栃谷から釈迦ヶ岳 99.12.19
同行者 羽木
栃谷は釣りで時々入っていたが、今日はここから釈迦に登る計画である。八風キャンプ場すぐ上に左へ入る林道があるが、車で入ってもすぐ行き止まりだから分岐に駐車したほうがよい。帰りは大谷を下降の予定なのでもう一台の車を大石林道へ置いてきた。
林道を少し歩いて谷へ入る。沢伝いのゆるい登りを足を濡らさないように進んでいく。釣りで渓流シューズを履いて川どおしに歩くときのほうが楽である。この谷には道(らしきもの)があり、時々目印があるので登る人もいるようだ。昭文社の地図には破線で書いてある。H550m付近には大きな石がゴロゴロしている。正面には920mほどのピーク(岩ヶ峰)が見えてくる。H700m付近は開けていて、ここから左俣(ホラ谷)に入る。
けっこうシャクナゲがある。登るにしたがって傾斜がきつくなる。ツメはどこを通ればいいのやら分からず木のない急斜面を四つん這いになってヒーコラいいながら直登した。やっと釈迦北方稜線から岩ヶ峰に向かって派生する尾根のコルに出た。後から調べると途中で西山峠へ巻くのがルートらしい。
大谷入り口の大石(黒竜大神)
ここから稜線までがまたすごい登りで、固定ロープが張ってある。田光財産区の役員は境の検分にここを登りにくるそうで、登山など関心のない新役員に嫌がられている。稜線には目印にビール瓶が逆さに埋められている。釈迦山頂はひとっ走りである。やっぱり人がいる。朝明からだろう。頭も行ってみたが寒いのですぐ戻る。
西風を避けるために、またコルまで戻って昼食を広げた。湯を沸かしていると東から人が現れてびっくり。向こうもびっくりしていた。男女5,6人のパーティー。寒くなって、腰を上げ東へ向かう。岩ヶ峰はシャクナゲに囲まれていて、展望は利かない。ここからはまっ逆さまの急降下。生きた木をしかっり掴まないと危ない。目印はいい加減で違うところを行ったほうが楽なときもある。ともかく尾根をはずさないことだ。左に栃谷、右に大谷、どこからでも降りられそうだ。最低コルで測地して間違いないことを確認。
最後のピーク(北山)から地形図を見て右の尾根(本には牛首と書かれているがルートはない)を降りる。テープは無いが尾根を外さなければいい。これは大谷と合流するまで長かった。部分的にヤブが濃いがたいした事は無い。谷に降りたところで次回のために木に赤テープを巻いておいた。
沢から林道に抜けると日曜だと言うのに重機がうなりを上げている。釈迦の山腹に突然三角はげが出現したのはいつだったか。家から始めて見たときは地すべりの崩壊だと思った。現場へ行ってみたらダイナマイトをかけて崩していた。細い林道がすごく広い道路になっている。こんな山奥から土砂を取らねばいかんのかね。麓から見ると醜くて痛々しい。