桑員バリアフリーの会
「桑員 まちのかわら版 第32号・平成18年1月号」(発行元:特定非営利活動法人みえきた市民活動センター、発行日:平成17年12月15日)に掲載
桑員バリアフリーの会の三重交通体験講座の報告をさせていただきます。
11月21日、22日の両日に三重交通桑名営業所内において、計74名のバスの運転手の方々が、高齢者疑似体験とユニバーサルデザインについての話を聞いていただきました。両日とも1時間5回、計10回の講座でしたが、高齢者疑似体験グッズが6組しかなかったので、7名以上の時は半分に分けて話と体験を交互に行ったので、実際は15回行ったことになります。
会のメンバーは忙しい中、半日だけの参加も含め8名が参加。加えて県からとあかつき会さんから5名が応援いただき、各回5名体制で行いました。
UDについては次の5つのことについて伝えました。
運転者さんからの意見で、停留場に乗用車が停車していると、定位置にバスが止められないので、ノンステップにすることが出来ないというものがありました。自分達も気をつけなければと逆に考えさせられました。 また、桑名員弁管内で車いすにのってバスを利用する方は実際どれくらいいるのでしょうかという質問もあり、調べておく必要を感じました。
高齢者擬似体験のほうは、グッズをつけていただき、無理やり腰の曲がった姿勢、耳の聞こえにくい状態、目の見えにくい状態、腕の上がらない状態にして、営業所内にある自動販売機で一番上のメニューが押せない体験をしてもらいました。そのあと、バスに乗り2周しました。1周目は普通に座って乗車。2周目は立って、少し荒っぽい運転で。録音の聞き取りにくさ、押しボタンの押しにくさ、運賃表の見えにくさ、丁寧な運転と車間距離の大切さなどを感じてもらう体験をしました。体験が終わってグッズをとった後は皆さんほっとした顔をしていました。そして高齢者は大変なんだなと皆さん感じられたようです。
三重交通のこの講座は、県内各地の営業所で行われ、それぞれの地域のUDアドバイザーが作っている会が受けています。桑員バリアフリーの会はまだまだ未熟で県の方にサポートしていただいて今回行うことが出来ました。 (桑員バリアフリーの会代表 近藤順子)