1. 鈴鹿山脈/登山日記
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  4. 民話(読書の憶え書き)

  • 鈴鹿の関の昔ばなし

  • 著者:久野陽子
  • 1990 (H02) 119p 書誌

鈴鹿峠、関宿、加太越の伝説と民話。「今昔物語」など古典からの題材(山賊と蜂、鬼女立烏帽子など)のほか、地元での聞き取りによるもの(関のステンショ、信号場のタヌキなど)、民謡・史料などから構成されている。

手元にある本(平成5年・4刷)を何時、何処で購入したか記憶がない。当時、民話に興味がなかったが、何かの参考になると思い購入して本棚に入れたままだった。

ところが読んてみると面白い。特に聞き取りの話に興味が湧く。紹介されていた加太板屋の貯水池「ひらぐらの池」にも出かける始末。私の中で、鈴鹿の山との関わり方が変質してきたことの証拠か。あるいは、単に年齢を重ねただけのことか。(作成 2002-01-13)

  • 伊勢の亀山昔ばなし

  • 著者:久野陽子
  • 1994 (H06) 127p 書誌

亀山の伝説、民話、寺院の縁起など、前作「鈴鹿の関の昔ばなし」と同じ体裁で29項目を収録している。

ヤマトタケルなどの良く知られた神話はともかく、「流れの宮物語」「広瀬野の源太夫小女﨟ぎつね」「蜻蛉止まらずの槍」などの民話はどれも面白く、小冊子とはいえ、あっという間に読み終えてしまった。鈴鹿の山に関しては、野登山、安楽越えの民話など納められている。

平成14年12月、道の駅「関宿」にて購入した。(作成 2002-12-14)

  • 銭一文 伝説の地行脚録

  • 著者:久野陽子
  • 発行:新現実社
  • 1997(H07) 255p A5 書誌

前著「鈴鹿の関の昔ばなし」「伊勢の亀山昔ばなし」に収録されたものを含む伝説13話とその舞台となった土地を訪ねた記録をつづったもの。このうち、鈴鹿の山々に関係するものは次の4編。

  • 三子山 :鈴鹿峠の三子山
  •      あのみっつのやま、どうやって、でけたん
  • 羽黒山 :羽黒山の天狗さん
  •      ほんまに天狗さんておるんやろか
  • 野登山 :蜻蛉止まらずの槍
  •      牛尾兵太郎武勇記
  • 油日神社:大山の翁
  •      壬申の乱覚え書き

表題の「銭一文」は、流れの宮物語(安楽川)の登場人物の名前。平成14年12月、道の駅「関宿」にて購入した。(作成 2002-12-21)

  • 福王山の天狗

  • 著者:黒宮朝子
  • 発行:黒宮朝子
  • 2015(H27) 12p A4

「じいやんのお話」「創作民話」とある赤い表紙に天狗が描かれた薄い本。

山から木を伐る音が聞こえる…などの良く知られた話や、福王山のことなど、思いのほか多数の天狗に関する話題が要領よく整理され、民話として語られている。八風峠の砂場を人間が荒らすと天狗さんの機嫌が悪いなど、鈴鹿山脈の山歩きには必須の知識です。

菰野町図書館にて閲覧した。(作成 2017-05-07)