コンサルティングの具体例

■個別案件

①HP開設
1回目:HP概要説明
2回目:WEBデザイナーとの打合せ
3回目:中間フォロー
4回目:完成確認、HP公開
近年は拡販より、人手不足による社員採用のためにホームページを開設する会社が増えている。ハローワークに登録していたとしても、求人票に掲載できる情報は少ないので志望する人はどんな会社なのかが分からない。また、広告等で社員募集を行っても、広告だけでは会社情報が分からない。そのため、応募に二の足を踏んでしまい、問い合わせすら無い。現在、求職活動をしている若年者はインターネットを日常的に使いこなしている世代。従って、ホームページが無いだけで不安に思われてしまう。結局、会社情報を得るためのホームページが無いと土俵にも上がれない。会社に興味を持って頂く為には必ず必要。

②IT・IoT化
繰り返し品の図面管理を簡素化する為の紙図面の電子化、NC工作機械のDNC化(NCデータ一元化)、機械装置稼働状況モニタリング等、内容により異なるが、パッケージソフトを最大限活用するので、5~6回で完了予定。

③品質管理体制構築
代表品種の品質管理工程図と作業標準書の作成を5~6回で完了予定。その後は他品種への展開と工程の品質作り込みの為の改善に入る。

④工場診断
具体的改善アイテムを抽出する為に行うが、全体把握から個別分析を経て最終回の6回目ぐらいに具体的改善アイテムの内容を説明し、優先順位を付けて改善に入る。

⑤社員教育
管理職、改善マインド、ものづくり、5S、安全衛生等の社員教育をアイテム別に数回行う。せっかく、入社して頂いた社員に継続して働いて頂く為には教育はかなり重要。

⑥変動費削減
仕入れ先を開拓し、変動費を削減するとともに煩雑になる調達業務の改善を行う。

⑦販路開拓
板金・製缶会社や機械加工会社なら機械装置等を製作している会社を紹介する。

⑧治工具管理一元化
治工具を短時間で選択して準備出来るような仕組みを作る。

⑨段取改善
加工や組立の段取を最短で行える仕組みを作る。

⑩5S
改善活動のスタートして材料置き場や部品置き場等の整理・整頓を行い、効果を社員全員で共有してから工程内の改善に入る。こうすると社員のモチベーションが上がり、効果が短期間で表れやすい。せっかく、興味を持って頂いた方に入社して頂く為には会社の環境整備が必要。

⑪工程自働化
産業用ロボット製造に関わった経験を活かして、NC工作機械のハンドリングや組立の自働化の相談に乗れる。

⑫工程進捗管理
国内外8会社で工程進捗管理システムを作った経験を活かして、工程進捗管理の仕組みを作る為の相談に乗れる。

⑬原価管理
機種別原価管理の仕組みを作る為の相談に乗れる。いつまでもどんぶり勘定を行っていると改善すべき機種が分からない。   

⑭社長の相談相手
社長は孤独であるが、社長の相談相手になることによって具体的な課題が共有され、改善をスタートすることによって成果を上げることがある。

■製造主体の会社の具体例

①モチベーションアップ
著書「ものづくりの改善がものすごく進む本」を管理職全員が読んで感想と決意を纏める。最初のコンサルティング数回は、管理職代表者による発表を行い、全員で討議を行う。

②モデルショップ改善
モチベーションが上がったところで改善モデルショップを決めて改善を行い、進捗状況を発表し、全員で討議を行う。

③上流工程に改善範囲を拡大
モデルショップ改善を繰り返し行うことにより、改善対象が技術、工程管理、設計、調達、経理へと自然に広がって行く。

④会社全体の改革
この活動を2年ぐらい行うと会社全体の体質が変わって行き、強いものづくりが出来上がる。

■設計主体の会社の具体例

①ネック工程分析
ヒアリングによる分析を徹底的に行い、ボトルネックを見つけるが、ほとんどが設計がボトルネックになる。

②ボトルネック改善
ボトルネックである設計の生産性向上施策を検討して、改善をスタートする。

③下流工程に改善範囲を拡大
改善対象が調達、製造へと広がる。

④会社全体の改革
2年ぐらいで会社全体の生産性向上に繋がる。