マセラッティ
(2001年2月頃)

 

仕事で必要になったので「大型特殊・農耕車限定」というレアな運転免許を取りに行きました。
簡単な講習、そして試験を受けたのですが、そこで渋いマセラッティの4ドア車に乗っている方と会いました。

僕はマセラッティという車に関してはあまり知識がなく、イタ車で、
切替テツがボーラに乗ってたなー(同世代の方分かりますよね!)
という程度だったのですが、同じイタ車乗りだ!ということで色々話しかけました。

145を買う前に情報収集していた頃、アルファの信頼性について、「マセラッティやランチアよりまとも」
という記述を何度も目にしていたので、無意識に、この方も相当苦労してるんだなー
という先入観をもって話していたようです。

話を聞くと、このマセラッティは「クアトロポルテ」という、ツインターボエンジン搭載のFR車で、
これで同じ車の3台目に乗っているとのことでした。やっぱり壊れるんだ!と確信した僕は、

「壊れませんか?」
「修理してもらえるところあるんですか?」
「通勤に使えるんですか?」
「雨の日でも乗れるんですか?」
etc.

と、大変失礼なことばかり質問してしまいました。
しかし、オーナーのMさんは終始にこやかに答えてくれました。
「マセは壊れないし、好きだから毎日乗ってる。」
とのことでした。なんだかかっこいいぞ。

帰って雑誌でクアトロポルテの価格を調べてみると・・・。
げっ!1000万円くらいする!!お金持ちの方だったんですね・・。タラリ(冷汗)・・・。
そんな値段の車って、他にはメルセデスのSクラスとか、BMWの7シリーズとかで、
そんなのに乗ってる方にはこんな失礼な事聞きませんよね、普通。
ゴルフをやっとの思いで買ったやつが、Sクラスのおじさんにいきなりタメ口きいてるようなもんです。

えっと、そんなヒエラルキーの垣根すら取っ払ってしまうイタ車、バンザ〜イ!!
ということでMさん、お許しを・・。