わっ! すごい量!!

良薬は口に苦し

 有名なことわざに「良薬は口に苦し」というのがあります。昔は薬の苦みは暗黙の了解でしたが、最近はこれが当てはまらなくなってきました。それほど最近の薬は味が良くなったのです。とくに錠剤を飲み込むことができない小さいお子さんの場合は、どうしても薬の味の改善は避けて通れない問題です。
 本来「薬は苦いものだ」と言い切ってもよいほど、薬自体の味は苦いものが多いことも事実です。特に、こなぐすりの場合は口の中ですぐ溶けてしまうので苦みが倍増してしまい、場合によっては飲み込めずに吐いてしまうことも、まれではありません。

味は良くなったけど

 製薬会社は味の改善や保存性の維持など様々な理由のために特殊技術を使います。その結果、製品は有効成分量に比べて数倍〜数十倍以上の「かさ」になってしまうのです。さらに子供の飲むこなぐすりは、同じ成分ならば錠剤より手間がかかっているだけ比較的高価になることもしばしばです。

薬袋がパンパン

 子供に薬が与えられる場合は通常、体重が増加すると薬の量もそれに伴い増加します。子供といっても乳幼児から学童まで様々。兄弟間で体重が2〜3倍も違うなんて事はザラです。このことは薬の量も2〜3倍になったとしても当たり前の事です。
 こういった理由で、体重が20Kgを超えるあたりから目に見えて「わっ! すごい量!!」になってくるのです。

確信犯

 医師はそれなりに濃度の高い薬などを使って、かさを増やさない工夫はしてくれるでしょうが、しょせんは泥縄。いわゆる「ドライシロップ」とよばれる「おいしい」薬を飲もうとしている限りは根本的な解決にはなりません。たまに小学高学年〜中学生の「ボクは錠剤が飲めないからしかたがないなぁ」と言いながら、お母さんの話によると「オイシイおくすりをラムネのかわりに飲んでいる」パターンもみられるようですが…。

こんなはずじゃなかった

 薬の「かさ」の問題は、錠剤やカプセルが飲めるようになることで一挙に解決します。苦い薬の錠剤表面には特殊な処理が施されるので、薬を飲む時に強烈な苦みを感じることもなくなるからです。ただし錠剤になると新たな問題が生じます。
 今まで飲んでいたこなぐすりの場合には、いくつもの薬の成分が入っていても全部1包に混ざってしまっていたわけですから、1回に1包だけ飲めばよかったのが、錠剤になると成分ごとに錠数が増えてしまうために「えっ!こんなにたくさん飲むの!!」という悩みが出てくることにもなります。

納得してから飲もう

 飲む薬について理解した上で服用する習慣をつければ、本来なら「しなくてもよい心配」や「薬の飲み合わせに関する心配事」から開放されることも事実です。あなたの「かかりつけ薬局」は、そういった事に関してお手伝いをします。

 これからは病院だけでなく薬局も選ぶ時代になってきます。不用意な医院のはしごと同様に、不用意な薬局のはしごも事故のもとです。

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