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  3. 1999年11月27日

鈴鹿:鎌ヶ岳

宮妻峡を起点に、水沢峠から鎌ヶ岳へ登った。快晴に近い空の下、近づく鎌ヶ岳を見ながら鎌尾根を歩くことが出来た。

登山日
1999年11月27日土曜日
ルート
水沢峠-鎌尾根-鎌ヶ岳-カズラ谷

水沢峠

宮妻峡から水沢峠道の入口までは林道歩き。白いガードレールの不動橋を渡れば、ほどなく右手に小さな標識があって水沢峠道の入口と知れる。

山道へ入ると最初は日が当たらないが、しばらくで明るくなって植林帯になる。ときおり倒木があって、ちょっとうるさい。道が涸れ谷に降りると両側が岩壁となり、踏み跡は90度左折して右岸の巻き道へ入る。巻き終わるとササが現れて水沢峠に着いた。峠からはV字状に開いた窓から伊勢平野が望まれる。

水沢岳

峠から水沢岳へは急斜面の登りが続く。山頂の少し手前に砂ザレがあり、南部鈴鹿の展望が広がった。到着した山頂はササの切り開き。登山者が休んでいたが展望がないのでさっさと通過する。直ぐにササが低くなり、葉を落とした枝の間からようやく鎌ヶ岳が姿を現した。南斜面の崩壊が白い岩肌をさらしているが、まだまだ遠い。足下から、白い砂ザレが急角度で切れ落ちている。鎌尾根の道が始まった。

鎌尾根

写真1写真2写真3

砂ザレの滋賀県側を木をつかみながら降りる。ちょっと怖い感じ。途中から右へ歩けるところを拾い、前方の尾根へ着いた。

腰丈のササに覆われ、緩やかに起伏した尾根道をしばらく歩く。展望も良い。前方に衝立岩(写真2)が見えるようになると左(西)へと尾根が伸びている地点へ到着。鎌尾根の道は右だ。やがて衝立岩の基部に着く。滋賀県側から巻くように登り、さらにもう一段登ると衝立岩の頂上に着く。しばらく休憩。360度の展望で雨乞岳、綿向山まで見渡せる。なんだか忙しげに歩く後続の登山者達もここでは立ち止まる。

ふたたびササの道になる。前方に鎌ヶ岳が近づいてきたが足下には要注意。思わぬところで滋賀県側へ切れ落ちているところがいくつもある。

頂上部に砂ザレを付けたピークを2つ越える。さらに3つほどピークを越えるとキレットの南端に到着した。右へ降る巻き道があるが、それへ入らずに少し前進すると前方はすっぱりと切れ落ち、鎌ヶ岳南面のすさまじい崩壊を見ることが出来る。巻き道へ入り、鎖のついた岩場を水平に歩くとキレットの鞍部に出る。目前の岩峰を右から越えると、今度は岳峠への下りになる。カズラ谷からの登山道を合わせれば、鎌ヶ岳に登るだけ。

鎌ヶ岳・カズラ谷

写真4

山頂は相変わらず登山者が多い。紅葉前線は随分と下まで降りてしまった。雲母峰などは緑の植林帯と色付いた自然林がパッチワークのようだ。北東には、名古屋駅のツインタワーを目視で確認できた。今日は風がないので助かる。ビールを飲んでゆっくりしていると、さすがに人が減っていく。2~3人の登山者を残してカズラ谷の道へ出発した。

カズラ谷上部の樹林帯はすっかり葉を落としている。水場を越えると紅葉が残っていたが、最盛期のものは登山道終点の堰堤付近。赤いカエデが何本かあって美しい。

行程表

9:25宮妻峡駐車場
9:52南中谷・不動橋、赤い橋・白いガードレールあり
9:58林道、水沢峠入口
10:45水沢峠(休憩8分)
11:14水沢岳
12:01衝立岩頂上(休憩9分)
12:44キレット南端
12:56岳峠
13:06山頂(昼食休憩50分)
15:46カズラ谷登山口
15:52駐車場
(改訂/書式等 2013.05.19)