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帯状疱疹

1 登山中、肩部に違和感

平成31年4月20日、御在所岳の登山中(鈴鹿:御在所岳 2019-04-20)に肩部に違和感があった。左の肩ベルトの下に枯れ枝の小片が入ったような感じ。払い落とす動作をすると違和感は減じたものの少々の痛みは残ったまま。

帰宅後、左肩後面に筋肉痛、或いは強烈な肩こり様の痛みがあり鎮痛剤を貼る。肩は皮膚が薄くなったような頼りない感じがする。翌日以降、肩周辺に発疹が出て来た。表面はボロボロとした感じで肌色。日を追って数が増える。ケモノ道を歩いたので虫に食われたか、植物にかぶれたか。しかし、筋肉痛のような肩の痛みは強くて夜は寝入れない。

2 診断

4月24日、皮膚科を受診すると、ひと目見て典型的な帯状疱疹と診断された。背面の発疹には気付かなかったが、身体の中央線に沿って首筋に発疹があること、発疹が身体の半身のみにあることを指摘される。痛みは筋肉痛ではないだろうとのこと。

処方薬:
アメナリーフ200mg  1日1回2錠 7日分
カサールクリーム3% 5g

連休明けに見せろとのこと。今年は天皇の譲位で10連休。次の機会は最速で13日後。困ったことだ。クリームが不足気味。調べると、治療薬(抗ウイルス薬)は発症後5日以内の使用開始が良いらしい。今日は5日目か。不審な発疹を早期に帯状発疹と自己判断することは難しそうだが、痛みを伴えば疑うべきか。

3 その後の経過

4月24日の受診後、発疹の色が肌色から赤に変色していることに気付く。発疹は直径2センチくらいまでの不定形。まだ水疱は出来ていない。部位は乳首の上の胸から肩(腕関節には達していない)、指先がどうにか届く背中側、首筋から耳の後ろ。目視で確認できないが、痛みや触診で後頭部、頭頂部にもありそう。何れも左半身だ。

4月27日、父親が世話になっているヘルパーさんによると、まぶたも赤いとのこと。早期に現れた赤い発疹には小さな水疱が出て疱疹化したようだ。相変わらず痛い。どうにかすると痒いので始末に負えない。筋肉痛様の痛みも厳しいまま。夜も目が醒める。

4月29日、見える範囲では赤色は薄くなり、細かな赤紫の水疱が多数ある。痛くて痒い。肩部の痛みは多少減じ、首筋に痛みの中心が移動したよう。頭頂部、こめかみ、耳も少し痛む。

5月3日、痛みの峠は過ぎた。身体の内部にあると感じる痛みは当初の肩部のみ。体表面のヒリヒリした痛みは残るが痒くもある。

5月11日、発症から三週間後、少々遅れたが皮膚科を再受診。きれいに直ってきたねとのこと。どうかと思うがカサールクリームを再度処方された。細かな疱疹は残っているが皮膚表面の痛みは減衰した。肩部の痛みは残っているが肩こりレベルであまり苦痛はない。

6月1日、発症から6週間が経過。疱疹の跡が薄い褐色で残っている程度。皮膚表面の痛み、痒み、しびれなどない。軽い肩こり様の痛みが気になるが深刻なものでない。

6月20日、発症から二ヶ月が経過。疱疹の跡が薄く残っているが、肩こり様の痛みも消えた。時々、ビタミンBを飲んではいる。若い頃、顔面に帯状発疹を発症した時は、顔面の痺れが消えるまで三ヶ月余を要した。早めに抗ウイルス剤を服用できたことが功を奏したのかも知れない。山歩きを再開したいが、梅雨には出歩きたくないものだ。

(作成 2019.04.25、改訂 2019.06.23)