鈴鹿:御在所岳
前回、軍隊調のスケジュールで年寄りたちと歩いた雨乞岳は大変に疲れた。山歩きは一人でゆっくりに限る。
- 登山日
- 1999年5月23日日曜日
- ルート
- 中道-御在所岳-裏道
中道



鈴鹿スカイラインへ入って蒼滝トンネル西口駐車場に自動車を置く。テントが一張り設営されていた。スカイラインを歩き、一ノ谷の登山口から登る。名古屋の日の出時刻は4:46。既に日が出ているはずだ。
ロープウェイの索道下を通り、岩の間を登ればオバレ石(写真1)にて展望が広がる。早朝の日差しが、いつもと異なる陰影を描き出す。展望の広がる露岩帯を歩いて到着した地蔵岩は、まだ逆光のなかだ。(写真2)
キレットは涼しい風が通り過ぎる。前方は緑の急斜面。その上方に中道最上部の岩峰が見える。鞍部に降りると、北谷の沢音が聞こえてきた。
樹下の急登に取りかかる。夏場なら苦労する胸突八丁だが、涼しくて苦にならない。イワカガミ(写真3)が咲き始めていた。若い単独行者に道を譲ってY字路の標識に出会う。近道と書かれた落書きは消され、右側の入口には石が積まれていた。
上部岩壁の北側をトラバースし、最後の急登が始まるところにテラスがある。朝日に照らされて明るいが、展望は靄でもうひとつだ。ハルリンドウが咲く急斜面を登り、山頂公園の一隅である富士見岩へ到着した。ここから見下ろす本谷や大黒岩も朝日で明るい。
山頂

朝陽台は静かだ。単独行者3人を見かけたのみ。しかし、ロープウェイ駅からは開業準備の物音がしてくる。周辺はシロヤシオの花ばかり。
三角点には人の気配なし。クラシ・イブネ・銚子ヶ口の稜線が朝陽に照らされている。望湖台、長者池、御嶽大権現を歩く。遊歩道をゆっくり帰り、カモシカセンター前まで戻ると行楽客の第一陣がロープウェイで到着していた。
裏道
国見峠から下ったところで、シャクナゲの花を見る。藤内壁を見渡せるガレ場に到着して休憩。ようやく溶けたビールを飲む。レギュラーサイズの缶ビールを一晩、冷凍庫で凍らせ、保冷ケースに入れて持参したが、まだ山頂では溶けていなかった。周りではオバサン達のグループが休憩を始めた。とても太刀打ちできないので、ビールを飲み干したところで出発する。
次々に登ってくる登山者とすれ違う。なかには10人以上の集団もある。人だかりの藤内小屋をサッサと通過して、歩き良くなった登山道を鈴鹿スカイラインへ下った。
行程表
4:53 | 蒼滝トンネル西口駐車場 |
7:17 | 富士見岩 |
9:22 | 裏道へ |
11:24 | 駐車場 |