エルクヘアーカディス
エルクヘアーカディスは最も良く使われるフライです、浮力、視認性、安定性がよくしかも
タイイングの良し悪しによる釣りへの影響が少ない、私も始めの頃はこればかりで釣ってました、
ブルーギルまで釣れます、他にも色々書くことは有りますが、本のコピーになってしまうので、
とにかく始めてフライタイイングをするには最適です。
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マテリアル 1、フック。#12〜#16スタンダードドライ 2、スレッド6/0。8/0では切れる場合が有ります私はタンカラーを多く使います 3、ボディ用ダビング材。タン、ブラウン、ゴールデンオリーブグレー、ブラック、グラノムグリーン、等 4、ウイング用エルクヘアー。ブリーチ、ナチュラルどちらもOK出来るだけまっすぐで産毛が少ないものが良い 5、ピーコックハール。バリエーションの一つとしてボディのダビングの替わりに巻きます 6、ハックル。グリズリー、ブラウン、ダン、クリーム、ブラック、ジンジャー、等、最初3色で充分です |
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フックセット、下巻き 針先が少し出るくらいにクランプします アイからベンドに向かって下巻きします ポイント 余っているスレッドを左手で少し引っ張りながら下巻きすると むら無く出来ます |
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ハックル取付け ポイント 裏を(つやの無い方)手前か上に向けて付ける。 本によってはファイバーを少し残してギザギザの状態のストークを付けるようにと書かれていますが、しっかり取付ければ問題は無いと思います。それよりも質の悪いハックルを使いタイイングの途中に切れたり釣りの途中で切れる事の方が多いです |
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ダビング材をスレッドに付ける いきなり一本分を付けるより二度か三度に分けたほうがやりやすいです ポイント エルクヘアーカディスの場合は太さは気にしなくてもOKです 指にパウダーフロータントを付けてからダビング材をより付けるとシャキッと出来ます浮力のアップにもなります |
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ボディーを作る ダビング材をより付けたスレッドをアイ一つ半か二つ手前まで巻きます ポイント ハックルが付けられている後ろにも一回か2回巻いてハックルファイバーが始めから立つようにします |
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ハックルを巻く 軽く引っ張りながら五回から七回ボディーの部分に巻く、アイに近い部分の寝ているハックルはカットします |
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ハックルを寝かせる ハックルを指で寝かせる、上の部分をカットしても良いですが 寝かせる方が浮力が確保できるそうです |
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エルクヘアーの取付け 1 産毛を取り除きスタッキングしたヘアーをシャンクの長さに合わせて持ちボディーの前端で保持する ポイント(このフライの最重要なポイント) 少しずつテンションを増してスレッドが重ならないように一巻きごとにずらしながら三回ほど巻く、まだ力を入れてはいけない |
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エルクヘアーの取付け 2 2回ほど巻いてぐいっと締める ポイント くれぐれも力を入れすぎてスレッドを切らないように、写真ではヘアーの量が少し多くフレアーの角度も立ちすぎです |
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フィニッシュ ヘアーの太いほうを後ろに倒しヘアーの前で五回くらいスレッドを巻きハーフヒッチかウイップフィニッシャーでフィニッシュします |
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ヘアーの処理 ヘアーを前に戻す、この時ヘアーを取り付けた時に巻き込んだハックルが有ればニードルで引き出す、アイの前に出ていてもそのままでもティペットが通れば良いと思います、カディスの頭部はもじゃもじゃです 適当な大きさでヘアーをカット |
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セメントを付ける ヘアーの取付け部とフィニッシュ部にセメントを付ける ポイント 2箇所付けるので重くならないように少しずつ |
バリエーション
1 2 3
4 5
1−−−見にくいですがゴールドワイヤーをリブに使いハックルをアイからベンドに向かって
巻いています、これは考案者であるアル・トロースの巻き方で、洋書ではこの巻き方で紹介
されることが多いようです
2−−−ハックルを黒にしてボディーにピーコックハールを巻いていますテレストリアルを
意識したフライで一昨年の六月上旬に二十八センチのアマゴを釣ったフライです。
(釣り師のものさしはあてになりません25〜28のあいだくらいでした)
3−−−岩井渓一郎さんのオリジナルでやはりテレストリアルパターンですボディーは
ピーコックハールで小さめに作りアンダーウイングにピーコックゴールデンバックフェザーが
使われています
4−−−ハックルをオレンジ、ボディーにフラットティンセル、リブにラウンドティンセル、
イブニングに使ったり、沈めて使ったりしたら良いかも知れません。#10サイズで巻いて
みました
5−−−これは#16ですキャスティングに自信のない方(私の事です)はとかくフライを
見失いがちです、ピンクのインジケーターを付けてみてはどうでしょう。