 四日市ラビットサーキット オープン ◇
 ワラシナ自動車さん新店舗オープンで、取り壊すことになったスロットコース を譲っていただけることになりました。このコースは、モデルカーズの創刊号 からのおなじみで、なくなるのは残念なことだと思っていました。ちょうど、 新しい事業を画策していた友人の中川氏から、アメリカントラックのパーツと プラモデルの店を始めるのだけれども、客寄せになにかよい案はないかと相談 されました。そこで、この話をしたらすぐに話がきまり四日市に思い出の詰ま った緑色の黒板塗料コースがやってきたのです。分解 搬送 組み立ては中川氏 と堀内君が担当、電源関係はアマチュア無線をかじっている私が2人に手伝って もらい完成させました。

◇1990 1月 両面型制作に新しいヒントを授かる◇
   長くレジンを取り扱っていると、だんだんその性質や季節天候室温によって影響 されることがわかてくる、湿度の高い梅雨時は塗装といっしょでレジンボディー もあまりよくないとか、複雑な型のボディーは冬暖房なしの寒い部屋で流すと良 い物ができる。私の使っていた透明レジンのETは、ヒートプレートで60度 ぐらいにシリコンラバーの元型全体をよく暖めておくと、初期の反応時はやわら かくなり隅々まで流れる。おまけに反応が促進され透明度のたかいパーツが時間 短縮してできあがる。などなど、いろいろなことがわかってきます。このページ を探しあてていただいて、ここまで読んでいただいたレジンに興味のある方にと っておきの、一番秘密にしておきたかった方法を伝授いたしましょう。Sラバーの 湯口、つまり元型へ混合したレジンを流し込む入り口に 直径10mmほど長さ25cm ほどのビニールパイプを使うのです。日曜大工のコーナーなどどこのス−パーにでも 置いてあるはずです。湯口にパイプを差し込むことで、シリコンラバーに 道を彫らずにすみ、ラバーを節約できます。もっとも気泡の残りやすい場所など、 どこでも湯口を作れます。コツはレジンが完全に硬化するまでに、パイプをゆっくり ひねってちぎり取ることが大事ですけれど、むつかしことはありま せん。この頃になると、原型をしばらくみているとレジンが空気を押し出して流 れる道が見えてくるようになり、どの角度で原型を設置すればよいかわかるよう になってきました。Sラバーで型どりするとき、原型を水平に置く必要はないの です。最初から、前後左右に傾けて置けばほとんどの気泡は残らなくなります。 おまけにもうひとつコツ、流しこんだレジンが空気ぬきの口からあふれだしても、 すぐにとめないで流れるだけオーバーフローさせます。より気泡を追い出すこと ができます。なるほどと思った方は、ぜひお試しください。

◇往年のOモデル製品◇

















追加2001/9/27
1.クリアパーツ・小物の型取りには「ニッシリKE17」
ボディなど取り出しに伸縮性を利用したい時は「ニッシリKE12」と使いわけます。

2.セダンタイプのルーフのあるモデルの場合、ウインドウのクリアパーツを
クラフトテープで仮留め目張りをします。油粘土は1センチ厚のかまぼこの板のように 成型してボディーの内側4面にロの字型の壁を作ります。フェンダーアーチになじむよう コテで押さえます。枠型に隙間が出ないよう角度も考えてナイフで底辺を切りそろえます。 このときシリコンを節約するため、スカート部分を必要以上に高くしないことです。
バリアコートも油粘土に塗るだけですみます。

3.雌型の準備ができたところでシリコンを流し込みます。このときのコツは! 混ぜ合わせた時の気泡をすこしでも減らすため、40センチほどの高さから細い糸を引く ように型の端から流し込みます。

4.シリコンを節約するため、一皮シリコンで覆われたら完全に固まる前にボンネットと トランクのあたりに要らなくなったシリコン型を適当に切り出し詰め物かわりにします。 なければ、油粘土を適度な大きさにしてサランラップで包みかわりにします。

5.固まったら枠をはずし油粘土とウインドパーツをはずします。 原型内を粘土でいっぱいにするより簡単に取り出せます。

6.雄型の製作 外枠を作ります。ウレタンを流し込むパイプを仮留めします。 型取りするボディーの大きさにもよりますが、2センチ角から3センチ角長さ6センチほどの 油粘土の塊をつくりサランラップで包みます。シリコンを節約するためと雄型をはずしやすく するため竹串などを利用して外枠からぶら下げます。 流し込むパイプをルーフに決めたときは、油粘土はエンジンルームとトランクルームあたりに ぶらさげるとよいでしょう。

7.あとは、雌型のときと同じように秘伝「糸引きなっとう流し」でシリコンを流し込みます。

追加2001/9/30
8.シリコンの気泡を抜くのに真空成型装置がありますが、高価な装置なので手がでません。 そこで料理に使う圧力鍋または圧力釜を使います。カーショップでアルミホイール用のバルブを 1個わけてもらい用意します。圧力鍋のサイドにバルブの径に合わせ穴をあけ取り付けます。 次に小型のコンプレッサーを用意します。与圧室付きの空気入れでもかまいません。 通常は減圧することを考えると思いますが、ここで逆転の発想で加圧する方法をとります。 注意!破裂事故防止の減圧弁を動作確認してください。 シリコンで型を取る場合、流し終えた型を圧力鍋に入れ、空気入れで加圧します。 原理はわかりませんが、気泡はシリコンの中から押し出され少なくなります。

9.いろいろ条件はありますが、無発泡性ウレタン(レジン)を流し込んだ後、型ごと圧力鍋に 入れ加圧します。成型後のレジンボディの強度をあげる効果と経年変化による変形を防ぐ効果 があります。レジン特有の4パーセントほどの収縮を軽減することもできます。 細かいデータは取ってませんので、みなさんトライしてください。




追加2003/4/16
レジン・シリコン講座 No.1
◇初めに◇ サンプルは1/64のモデルを利用していますが、1/24のモデルについて述べて行きます。また、見やすくするため塗装モデルを使っていますが、塗料が傷む恐れがありますので注意してください。


まず、方眼紙などの用紙に元の型を置きます。鉛筆でざっとアウトラインを写します。

レジン・シリコン講座 No.2
アウトラインより 縦・横 1センチ幅を足した大きさがシリコンラバーを流す型の大きさになります。これより大きくするとシリコンラバーを大量に消費することになり、また流し込んだ複製レジンボディが抜き取りにくくなります。コスト・パーホーマンスぎりぎりといったところでしょうか。20個ほどは楽に製作できます。
レジン・シリコン講座 No.3
◇型箱の製作です。◇ 画像では、説明しやすい塩ビ板を使っていますが、しっかりした厚紙・ダンボール・プラ板・アクリル板などを使います。手間はかかりますが、モデルに合わせた型を作ることによりシリコンラバーを節約できます。
レジン・シリコン講座 No.4
◇型箱の補強方法◇ 画像では、割り箸を使っていますが、なんでもOKです。シリコンラバーは、意外と重量がありますので型が膨らまないよう補強しておきます。寸法が取れたらはずします。
レジン・シリコン講座 No.5
◇流し込みの準備 1◇ レジンを流すメス型・オス型の合わせを決めます。まず、四隅に画像のような油粘土を固定します。ホイルベースの長いモデルの場合は赤い部分にも油粘土のブロックを配置します。

◇流し込みの準備 2◇ 方向を換えて見ます。

◇流し込みの準備 3◇ 油粘土に、バリアコートを刷毛で塗ります。わたくしは、こちらのワックスを使っています。気温の低い季節は湯せんしなければなりませんが、シンナー気がないので高価なプラモデルも安心です。
レジン・シリコン講座 No.6
◇元型の準備 1◇ 蕎麦うちの要領で油粘土を1センチ厚に延ばし、画像のような粘土板を用意します。この方法ですと粘土の取り出しがとても楽です。

◇元型の準備 2◇ 

◇元型の準備 3◇ 

◇元型の準備 4◇ 
レジン・シリコン講座 No.7
◇元型の準備 カット 1◇ 油粘土の底をカットします。前後に2・3度の角度で勾配をつくります。元型によって異なりますので経験をつんでください。どちらにしても、水平に置くよりよい結果がえられます。

◇元型の準備 カット 2◇ 油粘土の底をカットします。左右に2・3度の角度で勾配をつくります。元型によって異なりますので経験をつんでください。どちらにしても、水平に置くよりよい結果がえられます。

◇元型の準備 カット 3◇ カット完成。ここで、エアーインテークやスリットの点検をします。忘れていたら油粘土やマスキングテープでシリコンラバーが漏れないように塞ぎます。最後に、ワックスを塗って準備完了です。
レジン・シリコン講座 No.8
◇元型の設置 1◇ 底面に隙間ができないように押し付けます。

◇元型の設置 2◇ 元型と油粘土の台とのすきまをチェック、必要なら竹へらで修正します。

◇元型の設置 3◇ 底からみるとこんな感じ。1/24のモデルでは、重みで落ちるのでやっちゃだめ!

◇元型の設置 4◇ 左右の傾斜角度もちょうどいい感じ。ここまでの作業が全体に影響します。元型についた油粘土のかすや指紋を丁寧にふき取ります。先をあわてず、もう一度点検します。まだやり直せます。
レジン・シリコン講座 No.9
◇シリコンラバー 1 外型の制作◇ いよいよシリコンラバーを流します。まず、外型の四方をガムテープで固定します。シリコンラバーが漏れないよう底面まで囲みます。作っておいた補強の枠を囲みます。ずれ落ちるようでしたらテープで止めます。

◇シリコンラバー 2 外型の制作◇ いよいよシリコンラバーを流します。最初、元型全体が透けるぐらい薄いシリコンラバーの膜を作るようにします。このとき刷毛で塗るようにしても結構ですが、必要以上にいじると気泡を作ることになるので注意してください。

◇シリコンラバー 3 外型の制作◇ 次に、残りのシリコンラバーを一気に流しますが、コツは上から見て四隅のどこか一箇所から流します。画像の赤い点がポイントです。コツ2は、元祖納豆糸流し混ぜ合わせた時の気泡をすこしでも減らすため、40センチほどの高さから細い糸を引くように型の端から流し込みます。

◇シリコンラバー 4 外型の制作◇ 裏側から見ます。ウィンドウのクリアパーツとの隙間から回り込んでいますが、この程度なら硬化が進むと止まりますので大丈夫です。
レジン・シリコン講座 No.10
◇シリコンラバー 1 内型の制作準備◇ 次に、内型の制作準備です。各コーナーにかぎ型にナイフを入れ油粘土を取り出します。

◇シリコンラバー 2 内型の制作準備◇ 元型を支えていた油粘土を取り出します。まず、画像を参考に元のモデルを傷つけないよう気をつけてナイフを45度の角度でエッヂを作ってから油粘土を外していきます。

◇シリコンラバー 3 内型の制作準備◇ レジン混合液を流し込むビニールパイプを用意します。日曜大工店などで販売されている外形9ミリ前後内径6ミリ前後のビニールパイプです。型1台で30センチ程使います。10台制作するのなら3メーター用意します。

◇シリコンラバー 4 内型の制作準備◇ 用意したビニールパイプを10センチほど切ります。中に内径にあった丸棒を用意します。画像では約6ミリで模型用の筆がちょうどよかったです。先端を3ミリほど突き出した状態にします。(重要!!)

◇シリコンラバー 5 内型の制作準備◇ 複製する元型に合わせ油粘土のブロックを作りサランラップで包んでおきます。目的は、シリコンラバーの節約および流し込んだ後内型を外す時、親指と人差し指でつかむためです。大きさを判断してください。

◇シリコンラバー 6 内型の制作準備◇ 油粘土のブロックをピアノ線などで串刺しにして、外枠からぶら下げます。4で用意したレジンの注入用のパイプを割り箸2本を利用して輪ゴムで固定しセットます。位置の目安は元型の一番低い位置となります。位置決めが終わったら一旦外し外型全体にワックスを塗ります。
レジン・シリコン講座 No.11
◇シリコンラバー 1 内型・外型完成◇ シリコンラバーを流します。今回は一番低い個所に「糸引き納豆流しの要領で」流し込みます。出来上がった型の断面です。完成した外型と内型を外し水平な机に置き24時間おいておきます。あわててレジンを流すとシリコンラバーと癒着して完成した型を壊すことがあります。うまくできましたか?
レジン・シリコン講座 No.12
◇無発泡性ウレタン・レジン 1 複製作成◇ 2液性レジンを用意します。計量は正確にしましょう。メーカーにより重量での表示と容量の表示があったりしますので、分量を測るとき注意してください。A液・B液の混合は手早くしないと化学反応熱で固まりだします。私は、粗大ゴミの使える冷蔵庫を拾ってきて常に冷やしておいた状態で使っていました。

◇無発泡性ウレタン・レジン 2 複製作成◇ レジンを流す前に、空気の逃げ道を作らなければなりません。まず、ナイフを持ちます。そして、内型を持ちます。間違っても外型に空気の逃げ道を掘ってはだめですよ!! とりあえず、水平に見て一番頂点の個所、1っ個所ここだと思う個所に 幅2ミリ深さ2ミリでV字にカットしてください。そして、前後左右のフェンダー部分4箇所V字のカットラインを入れてください。

◇無発泡性ウレタン・レジン 3 複製作成◇ ここで、ビニールパイプが登場です。一番簡単な元型モデルがおわん状の場合から説明します。シリコンの型を何枚も重ねた古新聞の上にセットします。型取りしたレジン注入口にビニールパイプを奥まで挿入します。慣れるまで、内型を外した状態で確認し外型にセットするとよいでしょう。

結構、年季が入って
いるでしょう。

◇無発泡性ウレタン・レジン 4 複製作成◇ 薄いゴム手袋をはめます。2液性レジンを計量し、すばやく混ぜます。均一に混ざると透明感がでます。必要以上の時間混ぜなくてもOKです。ビニールパイプの口から流し込んでいきます。以前、書いた要領で空気抜きからレジンが溢れ出しても用意したレジンが無くなるまでオバーフローさせます。

◇無発泡性ウレタン・レジン 5 複製作成◇ 30分ほど経過しましたら、ビニールパイプを2・3回まわしてちぎり取ります。早過ぎるとレジンボディが傷みます。遅すぎても硬くなりすぎてしまいます。また◇シリコンラバー 4 内型の制作準備◇で書いた3ミリの細い部分がなくてもいけません。この細くなった個所から千切れるのですよ!
ここまでで、おわかりだと思いますがシリコンラバーで外型を造るまでの準備6割・外型内型造り3割・レジン流し1割です。いかに、下準備が大切か理解してください。

---- ここで、一時休憩します。----

次回からは「FORD GT Mark-W」などのテールフィンのついた複雑な元形を取り上げます。
特に授業料は請求しませんが、こんなのできましたなんて送ってもらえるとうれしいです。
また、どうしてもこのようにしかできないのですがと努力の結晶を見せていただけたらうれしいです。
勝手ながら、メールだけでの質問には一切ご返事いたしません。
インターネット社会を円滑に過ごすため Give and Takeの精神を思い出しましょう。
あくまで、制作された現物で判断させていただきます。 

---- つづく ----



◇1990 12月 MCRC第6戦四日市ラビットサーキットへ移り開催◇
 長い間、MCRCのヒストリックレースに多大なご協力をいただいていました レーシングスタッフさんのスロットコースが6ボルト仕立てかぶとむしの事業 拡大のため、一時閉鎖ときまりました。そのため、ラビットサーキットの中川 氏に依頼してホームサーキットを四日市へもつことになりました。ヒストリッ クスロットカーレースが四日市で定期開催できることになったのです。

◇1991 7月「Model cars12」にてMCRCの活動が掲載される◇
 この年の初め、MCRCの事務局にモデルカーズ編集長平野氏からレースの 取材の依頼がはいりました。クラブ全体の雰囲気としては、誰からの干渉も 受けずに好きで作って よりリアルなレースを再現したい一心でしたので、 他人の楽しみを記事にして稼いでいる平野氏に対しては少なからず違和感 をいだいていたわけで、同じスロットの世界に住んでいても、仲間としてみれ なかったのは、私だけではなかったと思います。取材を受け入れるにあたり 事務局で話し合い、レース結果を報告する会報にも取材の件は一切ふれず 平野氏にも取材はお受けしますが、レース進行にあたり特別な配慮はしま せんけれども よろしければ見にきてください。といったような内容でお受け したように思います。平野氏からも、各レーススタート前のワンショットだけ 写真撮影させてもらえたら、後はレース終了まで待ちますとの返事でした。 モデルカーズはほとんどのクラブ員が創刊号からすべて読んでいましたから レース当日は、いつもにない緊迫感が流れていたように思います。神戸から はじめてエントリーするも、すべて車検落ちの参加者をみて平野さんも虎の 穴に迷いこんだように思われたのではないでしょうか。
モデルカーズ12号が刊行されカラーページにクラブ員のレースカーが掲載 されているのを見てうれしく思いました。そして、MC's columnに「MCRC スロットと真剣に取り組む男たち」と題された平野氏の観戦取材文が掲載され ていました。レース当日ほとんど言葉を交わすことなく夕方あわただしく帰京 されたのですが、その取材文を読んで感動しました。やはり、だてに全国紙の 編集長を務められるのは、非凡な才能ではないのだと認識しました。取材後 ずっと、こんな事を書いてほしいな こんな苦労を取り上げてほしいなと考え ていた事を、すべて すばらしい文章にしていただいていたのでした。 つまらない わだかまりで、お話できないで別れてしまったのが申し訳なく思 えてきました。平野さんいつまでも、大人の子供でいてください。お元気で!

◇1994 12月 四日市ラビットサーキット移転新店舗オープン◇
 四日市市内の区画整備計画で、ラビットサーキットの位置する場所も影響を 受けることになります。家賃の高騰です。そのため、いまの場所から200mほど 離れたところの中川氏自宅横に新店舗を建設されました。一階熱帯魚店 二階 スロットコースと主に絶版プラモデルを販売する店です。
私にとって、60年代の黒板塗料コースの終焉でもありました。最後に、なぜこれほど黒板塗料コ ースにこだわるのかといいますと、室内にあるスロットコースに雨は降りませ ん。しかし、黒板塗料を塗ったシナベニヤまたは航空ベニアのコースにはウェ ットとドライが体験できるのです。旧ラビットコースでは、本当に雨漏りがあ ったのも事実ですが。季節によってコースのグリップが著しく変化したのでし た。それによって使用するスポンジタイヤの種類を変えたり、リアタイヤの削 り方をフラットにしたり丸くしたり逆三角にすることによって、グリップを調 整するのです。今のコースでは考えられない奥が深いものがあったのです。


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