鈴鹿:御在所岳・国見岳
金曜日の憲法記念日から3連休。先週の降雪でようやく鈴鹿の山にも積雪が増したので、中道を登ろうと出かけた。コタツネコと化していた昨日、きっと入山者が多かったのだろう。中道、国見尾根ともに、それなりのトレースが出来ていた。
- 登山日
- 2000年2月12日土曜日
- ルート
- 中道-御在所岳-国見岳-国見尾根-岳不動-裏道
鈴鹿スカイライン

国道477号線・湯の山街道を鈴鹿スカイラインに入ると路肩に雪が現れた。鳥居道谷カーブに自動車を置いて登山靴を履いていると、夜明けの赤い太陽が昇り始めた。
スカイラインのゲート前に駐車している自動車を数えると12台。冬季閉鎖のスカイラインを歩く。鎌ヶ岳や雲母峰が朝陽に照らされている。路面が凍結してよく滑る。スカイラインの料金所跡で一組の登山者が前方を歩き始めた。雪の上を歩く音がザクザクと聞こえてくる。
中道


御在所山の家の登山口から雪の詰まった木梯子を登って登山道に取り付く。すぐに汗が噴き出すので、いつものように半袖のTシャツになる。同じように路傍で上着を脱いでいる先行者を追い越した。裏道からの連絡路が合流する手前で御在所岳の展望が広がった。三脚を持った登山者が一人、さきほど追い越した相棒を待っている。遅くなると山頂の樹氷が溶けることを気にしていた。
オバレ石を過ぎて露岩帯に変わると再び展望が広がる。雲が取れ、青空を背景に御在所岳が白く輝いていた。(写真1、2)
地蔵岩はほとんど積雪がない。前方に山頂部を仰ぎながら、ほぼ水平の道を気持ちよく歩く。デジタルカメラのファインダーであちこち覗いているうちに、さきほどの登山者たちが追い抜いていく。キレットを降り、樹林帯の胸突八丁の登りに取りかかる。溝状の登山道には雪が詰まって歩きやすい。樹林帯を抜け、岩壁北面の鎖場に取りかかる。幸い凍結はない。(写真3:岩壁を振り返る)しかし、最後の登り斜面は積雪量がもうひとつで足元に気を使う。
御在所岳・国見岳


登り着いた東山頂の朝陽台は一面の樹氷につつまれていた。付近はロープウエイで登ってきた観光客で溢れている。
ときどき雲間から差し込む光に山頂のスキー場が一段と白い。遊歩道を山頂まで歩く。三角点、望湖台を散策して昼食とした。裏道への下降点まで戻り、国見峠から登ってくる登山者たちをしばらく眺めた。(写真4:雪面はスキー場)
国見峠まで快調に降るが、峠からしばらくはササがうるさい。国見岳南峰のロックガーデンに登り着くと御在所岳が逆光で暗く見える。明るくて緩やかな落葉樹の道をたどると、国見尾根へトレースが別れていた。
山頂の岩に腰を下ろす。残念ながら地平線付近に透明感がないので、展望はいまひとつ。山頂へは根の平峠方面からも足跡がある。少数の登山者が歩いたようだ。
国見尾根
国見尾根のトレースを降る。所々の急斜面では下降に気を使う。木の幹に捕まっての全身運動になった。この下降は天狗岩、ユルギ岩でひと休みになる。この尾根を下降路に取ると、左に急斜面が切れ落ちていたりして意外と油断がならない。尾根端部の崩壊地に着いてほっとする。

ここから、トレースのある北へ降る。岩のゴロゴロした道だが完全に雪に覆われており快調に降る。途中、登ってくる2組とすれ違う。降りきったところで不動谷を渡り、左岸をやや急下降するとあっさりと岳不動の祠(写真6)に着いた。あとは川沿いのトレースに従って降るばかり。
三岳寺跡を対岸に見てしばらく降ると、雪の上に2基の小さな五輪塔が顔を出していた。南向きの明るい谷は雪が溶けて滑りやすい。藤内小屋までは、あとわずかだ。
行程表
6:57 | 鈴鹿スカイライン鳥居道谷カーブに駐車 |
7:41 | 中道登山口(御在所山の家) |
8:36 | 地蔵岩(休憩7分) |
8:50 | キレット |
10:05 | 山頂公園:朝陽台(山頂三角点など散策・昼食99分) |
11:44 | 裏道下山口を出発 |
11:55 | 国見峠 |
12:16 | 国見岳山頂(休憩14分) |
13:10 | 尾根末端、北へ降りる |
13:37 | 岳不動 |
14:14 | 藤内小屋 |
14:43 | 鈴鹿スカイライン裏道登山口 |
15:03 | 鈴鹿スカイライン鳥居道谷カーブ |