1. 鈴鹿山脈/登山日記
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  3. 1999年10月16日

鈴鹿:明星ヶ岳

明け方、寒冷前線の通過で小雨。10月に入っても続いた残暑から、一転して寒く感じられる。青空が見えたので鎌ヶ岳へ遅い出発をしたが、途中でまた小雨。兼ねてから候補の明星ヶ岳へ方向転換した。明星ヶ岳(549.4m)は、国分寺から最高点の西峰まで道はあるがあまり良くはない。しかし、西峰からは良い展望が得られ、意外と登りがいのある山だった。

登山日
1999年10月16日土曜日
ルート
国分寺-明星ヶ岳-国分寺

記録

国道1号線の関駅から狭い県道を北上する。関宿の町並みを横断すると道幅が広くなり、小野川を渡る。左前方に明星ヶ岳と異様な姿の羽黒山が見える。

白木一色の集落で国分寺への道が左に分岐するが、そのまま直進して上白木方面へ進む。関町と亀山市の境界線を過ぎてしばらくで道の左側に石灯籠があり、狭いコンクリート舗装路が坂道を上っている。

写真1写真2

ここが国分寺参道の入口。草に埋もれて「虚空蔵菩薩」と書かれた看板が見える。少し先の県道脇に自動車を停めた。付近は茶畑で、明星ヶ岳や雨引山を見渡せる。

舗装路の参道をしばらくで道は2分する。左が国分寺。木柱が建ち、土管に木の枝がたくさん入っている。杖に使うのか。舗装路の終点に自動車3台分の駐車スペースがあった。ここから地道に変わり、道端には次々と石地蔵が現れる。どの地蔵にも花が手向けられていた。

送電線鉄塔の脇を通り国分寺に到着。(写真2)イヌ1匹とネコ多数。良くなついているが、庫裏に人影はない。強くなり始めた西風に赤い幡がはためく。毎月13日が「会式」とのこと。

登山道は本堂の左手から始まる。ここには白木一色からと思われる参道が来ている。しばらくジグザグに登って尾根上の小さなコブに登り着く。そのまま尾根を登るが少し下草が茂っている。倒木を避けながら踏み跡を拾って尾根を進むと、行き止まりのような感じの393mピークに到着する。明星ヶ岳と書かれた小さなプレートが左を指していた。

ピークから斜面を下って鞍部に降りるが、ヒノキの倒木が多く、あちこちで道を塞いでいる。昨年の台風の倒木か。特に根こそぎ倒れている場合は、登山道もろとも崩壊しており少し面倒。鞍部の西端から急登が始まる。土質の滑りやすい道が植林帯と自然林の境界を登っている。上部は少々藪っぽい。

写真3

低い笹が現れると急登も終わり、植林帯の気持ちよい道に変わる。ここで、左後方から踏み跡が合流してくる。幹に巻かれたテープには「桜川○」(判読できず)と書かれているが良く解らない。ここからわずかで樹下の山頂に着く。

山頂には三角点があるが展望はない。樹間から望まれる西峰は、少し高く、まだ距離がある。左手の尾根を下り西峰へ向かう。最初は植林帯、やがて雑木に変わるといったん痩せた尾根になり、ひと登りで西峰(写真3)へ到着した。西峰は狭いが、仙ヶ岳から鈴鹿峠までの主稜線、錫杖ヶ岳など、東側を除いて展望を得られる。昼食を取りながらその展望を楽しんだ。

帰路は往路を戻った。山頂からの下りは急斜面の泥っぽい道であり、尻餅をつかないように慎重になる。山中では誰にも出会わない一日だった。

行程表

11:20国分寺参道入口
11:37国分寺 (11:45 出発)
11:57393mのピーク、左折して鞍部へ降りる。倒木多し。
12:37山頂(三角点峰) (12:42 出発)
12:51西峰、展望有り
13:27出発
13:41山頂(三角点峰)
14:25国分寺
14:43参道入口
(改訂/書式等 2012.09.09)