アカヤシオの開花状況 2017
1 アカヤシオの開花状況
アカヤシオの開花は裏年だ。開花した花の数が少ない。中道から展望する長石尾根やハライドにもアカヤシオの花色は薄かった。
そして開花が遅れた。御在所岳中腹の気象観測データはないので、土山(滋賀県甲賀市、標高248m)の日毎の平均気温を昨年値、平年値とともに示した。開花時期に寒波はなく、開花に対する気温の悪条件はないように見える。中道では、4月13日は開花を確認できず、18日に開花前線が800m付近(オバレ石)、その後は順調に開花前線の高度を上げた。

しかし、中道を登っての印象は「寂しい」に尽きる。例年、御在所岳のアカヤシオが新聞報道されるが、今年は「アセビが見頃」(5月3日、中日新聞)なのだから。
その後のシロヤシオを見る機会がなかったが裏年のようだ。5月25日付け産経新聞Web版では、御在所岳のシロヤシオについて「開花異変 例年の1割程度」と書いている。ただ、6月のサラサドウダン、ベニドウダンは意外と良く咲いていた。
2 定点観察
- 日蔭美人(地蔵岩):4輪開花、この株にしては多い(4/5)
- 第4号杭(890m):少なめ(2/5)
- 木梯子上(950m):少なめ(2/5)
- テラスの矮木(1110m):この株にしてはマズマズ(3/5)
3 御在所岳周辺の山行記録
2017.04.18 御在所岳:中道の開花前線はオバレ石
2017.04.27 御在所岳:中道の開花前線は970m
2017.04.30 御在所岳:中道の開花前線は1055m
2017.05.02 御在所岳:中道の開花前線は1110m、裏年で開花も遅い。
2017.05.05 御在所岳:中道の開花前線は山頂に達した
(作成 2017.06.24、更新 2017.08.26)