「歴史問題」決着への端緒         外交評論家 岡崎久彦

作製の過程で、文部省の意見もあり、いろいろ修正もあったと聞いているが、出来たものを見ると、これなら満足でさる。
特別に何を訴えようという、いわゆる偏向のある教科書ではない。日本の歴史と伝統に、日本民族として自然の愛着があれば、おのずから生まれる教科書である。それは冒頭の「日本の美と形」によく表れている。
 これだけの中正なものが出来たのだから、もう他の教科書も書き直さねばなるまい。常識のある日本人が較べて読んで見れば、その理由は説明するまでもないと思う。
 この内容ならば中国や韓国の抗議も年を経ずして収まるであろう。むしろ、この教科書が、いわゆる歴史認識問題に決着をつける端緒になると思っている。


 岡崎氏(元駐タイ大使)は、先日の小泉首相の訪米のおりには、先に現地入りし、いわゆる地ならしをまかされた方です。
その識見は、著作・TVでの発言により説明を必要としないでしょう。

 「反国家」主義イデオロギーの断片的な言説を間に受けて、近現代史の学習も怠ったまま、批判だけまねするのは愚かしいことだと思う。
「いやここんとこ、すごく勉強したよ」という人とは、意見が対立しても話していて愉しいが・・。

<参照>  愛国心の部屋  すべては1982年から
http://www.cty-net.ne.jp/~my5913/sinryaku.htm