画質の違いと走査線と水平解像度
ここではちょっと難しいような簡単なような、「綺麗ってどの位綺麗なのよ〜?」
についてお話したいと思います。
綺麗な画面と言えばハイビジョンは代名詞のようになっていますよね〜。
今のテレビより相当綺麗らしいとは皆さん漠然と解かっていても、ではどの位綺麗なのか解かりますか?
DVDとハイビジョンは?ビデオとDVDは?
となると、中々解かりにくくて優劣はつけ難いと思います。
ちょっと綺麗とかだいぶ綺麗とか言っても、具体的にはぜ〜んぜん解かりませんから、ここは具体的な数値にしてご説明したいと思います。
そこでここでは、どの位を具体的に書いて見たいと思っております。
多少難しい言葉も出てきますし、ホームシアターを楽しむのに、絶対必要な知識でもないので、先ほどのページに戻って頂いても結構です。
ただ、相当苦労してこのページ作ったので読んでください〜(涙)
下に様々な物を数値的にどの位綺麗なのかを上げてみます。
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水平解像度 |
どの位綺麗? |
地上波アナログ放送 |
330本 |
普通の画面と言う事で(基準としましょ) |
VHSビデオ(標準) |
240本程度 |
やっぱり放送よりきちゃないですね〜ざらざら |
S-VHSビデオ(標準) |
400本以上 |
Sってこんなに綺麗だったの?でも走査線(525本)にはまだまだ |
DVD |
500本以上 |
ビデオより綺麗に見えるはずだわ〜 |
ハイビジョン |
1125本以上 |
さぶちゃんの鼻毛まではっきりくっきり! |
レーザーディスク |
430本程度 |
ビデオよりは綺麗だけど、やっぱ規格が古いかな〜? |
BSアナログ |
360本 |
同じBSでもアナログだとこんなもん、WOWWOWもやっぱデジタル |
ここでちょっと補足ですが、水平解像度と走査線のお話をいたします。(実は僕もごっちゃになっていたんですよ〜)
走査線とは?
放送の規格にはNTSCとPALとSECAMと言うのがあります。アメリカや日本はNTSCと言う規格で、一度に262.5本のラインが1秒に30枚が信号として送られてきます。(この表現で良いかな??)
一方PALは旧西ドイツで開発されヨーロッパや中国等で使われている規格で625本のラインを1秒間に50枚電波に乗せています。SECAMはここでは説明しませんが、興味のある方は調べてみてください。
水平解像度とは?
画面垂直幅と同じ長さを横にとり、その範囲内に引いた白黒の垂直の線が何本まで見分けられるかということです。
つまり、どの位細かな線が判別できるかと言う事ですね。
日本の従来の規格は走査線は525本なのですが、地上派アナログ放送は規格以下の線しか判別できず、DVDは規格ぎりぎりまで綺麗に見る事ができると言う事なのです。
お解かりになりましたでしょうか?
数値で見ると改めてレンタルするならDVDと思ったでしょう〜。(私も改めて思いました〜)
それに加えて走査線はハイビジョンが1125本、従来のテレビは525本でDVDの倍以上綺麗だと言う事ですね〜。
これでは「芸能人は毛穴が命」になってしまいますね〜。
実際ハイビジョンで水着のおじょうちゃんを見ると今まで見えなかった物が見えてくるんですよ〜
もちろん透視が出来る訳ではなく、毛穴や肌のキメみたいな物まではっきりと〜
(オヤジっぽいコメントですみません〜。でもこう言うのが技術を進歩させるのですよ〜言い訳)
我妻も、画面に食い入る用に目を近づけては
「え!!○○さんってこんなに肌きちゃなかったの〜。」(何故か嬉しそう??)
今まで何度も出ているプログレッシブですが、これに対する言葉はインターレースです。
別に高速をかっ飛ばしている首都高バトル君ではありません(わかんね〜かな〜?)
さらに走査線と言う言葉についてご説明させて頂きます。(踊りませんよ〜)
今のテレビは走査線が525本と書きましたが、下の絵を見て頂けるとイメージが沸きやすいと思います。しかも今の放送はインターレースと言って一度に525本の半分の262本しか表示しないのです。
その262本が1秒間に60回30枚の完全な絵を半分ずつの絵として
奇数走査線・偶数走査線・奇数走査線・偶数走査線・奇数走査線・偶数走査線・奇数走査線
と表示してテレビは映っているのです。
つまり私たちはブラインド越しに外を見ているのと同じなんですよ〜(だまされた〜)
これが画面のちらつきや斜めの線がぎざぎざしているように見える現況なんです。
これを525本のインターレースで525iといいます。
こんな感じで見えてはいませんが、実際は表示されてるんですよ〜525i(インターレース)
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それでは、先にもお話したプログレッシブってなんでしょう?
先ほどがブラインド越しに外を見てたとすると、こちらはブラインドを上げて外を見てるのです。
視界すっきり〜よ〜くみえますよ〜。
1秒間に60回言うのは同じなのですが、525本の画面全体の走査線が一度に、しかもインターレースの倍の60枚の絵がパラパラ漫画のように切り替わりますから、当然画像は綺麗に見えるのです。
これが525本のプログレッシブ525pと呼ばれる物なのです。
これが525pのイメージですって普通の絵ですよ〜プログレッシブ
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ここまではお解かりになったでしょうか?
それでは10分間の休憩を取りたいと思います〜。
と、冗談はさておき、525i(インターレース)と525p(プログレッシブ)がもうお解かりになりましたね。
決して首都高バトルとピンクフロイドでは無いって事です。
(ってやっとここで出てきたか〜)(って誰も解からん??)
上で書いたプログレッシブ対応のDVDプレーヤーをお勧めしていた理由はお解かりになって頂けましたか?
ビデオは基本的に水平解像度が240本のインターレースでDVDなら水平解像度が500本以上で、その上ブラインド越しで外を見なくて良いプログレッシブ!
もうこれは数万円で買えるプログレッシブのDVDプレーヤーを買わない理由が無くなったでしょう。
ただし!ビデオとDVDでは走査線の数が違うので綺麗に見えるのですが、本当にDVDの綺麗さを堪能しようと思うと、テレビもプログレッシブ対応にしないと駄目なんですよ〜。こまった物です。
それではここで本当のプログレッシブとインターレースの違いを見て見ましょう。
はい、これは「春巻きうどん」の聖子さんです。(って、もっとちゃんと説明いる〜?)
PS2でDVDを再生してみました。インターレースぶりが発揮されてますね〜。
テレビは7年前のワイドテレビ。デジカメはエクリシムと言う200万画素の「写るんです」です
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はい下〜!これはプログレッシブってますね〜。カメラが悪いせいか写す腕がないせいか
あまり綺麗ではありませんが、見事にシマシマは消えています。
(縦に見えている線はカーテンの筋です〜ごめんなさい)
やっぱり一時停止をして撮らなくっちゃだめだな〜(反省)
これは東芝のほにゃらら3500と言うDVDプレーヤーとパナソニックのほにゃらら36Dと言う
BSデジタルハイビジョンテレビを使いました
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はい、これがBSデジタルハイビジョン放送です。
DVDの525pに比べて明らかに綺麗なのがお解かりになるでしょうか?
でも、やっぱり腕が悪いのかカメラが悪いのか、良さが伝わりませんね〜
走査線は先ほどの倍の1125本です。でも確か今のハイビジョンってインターレースじゃ?
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ここでもうちょっと脱線しますが、映画は当然フィルムで映写されますが、これって1秒間に何枚の絵を使うかご存知ですか?
正解は24枚です。
ここでちょっと待てよ〜と思う方がいらっしゃればすばらしい〜方です。貴方はマニュアの素質十分です!
映画は1秒で24枚でDVDは60枚???
DVDの方が表示する枚数が多いですね〜。
「これはDVDの方が綺麗だってことだDVDってすげ〜!!」
ってそれじゃ〜駄目です。マニュア失格です。
元々映画は24枚の絵しか無いから、いくらDVDが60枚でもしょうがないんです。
無い絵は作っちゃえ〜とばかりに補完してしまうんですよ〜
一般にDVD映画ソフトは、映画のフィルムと同じ1秒間に24コマの静止画(640×480のVGAグレード)として映像が記録されています。
これをテレビで見るには、1秒間24コマの映像を60枚に変換し増やす必要があります。これをテレビシネマ変換、略してテレシネ変換と呼びます。最初のAコマを2枚、次のBコマを3枚、次のCコマは2枚と順次割り当て、これを繰り返すことにより、24コマを60枚の信号に変換しています。
この処理を2枚と3枚が交互に並ぶことから2-3プルダウンとも呼びます。
この補完の方法はDVDプレーヤーによって若干違うようなのですが、それもDVDプレーヤーの優劣に繋がるようです。
いよいよハイビジョンのお話を
上にも書いたように、DVDをプログレッシブで見ようと思うと、テレビもプログレッシブ対応の物でなくっちゃ駄目と言いましたが、これに相当するテレビはデジタルハイビジョンテレビと言う事になるようです。
それではデジタルハイビジョンテレビがどの位綺麗かと言うと、もうプログレも首都高バトルも目じゃね〜ぜとばかりに、走査線は一気に1125本です。
ただ、今のハイビジョンはインターレースで一度に562本の走査線をまたまたブラインド越しに外を見ているごとく、交互に表示して1125本にしている、本当の意味でのハイビジョンでは無いようです。
今のハイビジョンはMUSE(マルチプル・サブナイキスト・サンプリング・エンコーディング)と言う圧縮方式を取っているようです。
それでは、なぜせっかくのハイビジョンをプログレッシブにしないのでしょう?
それは、元のハイビジョン信号は、そのままではデータが大き過ぎて配信することができないからなのです。
このMUSE方式という圧縮処理は元のハイビジョンの信号を半分に間引いて、さらに4分割してしまいます。
そうして衛星から送られてきた映像はベースバンドの半分の信号で、しかも抜けている部分についてはデコーダー側で補完処理をするために動きの激しい所ではボケたように見える事があるのです。
それじゃプログレッシブのDVDと一緒じゃ〜んと思われるかもしれませんが、やはりそこはそこです。
走査線自体は倍ありますから、そりゃ〜相当綺麗なんですよ〜。まじで
このハイビジョンテレビとDVDプレーヤーを買えば525本のプログレッシブで見られると思うと、ちょっと気を付けなければならない事があります。
え〜!!また〜!!
とお思いかもしれませんが、もうしばらく我慢してくださいね。
先ほどのページでちょこっと出てきた言葉でD2端子と言うのをみなさん覚えているでしょうか?
「えっ!覚えてる?DVDプレーヤーの話をしてた時?
そう!あんたわ〜〜〜えらい!」
そうです。DVDプレーヤーとテレビの双方にD2端子以上が付いていないとプログレッシブにはなりそうにないのです。
下の表を見てください。
D1端子 |
525i |
X |
X |
X |
X |
D2端子 |
525i |
525p |
X |
X |
X |
D3端子 |
525i |
525p |
1125i |
X |
X |
D4端子 |
525i |
525p |
1125i |
750p |
X |
D5端子 |
525i |
525p |
1125i |
750p |
1125p |
デジタルハイビジョンやDVDプレーヤーにはこの様なD端子と言う物が付いています。
上記のiとかpとかはもうお解かりですね〜。インターレースとプログレッシブです。
この表は夫々のD端子が対応しているフォーマット表です。
この表を見てお気づきになったと思いますが、DVD側もテレビ側にもD2端子以上が付いていないと、DVDの画像はプログレッシブでは見ることが出来ないんです。
もしD1しか付いていない場合は、このD端子を通してDVDプレーヤーからテレビに送れるデータの種類は525i
走査線525本のインターレース画像だと言う事なんですね〜。
「プログレッシブDVDプレーヤー!D1端子搭載!」
って、こんな売り文句が書いてあったら書き間違か確信犯のどちらかです。
DVD本体がプログレッシブでも、それをテレビに送れなくっちゃ「意味な〜いじゃ〜ん!!」
ですから、DVDプレーヤーもテレビも買う時はD2端子以上の付いた物を購入するようにして下さいね。
BSデジタルハイビジョンや地上波デジタル放送を視野に入れるのであれば、D3端子以上を備えた物を購入した方が良い出でしょう。
大体今のハイビジョンテレビってD4端子が付いているのが普通なんですけど、どうせならD5端子の付いた物が欲しいと思う方もいらっしゃるでしょうね〜。
走査線750のプログレッシブなんて訳の解からない物より(現時点はね)ハイビジョンの走査線1125本のプログレッシブの方が良いに決まってますからね〜
ただし、実は現時点でD5って言う物は存在しないんですよ〜。(確か、多分、そうじゃないかな〜)
現在研究段階だと言う事で、まだまだ先になりそうなので、現時点ではD4が一番えらい!のです。
ただ、現時点ではD4も使い道が無いと言ってしまえば、それまでなんですが、、、、、
あっそうだった、たしかBS朝日だけは唯一750本のプログレッシブ放送をした事があると聞いております。(未確認情報)
BS朝日はえらい!
ここで問題です。
この文書でプログレッシブと言う言葉は何回出てきたでしょう。
正解は・・・CMの後で(笑)
以上が「綺麗ってどの位綺麗なのよ〜?」の説明でしたが、みなんさんお解かりになりましたか?
結構難しい言葉が出てきたと思いますが、出来るだけやさしく書いたつもりなんですが・・・
次は、いよいよホームシアター完成の時、ハイビジョンとプロジェクターについてを書きたいと思います。
ココをクリックしてちょ!
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