本当のメーカーの家を見てみよう!

 展示場でいくら各メーカーを廻っても、本当のメーカーの住宅は解りません。そこで、私は次の2ヶ所を見て廻る事をお勧めします。

1住宅メーカーの支店やショールームを廻る。

 展示場でメーカーの営業マンに名刺をもらったら、臆する事無く電話して、

「ショールームを見せてほしいんだけど〜」

と言って見ましょう。決して断られたり、いやな顔したりせず、丁重にもてなしてくれるでしょう。(もしかすると、自宅までお迎えが来て、お昼ご飯をご馳走してくれるかもしれませんよ)住宅メーカーの支店やショールームへ行くと、標準的な設備とグレードアップ仕様の設備が展示してあります。それを見ると展示場の設備がいかに現実の坪単価からかけ離れた物か、理解出来るでしょう。また、カタログに載っている設備の現物を見ることが出来るのも良い点です。トイレや風呂、ドア、キッチン、外壁や瓦まで、実に色々な物が展示してあるはずです。これは、契約をして、家の仕様や部材を決める時にも使用する物です。今後、自分が契約をして実際に家の打ち合わせをする時にまたここに来て、自分の使う設備を選ぶのです。ここにある物が、そのメーカーの選択肢と言うことになるのです。各社見て周り、じっくり各社の標準仕様を見て下さい。そうすれば、眼が肥えて来て、各社の設備のグレードや物の価値が解るようになると思います。

2各メーカーの現場見学会を見る。

次に実際の住宅メーカーの建築現場を覗いてみましょう。また営業マンに電話して
「現場見学会やってないですか?この付近で実際に建てている家を見たいんだけど、、、、」
と言ってみましょう。ここでもいやな顔せず、案内してくれるでしょう。(自宅まで迎えに来て、あちらこちら連れて行ってくれるかもしませんよ。お土産付きで)ここでは、本当に色々情報が得られます。まず完成見学会では、現実に近い、展示場の様な広告目的の家でなく、実際に生活するための間取りが見ることができるので、色々勉強になるでしょう。また、設備や照明、壁紙(クロス)や外壁等、そのメーカーの仕様が見られるのです。実際、そのメーカーで建てるとこんな感じになるのですから、イメージしやすいですね〜。現場見学会では数人のメーカーの社員が接客にあたります。その家を担当した営業マンやコーディネーターが担当する事が多いと思いますが、その担当者を捕まえて色々聞いてしまいましょう。施主さんのこだわりや、気を付けた点等、コーディネートが気に入ったら、その家を担当したコーディネーターを指名することも出来るかも知れません。ここで注意ですが、完成現場見学会とは、施主さんの好意で引き渡し前に一般公開する物なので、あまり文句ばかり言うと、何処に施主さんがいるか解りません。聞かれてしまって不愉快な思いをさせてしますかもしれませんので、慎みましょう。
 現場見学会には構造見学会と言う物もあります。家の構造を見ることが出来る物で、これも見ておいた方が良いでしょう。各社の特徴はこの構造にこそ出る物だと私は考えます。(構造体に自信がないメーカーは見せてもらえないかも、、、)数多くの構造体を見ることで、しっかりとした物を見抜く眼力を養えます。また、大工さんが作業している所におじゃまする場合チャンスです。色々話しをじゃまにならない程度に聞いちゃいましょう。ハウスメーカーの中には自分の会社で大工さんを持たない所が多いので、そこにいる大工さんはもしかすると、色々なメーカーの家を建てた経験があるかも知れません。これ以上は書きませんが、もう何を聞くのかは想像にお任せしますが、くれぐれもじゃまにならないように
 左が木造軸組、右が2X4。出来たものは同じでも、構造体は全く別物です。特に2X4はびっくりしますよ〜。木の箱をパタパタと立てて釘で打ち付けて出来上がりでした。家の形が出来上がるまで早ければ1日で仕上がります。みなさんの家の近くに新しい造成地があれば、見比べることが出来るのですけど、、、、。家を建てている現場を見るとためになります。